
【SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2016 SPECIAL "Journey of a Songwriter" since 1976 国連UNHCR 難民支援プロジェクトの為のチャリティーコンサート 愛知/日本ガイシホール】
ネタバレお構い無しで書いていますので、今回のツアーの内容をまだ知りたくない方は読まないようお願いします。
省吾兄さんのソロデビュー41周年の今日、この日記をアップします。
4月18日、約束されたはずの場所へ行ってきました。
今回のツアー4度目、浜田省吾さんのライブ参加です。
雨の日が続いていましたが、今日は朝から青空が。
雲は多く風も強いものの、明るい空です。
ON THE ROAD "FILMS"を思わせる空模様。
午前6時前に家を出て、まずまさきshogoさん宅に向かい、合流して乗り合いでガイシホールへ。
ガイシ駐車場にて更にki-ロードさんと合流し、いつものアホ3人衆で9時半に入り待ちポイント着。
既に30人くらい待機していましたが、去年の入り待ちよりかなり前の方に並ぶことができました。
入り待ち先頭の方は午前6時から並んでいるとのことでした。
じゃあ今度は5時半現地入り目指さねば。
11時19分 古村さんウォーキング開始
12時07分 タクシーで小田原さんイン
12時26分 古村さんご帰還
12時39分 長田さんイン
13時12分 ユキノさんイン
13時50分 省吾さんイン
省吾兄さんはジャンボタクシーで現れ、降りて我々の方へ歩いてこられまして、スマホを手に、写真を撮る仕草。
去年のガイシ同様、入り待ち集団の写真を撮って下さいました。
Shogoraphに載ること間違いなし!
この間、じぇたろうさん、省吾兄さんの入りに間に合うように到着していました。
今回はツアトラ無しかもしれないという噂がありましたが、ありました。
今回のチャリティーと福岡振り替えは4月、2016ツアー自体はもともと12月で終了。
4ヶ月もの間、ツアトラをあのラッピングのまま遊ばせておくわけにいかないから、ラッピング剥がしてしまっているだろうという推測。
しかし、ツアトラさんありました。
まさきshogoさん情報によると、ROADが無い間はラッピングの上から更に真っ黒のラッピングを施し、他の用件で使われていたそうです。
その写真もありました。
確かに、黒く覆っている部分から省吾さんの胴体が少しはみ出て見えてました。
座席は、アリーナ24列。
理想はもう少し前ですが、充分によく見える位置です。
ガイシホールは大きい方ではないので、アリーナ席であればかなり良い席と言っていいと思います。
アホ4名、勇んでアリーナ席へ。
開演前のBGMは、『Your Song』『Please Mr.Postman』など。
他に何曲も流れていましたが、知らない曲が多く、上記2曲した曲名が分からずじまい。
今回のツアーでの1曲目は必ず『路地裏の少年』です。
2016年はソロデビュー40周年、デビュー曲の路地裏の少年も40周年、それを象徴させるべく先頭に持ってきたものと思われます。
HELLO ROCK & ROLL CITYでは省吾兄さんはステージ上を動き回りますが、いつも最初にステージサイド上方の観客に手を振りに行かれます。
『こっちの上の方の人、見えてる?聴こえてる?』と訊ねられることもあります。
まっすぐ僕の方を向いて歌ってもらえたらそれが最も嬉しいことではあるものの、ステージを見難い席の方々を気遣う姿を見ることは、嬉しいではなく感動を覚えます。
モダンガール歌い出しの前に、
『このコンサートの趣旨に賛同してくれてありがとう。ミュージシャン、スタッフと一緒に、意味のある良い時間にしたいと思います。最後までどうかよろしく』
という意味のことをおっしゃいました。
この、いつもの『最後までどうかよろしく』、大好きです。
その次の曲、今回のツアーでは「想い出のファイヤー・ストーム」「ラストショー」のどちらかですが、今日は「ラストショー」でした。
どちらも好きな曲ですが、ラストショーの方が盛り上がる気がします。
みんなで手を振って大合唱になりますので。
お次の「19のままさ」の時に、
『間にしっかり休憩を入れるから安心して』と、高齢化するオーディエンスへの優しいお言葉(汗)
『古い曲、新しい曲、織り交ぜて沢山演奏する』ということをおっしゃいました。
「悲しみの岸辺」が演奏されましたが、改めて歌詞を噛みしめて聴くと、深く心に沁みます。
アルバムJ.BOYの中では聴く頻度低めの曲だったんですが、僕自身の様々な経験を通して、昔とは違う意味のこもった曲になっています。
『君をもしなくしたらこの旅も終わりさ』はどういう意味なのだろうか。
「DJお願い!」ではスクリーンにフォードムスタングが現れ、エンジン始動。
たまりません。
今はマスタングと呼ぶのが通例ですが、J.BOY発売の頃はムスタングでしたよね。
「Midnight Blue Train」冒頭の寸劇、最後に省吾さん『いいなぁ町支、てんむすもらって…』と、名古屋仕様のコメントでした。
お次、「MONEY」ではなく「愛の世代の前に」でした。
『36年前に作った曲ですが、残念なことに、今もリアルな歌なのです』という言葉と共に演奏が始まりました。
「愛の世代=核・戦争の無い時代」の前の暴風雨はまだやまない。
ここで休憩に入りました。
休憩時のBGM、ガラリと変わっており、「青空」「ある晴れた夏の日の午後」「我が心のマリア」でした。
スクリーンには、戦地から避難する人々の姿などが次々と映し出されていました。
選曲にも映像にも、チャリティー向けのメッセージが込められていました。
