
ご安全に。
というわけでインプさん購入に至ったわけですが。ちょろっと書きましたけど、インプを狙うときは完全にF型狙いでした。年式云々以前に、仕様的に私には魅力だったので。
さて。
多々ある日本メーカーが数年ごとに仕様変更していくの対し、スバルは海外メーカーのように毎年仕様変更していくのはご存じかと思います。インプさんも例に漏れず、GDBが2000年に登場してから最終モデルである2006年まで何かしらの変更がありました。今回は、その各々でどう変わったか、どうして私がF型を選んだかと書いてみたいと思います。
なお、その各年のモデルを「アプライドモデル」とよび、2世代目であるGDB型では、A~G型まで存在します。本来は「アプライドA」という呼び方が一般的のようですが、ここでは文字数を消費するしタイプするのも面倒くさいので「A型」等と省略して書きます。
では本題へ。
GDB型インプさんは外装の差・ヘッドライト形状により大きく分けて3種類に分けられ、初期型である「丸目」、中期の「涙目」、最終型の「鷹目」がありました。以降、それらの差について書いてみます。これらは自分で調べた等での情報なので、ちょっと信頼感に欠けます。そして連日の長文…。読む方は大変かと思いますけど、ご容赦をば。
~ 丸目モデル ~
GDB型の最初のモデル。前のGC型インプに対し、3ナンバーボディ・ブレンボブレーキ、6速ミMTの採用が行われました。特に、6速MTは前GC型インプで「ガラスのミッション」と揶揄された5速MTに対し、オーバークオリティとも言えるものが与えられています。ちなみに、スバル内製ミッションだそうな。
・ A型 2000年登場
セミクローズデッキシリンダーブロック採用。
吸気側にAVCS(アクティブバルブコントロールシステム)採用。
鍛造ピストン・強化コンロッド採用。
アルミ鍛造フロントロワアーム採用
(以上、前GCインプに対しての採用)
280ps/6400rpm 38.0kg-m/4000rpm
・ B型 2001年登場
フロントグリル周辺の意匠変更。
ヘッドライトハウジング色変更。
エンブレムがインプレッサの物からスバルの物へ。
フロントクロスメンバー改良によりサス取り付け部の剛性向上。
280ps/6400rpm 39.2kg-m/4400rpm
~ 涙目モデル ~
GDB初の大がかりなMC。かなり変わりました。このモデルからスバル独特の不等長エキマニによる「ドコドコ」音が消えました。ターボの仕様変更により中回転からのパワーもアップ。ちなみに、B→C型の変更で、中間加速が1秒も速くなったそうな…。E型ではGDBのウィークポイントと言われていたハブ周辺が改良されました。スバルの本気具合が伺える仕様変更が多かったのが、この涙目モデル。
・ C型 2002年登場
等長エキマニ採用(4-2タイプ)。
ツインスクロールターボ採用。
インマニ形状変更。
シリンダーブロック・コンロッド・クランク強度向上。
ピストンを高強度鋳造製へ変更。
ターボチャージャーを小径化。
オイルパン形状と構造を変更。
低排圧マフラー採用。
6速MTの強度向上、軽量化。
オートモードDCCDを採用(OP装着時)
(トルク配分率を45:55から35:65へ変更)
前後LSDの容量増大(OP装着時)
リヤサスペンショントップマウント形状変更により剛性向上。
リヤトレーリングアーム取り付け部変更により加減速時の姿勢変化抑制。
フロントクロスメンバーとサブフレームの締結箇所増設。
フロントパフォーマンスロッド採用によりジオメトリー変化抑制。
スタビリンクをボールジョイント化。
ホイールの剛性アップ。
ステアリングラック径拡大(OP装着時)
前後灯火類意匠変更。
フロント部意匠変更により、全幅1センチ拡大。
コーナースポイラー採用。
サイドスポイラー形状変更。
(以上外装はスバルワールドラリーチーム・SWRTとの共同開発)
ワイパーフィンをブレードに装着。
内装意匠変更。
デモモード付き常時発光メーター採用。
