ご安全に。
以降、
ワタシの考えです予想です推測です妄想です。 かなり長文なので覚悟しやがれ。

せめてR34くらいのサイズで位置じゃないと。あんな小さいディフューザーで効果なんて無ぇーよ。
ディフューザーが付いたインプレッサ・GDBFが出たときに大多数の人は思ったに違いありません。確かにそうでしょう。ですが、ここで疑問が出てきます。スバルは自動車メーカーです。商売の為にクルマを作って売っているわけです。それが、コストと手間をかけて意味のない部品を付けて売るのかと。思いませんか? それは、あのディフューザーが、「ダウンフォースを発生させるためのディフューザーでは無い」からと思われます。
初代セルシオが出たくらいから、シャシ下の空気の流れ方を考えるようになってきたようです。フラットにしてやれば、空気は段差で渦を巻くことなく綺麗に流れるようになります。そうしますと、風切り音も減るので騒音も減りますし抵抗も減るわけですから燃費も向上します。現在では、タイヤの前にスパッツを付けたり、マフラー形状を考えてフラットにしてみたり。車両作成において、空力の対策は切っても切れない事案となりました。
ここで、プリウスの下を覗いてみましょう。プリウスといえば、皆さんご存じの通り、ハイブリッド車です。燃費を一番に考えて開発されています。もちろん、空力に対してもハンパ無い努力がされています。

初代プリウスの後期型。下からリヤのフロアを見たところ。リヤタイヤ後方のスペースに何かのポンプが付いているのですが、ちゃんとカバーが付けられています。これも空力対策でしょう。ここで、見て頂きたいのが、フロアとリヤバンパーの距離。ギリギリで付いてます。1センチも開いていません。フロア下を流れてきた空気がリヤバンパー内に入り込んで抵抗となる「パラシュート効果」を嫌って、こういう風にしたんだと思います。
このパラシュート効果、意外と馬鹿にできないらしく。高速道路であんまり大きなバンパーだったりすると、燃費が1キロくらい変わってくることもあるそうです。それだけ、空気の抵抗があるということですね。
こう考えると、あの小さなディフューザーの存在意義が推測されてきます。

インプレッサを下から覗いた所。これはディフューザー無しのGDA(通常インプ)ですが、フロアとリヤバンパーの間が大きく開いています。デザインや基準でこうなったのでしょうけど、結果、パラシュート効果が発生しやすくなっています。それで考え出されたのが、あのディフューザーだったのではないかと。
つまり、あのディフューザーはダウンフォースを発生させるものではなく、走行抵抗・ドラッグを減らすためのディフューザーと推測されるのです。リヤウインドウ上部に付けられたルーフベーンと共に、闘うクルマ・インプレッサSTIならではの装備ですね。
ちなみに、
現行ノアで大きなリヤバンパーを装着するエアロ付きのグレードは、標準でディフューザーが付いてます。我が家のようなエアロ無しグレードでは付いていません。これも、パラシュート効果を減らすための措置でしょうね。

普通ランサーのシャシ下。後期型CM5Aです。フロアとリヤバンパーとの隙間はかなり狭いです。なので、パラシュート効果の発生具合は少ないと思います。だから、「普通ランサー付けてもあんまり意味が無い」と書いたワケ。

ねこ号の下。これは海外仕様のバンパーで、標準バンパーより少し距離があります。ネオン管があるから、ちょっとはマシかも。
「効果なんて無ぇーよ!」と書きましたが、ストレートフィンがありますので、それで空気の流れが整理されてるかもしれません。その分だけは効果あるかもね。実際、降雨時にリヤカメラで見ると巻き上げた水煙の動きが前より変わってるので。それがどういう効果になってるかは分かりませんが~。
では、普通では無いランサー、エボリューションだとどうでしょう。ヤツはリヤバンパーの下に「エアダム」という部品を付けています。かなりの勢いでパラシュート効果が発生しそうですが、さすがはメーカー。

写真はエボ6のWRCカーですが。ちゃんとリヤバンパーに空気を逃がすための穴が開いてあります。ぬかりありません。ちなみに、エボ4にはダクトが無いですね。専用バンパーが使えたエボ5~6に対して、普通ランサーと共通のバンパーしか使えなかったエボ4。仕方なかったんでしょうね…。
という事を考えてみました。如何でしょうかね? だいぶん近いラインは行ってると思うのですが。
ちなみに、本気で効果を狙うなら、ディフューザーの後端はリヤバンパーと重ねて装着する必要があると思います。前にも書いたように。そうでないと、ディフューザーとリヤバンパーの間に隙間ができますので。ねこ号はアンダーネオンがディフューザーに隠れちゃうので重ねて無いのも、前に書いた通り。
見た目>超えられない壁>効果
ですよ。当たり前じゃないですか。ええ(´ー`)y-~~
オマケ。

レクサスLSのシャシ下。ちゃんとディフューザーがリヤバンパーに重なるくらいの位置で装着されています。効果がありそうですね。
自分が見た限りでは、この手のディフューザーは、レクサスLS・RX・ノア・V36スカイライン・現行インスパイアとかに設定があるようです。普通の装備となりつつありますね。ちなみに、インスパイア用は3600円くらいらしーよ? 純正部品って意外と安い時があるんですよね…。
もういっこ。

現行プリウスの下。バンパー下に付いてるエダムの形状に注目。フロアの高さと合わせてあり、シャシ下からの空気を全く遮らずにストレートに流す形状となっています。これもたぶん、パラシュート効果を発生させない為の意匠でしょう。タイヤ後方にはカバーを付けて整流。腹下の方もほぼフラットだし。うーん、やっぱり燃費第一マシンはパネェんだぜ。
空気の流れってやつは、複雑で難解で面白いです♪
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クルマ | 日記
Posted at
2009/05/16 20:06:28