通常のツアーでは「晩夏の鐘」「滑走路ー夕景」「五月の絵画」「永遠のワルツ」でした。
第2部の最初は「丘の上の愛」。
SAND CASTLEでなく、HOME BOUNDオリジナルのアレンジに近い演奏です。
どちらのバージョンもたまらなく好きです。
アルバムHOME BOUNDはとても短期間で曲が作られたようですが、それでよくこんなにも感動的な曲が作れるもんだと思います。
作ろうと決めた期間だけで作るのではなく、日常の中であらゆることを既に考えていて、作る期間はそれらをまとめる作業の時間なのだろうと思います。
続いて「もうひとつの土曜日」。
テンポはオリジナルよりスローに感じましたが、小田原さんのドラム、軽快なアレンジが為されていてこれまでのどのバージョンとも異なる優しさに満ちた演奏と感じました。
スクリーンに映し出されたオンボロ車、車種は何だろうか。シボレーの何かかな。
ここで、最高級のバンドの近況について話されました。
ユキノさんの2ndアルバムを作っていること、去年から言われている60年代R&Bアルバムのこと。
で、まだ一度も披露されたことのない曲が演奏されました。
R&Bアルバムの曲の中から、
Young-Holt Unlimitedというバンドの「Soulful Strut」という曲。
発売が楽しみです♪
長田さんがボーカルの曲もあるみたいです。
バンドのみなさん、このアルバムには相当力を入れているようです。
『小田原くんは旅するソングライターを作るときは3回しか叩かず「浜田さん、もうこれでバッチリだからこれで終わり」ってなって……でも今回のアルバムはとても丁寧に何度も演奏してるんだよね〜』
言葉はこのとおりではなかったと思いますが、かような省吾さんによる小田原さんいじりがありました。
『事実です』とのこと。
「きっと明日」演奏中のスクリーンには今回も頑張る女性たちの姿。
僕が応募した写真はやはり発見出来ず。
「ON THE ROAD」でのMCは、下記のような内容でした。
『このチャリティーコンサートの趣旨に賛同してくれてどうもありがとう。
こうして音楽を楽しむことが出来るのは平和のおかげ。
尊い犠牲の上に成り立つこの平和を大切にして行きたい』
チャリティーの趣旨については多くを語られませんでした。
『多くの世代が来てくれていること。
みんなが互いに今の世界の悲しいことたちを既に語り合っているはず。
だから、俺がここで多くを語る必要もない』
こんな意味の言葉がありました。
押し付けない、勝手に決めないという態度が一貫している省吾兄さんです。
その姿勢は、これまでの曲の歌詞と同じだと思います。
敢えて具体的なことを書かず、解釈を聴き手に委ねる。
すると、解釈の種類は無限に広がる。
何を断定することもなく、ただ問題を提起しながら、ご自身は走り続ける。
理屈で説明するのではなく、
『自分自身にあらゆることを問い続け走り続ける姿を見せる』ことこそ意義があるというお考えなのだと思います。
そこに痺れます。
アジアの風三部作と誓い、こんな夜はI MISS YOU……とアンコールは続き、
最後の曲は「家路」。
大合唱となりました。
生きることの全てが詰まった曲だと思います。
2009年の"100% FAN FUN FAN"で、演奏リクエスト1位だったのは納得の出来事でした。
生きていて起こる苦しみと、生まれてしまう孤独、それでも走り続けて辿り着きたいという望み、全部入りの曲です。
どうしようもない苦しさを知った上で、それでも立ち上がると言っているこの曲は、最低限のパワーを聴く者に要求してきます。
省吾兄さんの曲に共通すること。
ただどこまでも辛いと言っている曲は無く、『それでも生きる』という意味が必ず込められていると思います。
ん?「防波堤の上」や「悪い夢」にも込められているかな?
それは追って考えます。
終演後のBGMは「アジアの風 青空 祈り part-3 祈り」。
今回も素晴らしいライブでした。
ステージの上にはいつも最高級のバンド。
それにしても完成度高いです。
帰路、随分と空腹でしたので、深夜だというのに養老SAで激盛りラーメンを食べてしまった…。
帰宅したのは午前2時、翌日は仕事、睡眠不足のまま固い喉にコーヒーだけ流し込んで走りましたが、心には何か芯のようなものをもらえた気がして元気です。
はぁ……ライブ終わっちまった…次のツアーいつかなぁ……
と省吾ロスになんかなってないで、教わったことを日々実践するのみであります。
省吾兄さんとて、日々の暮らしがどんなものか知っていて手を焼いていて、それでも我々に多くのことを示唆してくれているのですから。
〜2017年4月18日のセットリスト〜
第1部
1.路地裏の少年
2.HELLO ROCK & ROLL CITY
3.モダンガール
4.ラストショー
5.19のままさ
6.悲しみの岸辺
7.DJお願い
8.バックシート・ラブ
9.今夜こそ
10.終わりなき疾走
11.Midnight Blue Train
12.愛の世代の前に
休憩中のBGM
・青空
・ある晴れた夏の日の午後
・我が心のマリア
第2部
13.丘の上の愛
14.もうひとつの土曜日
15.マグノリアの小径
16.光の糸
17.旅するソングライター
18.きっと明日
19.夜はこれから
20.ON THE ROAD
21.J.BOY
アンコール1
22.アジアの風 青空 祈り part-1 風
23.アジアの風 青空 祈り part-2 青空
24.アジアの風 青空 祈り part-3 祈り
25.誓い
アンコール2
26.こんな夜はI MISS YOU
27.光と影の季節
28.I am a father
アンコール3
29.家路