プラグとエンジンの相性の検証です。
まずK14Cの燃焼室です。
ピストンはこのような形状になっています。

※各画像はネットからお借りしています。
ペントルーフ型をベースに窪みを付けたモダンなピストントップになっています。
直噴のためか窪みが多めです。
ヘッド側の燃焼室はペントルーフというより半球形に近い形に見えます。
センタートーチ+半球形で…これは何かに似ている…そうだ、ホンダの名作
RFVCエンジンにそっくりや…
で、インジェクターはセンターではなくサイドから。
センターから少しずらして噴射しています。
ぱっと見はプラグを狙っているようですが…
…吸気行程の際に「下がっていくピストントップに噴き付ける」というのが正解です。
スワールとかタンブルとか難しい話はもう置いておきたい。
こんなの本職で論文書いてるエンジニアじゃないと分からんよ。
センター噴射よりもK14Cのサイド噴射の方がスワール生成に良さそうですが、レイ
アウトなどの設計で決めることであってどちらにもメリットがあるんじゃないでしょうか、
くらいしか言えませんえん。
純正の着火点は画像のグラデーションの丸のあたりで、レーシングプラグは
点線で描いた丸のあたりになります。かなり上の方です。
古来の単純な半球形やペントルーフ型なら着火点に対してそれほどシビアでは
無いのですが、この手の燃焼室設計の場合は少しの差でもセッティングアウト
しやすいと思います。
アウトと言っても高回転では問題なくて低中回転で細るとか安定しないなど
という程度の症状です。
でもその程度と侮るなかれ、
良い混合気、良い圧縮、良い点火(=燃焼)の
三大要件のうちの点火要件ですから、良い点火が出来ていないのは致命的。
それがエンジンの効率とフィーリングを悪化させる根源となり、
他の要件である
混合気のセッティングでカバーするのは好ましいことではありません。
きっと完全にカバーできないし。
良い点火をさせ、燃費とフィールを上げるためにメーカーエンジニアが日夜努力して
いらっしゃるのです。
ということで本題。
ZC33Sで使えて、かつ8番手があるノーマル形状のプラグの比較画像を作ってみました。
真ん中ふたつの点線の扇形は、火炎が広がりやすいように接地電極が工夫されて
いるという意味です。意味あるんかわからんけど。
挙げた中ではランエボX後期のものが最も純正の着火点に近くなりそうです。
HKSはレーシングプラグよりは出ていますが、ビークルさんのところで高回転でノッ
キングするという話がありました。何でしょうね。
HKSは見る限り特に変な設計では無いんですけどね。
とりあえず8番手であれば壊れることは無いと思うので、春になったらランエボ後期を
試してみたいと思います。
Posted at 2019/02/04 18:28:23 | |
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