280ps/6400rpm 40.2kg-m/4400rpm
・ D型 2003年登場
シートレバー変更。
フロントアクスルシャフトのトランスミッション結合部の変更。
(この年は1500cc車の変更がメイン)
280ps/6400rpm 40.2kg-m/4400rpm
・ E型 2004年登場
インタークーラー形状変更、アルミ一体成型化。
触媒を変更、低排圧化。
排気管構造変更、マフラーで30%排圧軽減。
ターボ~触媒の排気管変更。
吸気チャンバー変更。
エキゾーストチャンバー大型化。
ハブベアリングサイズ変更に伴い、PCD114.3を採用。
(ベアリングをローラータイプからボールタイプへ変更)
ステアリングギアボックス取付剛性向上、ラック径拡大。
フロントをハイキャスター化。
ホイール幅を7.5インチから8インチへ、タイヤサイズ235/45/17。
リヤオーバーフェンダー採用。
リヤラテラルリンクロッドをアルミ製へ。1キロ軽量化。
ABSユニットを変更。1キロ軽量化。
ブレーキブースター剛性向上。
超低膨張ブレーキホース採用。
タイバー採用。
前デフにヘリカルLSD採用。
DCCDにヨーレートセンサー追加(OP装着時)
床下アンダーカーバー採用。
内装意匠変更。
ACをフルオート化。
280ps/6400rpm 40.2kg-m/4400rpm
~ 鷹目モデル ~
最終型であるモデル。このモデルからグレード名が「STi」から「STI」になりました。
・ F型 2005年登場
エンジンマネージメント最適化。
6速MTの4・5・6速のシンクロ表面にカーボン材を焼結、シンクロ強化。
オート式DCCDを標準化。
DCCDにステアリング舵角センサー追加。
(トルク配分率を41:59へ変更)
リヤLSDを機械式に変更。
タイバーをハブに一体化。
前後意匠変更、これにより全長5センチ延長。
ルーフベーン、リヤディフューザー採用。
260km/hメーター採用。
280ps/6400rpm 43.0kgm/4400rpm
・ G型 2006年登場
フロントストラット部に補強材を追加。
パイプ製ガゼット採用。
クロスパフォーマンスロッド部材変更。
リヤLSDをトルセンへ変更。
パワステクーラー廃止。
前後灯火類のハウジングをメッキ化。
灰皿廃止。
280ps/6400rpm 43.0kgm/4400rpm
インプには競技モデルであるスペックCやハイパフォーマンスカーであるSシリーズ、WRC記念モデル等の他モデルも存在するので書ききれないのですが、素STIに限って書くと、こんな変更がありました。
私がF型を狙ったのは、DCCDとリヤデフ。オートが標準装備されていますし、トラクションに優れる機械式デフですから。デフは機械式と言えどもメーカー純正なので知れているらしいですが、それでも魅力的です。DCCDも任意でマニュアル固定できるので、それなら色々と便利なオート式が魅力的ですしね。
あとは、デザイン。細長いライトが好きなので、始めから鷹目モデル狙いでした。となると、ボディ剛性に優れる最終型・G型でも良い気がしますが、先ほど書いたようにデフの差がありますしパワステークーラーも無いですし…なにより、ライトのハウジングがメッキなのがちょっと…。F型だと、前スモークメッキ・後ガンメタなんですよ。ハウジングが黒っぽいのが好き派としては、断然、F型狙いでした。
そんなこんなで、F型インプさんを買ったのでしたとさ。
スバルはマツダと一緒で改良の差が大きいので、その改良差を調べるだけでも大変でした。でも頑張って調べましたよー。大金払って乗るのですから、やっぱり理想的なのに乗りたいですしね。
しかし、このスバルの年次改良具合は半端無いですね。本当にクルマが好きな人達が働いているんだろうなぁ…。
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クルマ | 日記
Posted at
2010/09/04 21:20:56