
今日は雨なので家の中でインジェクターの洗浄を行いました。
本当はプロにやってもらうと確実ですが、1本5,000円くらいするので、自分でやります。(笑)
概要をブログに載せておきます。
外しておいたフューエルデリバリーラインです。
まず、フューエルデリバリーラインからインジェクターを外します。
参考までにフューエルデリバリーラインの構造は、89年からの3.9L(正規輸入車も)では一体型になっているのに対して、86〜88年の初期の3.5Lインジェクションモデルでは左右で分割されゴムホースで連結されています。
また、インジェクターの形状も異なり、3.9Lはデリバリーラインに直接インジェクターが挿さるのですが、3.5Lはデリバリーラインとインジェクターの間にゴムホースがある構造です。
3.9Lのインジェクター(ネットより借用)
下の写真は私の87年3.5Lについているインジェクター(ホース付き)
ホースが劣化して亀裂が入っていたので交換したかったのですが、インジェクター根元で金属リングによりカシメられていて簡単には外せません。
ネットで調べてみると他車(80年代のジャガーやアルファロメオ、スカイライン、フェアレディZなど)でDIY交換した事例が載っていましたので、私もやってみました。
それは金属リングをニッパーでカットしてホースもカッターで切って外すという方法です。
外れました。

ホースを接続する部分は「タケノコ」になっています。
ちなみにここのホースはパーツリストにないため、内径8mm の汎用ガソリンホース(インジェクション用)をネットで購入しました。
また、カシメはできないので通常のホースバンドで固定する予定です。
8本全て外れました。
次は乾電池でインジェクターを開閉させる簡単な回路の製作をしました。
ホームセンターで売っていたワニ口クリップ、押しボタンスイッチ、電池ホルダー、電線をつないで作りました。
なお、インジェクターには低抵抗タイプ(1.5Ω~3Ω)と高抵抗タイプ(13Ω~15Ω)があり印加電圧が異なるとのこと。
低抵抗タイプはECUからの配線の途中に抵抗がかまされていて12Vから5Vに降圧されているとのことです。低抵抗タイプに12Vを印加すると壊れることもあるようです。
実際に抵抗値を測定してみると、2.2Ωだったので私のは低抵抗タイプでした。よって印加電圧は5Vです。
単3乾電池3本で駆動することにしました。
また、インジェクターには極性があるのかと思って調べてみたのですが、端子には極性は無くどちらをプラスにつないでも大丈夫でした。
この回路をインジェクターにつないでスイッチを押してみると「カチカチ」とプランジャーの動く音がして先端のスプレーチップが無事動きました。
ここで超音波洗浄機の登場。
ちょっと奮発して安心のシチズン製を購入。
超音波洗浄機に水を入れ、ダイソーで買ったステンレス製のお米の計量カップにフューエル1を入れてインジェクターを浸けます。
1合用の計量カップがインジェクター4本入れるのにドンピシャサイズです。隙間なくピッタリ。
コネクタ部分がカップの縁に引っかかって先端は底から浮いた状態で保持できました。
これを超音波洗浄機に入れます。
タイマーが最長5分までしかかけられないので、5分を4セット、合計20分洗浄しました。

洗浄中は電線をつないで順番にプランジャーを開閉させました。
最後にインジェクターの内部を洗浄するため、入り口にキャブレタークリーナースプレーを接続して、スイッチでインジェクターを開けた状態で勢いよく噴射します。
最初は出が良くなかったのですが、クリーナーを送り続けるとだんだん勢いよく噴射されるようになりました!
インジェクターの口にスプレーノズルを差し込むところは、スプレーの圧力に負けないようにキツキツに差し込まなくてはいけないのですが、アストロプロダクツでたまたま購入してあったプラスチック注射器の付属品(アタッチメント)がピッタリでした。
また、ノズルを挿す穴は千枚通しで少し拡大したらスプレーノズルもちょうど挿さりました!
これを8本のインジェクターに行って洗浄は完了です。
全てのインジェクターが正常に噴射するようになりました。
どうでも良いことですが、クレのキャブクリーナーはバニラのようないい香りがして好きです。
Posted at 2018/09/02 18:18:38 | |
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