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デミオドライブのブログ一覧

2020年04月23日 イイね!

セラちゃんのご報告と練習について

セラちゃんのご報告と練習について
さぁ、今年はドライビングスクールに通って運転技術を身に着けるぞ!
と思った矢先にエンジンブローし、結局エンジン載せ替えが完了したのは昨年12月27日でした。
長かった、、、本当に長かった、、、

以前ブログにコメントしていただいた方々には大変お世話になりました
おかげさまで、セラちゃんはようやく復活を遂げましたことをご報告いたします。

ご報告ついでに、本年は純正脚に戻して基礎から運転技術向上に勤しむことにしましたので、公式戦は(たぶん)出ません
今年は、グッとこらえてひたすら鍛錬します。

順序が逆になりますが、以前から書いていましたが(いや、書いてないか?)、私はずーっと自分の運転技術に全く自信が無くなっていて、自分が走らしている内容が正しいのか間違っているのか全くわからない状況になっています。
外から見ると「全然普通に車を扱えている」と言われるのですが、それは結果論で何故そうなったかが分からず、もう何年もそんな状況です。
これだけ長い間続くんですから、以前コメントで頂いたスランプってことなんだろうと思っています。
だって、FFなのにコーナー脱出時にアクセル踏み込むと派手にオーバーステアがでて加速できないって何でよ?と。
オーバーステアが出た後にハンドルをまっすぐに戻して曲がっていくって意味が分からない!と。
(制御できる人はこの方がタイムは出ると思います。。。が、私はオーバーステアは嫌いです、ある程度までしか制御できないし怖いからです。)
何とか帳尻を合わせることができても、何故そうなるのかが分からないまま走っていると、今度は自分の運転に自信が無くなってきます。
それの繰り返しで、私は運転に全く自信が無くなっています。
端的にいうと、自信をつけないと解決しないということです。

で、それをRX-8乗りの知人(というか、そっちの世界では大御所)に相談したところ「一度リセットしたほうが良い」とアドバイスを受け、今年1年間はスクールに通って運転技術向上を図ることにしました。
そして、今年行ったスクールでいわれたことは「そもそも車のセッティングがおかしな方向に行っており、挙動が変。純正脚に戻してリセットしたほうがよい。」と言われ、紆余曲折ありましたが今年の年初に純正脚に戻したところです。

今回は、そんな流れのあとに参加したスクールのことについて徒然なるままに書きます。

3月に富士スピードウェイ構内で行われたユイレーシングスクールに参加してきました。
一泊二日で走りっぱなしで、初日はP2駐車場にパイロンを置いて色々な練習をし、午後はオーバルコースを作ってひたすら走るといいうもので今回で3回目の参加になります。

私はこのスクールが好きです。
理由は、車の挙動と運転方法を理論的に説明してくれて、理系の自分には非常に飲み込みやすいからです。
数式とグラフで説明してくれるため、ふむふむ、と思うことが多いです。
一方で、「〇〇(私のこと)さんは考えすぎだから考えないで走って!」とか「あへ~って感じで走りなさい」、「無駄な抵抗はするな!」という次元の違うアドバイスも飛んできて、結構緩いところも好きです。
・・・これ、字面だけで見ると笑ってしまいますが、今ならわかるのですが、結構意味が深いなと。
特に「無駄な抵抗はするな」は、私の考えでは「ドライビングの基本」だと思えるようになりました。

ちょっと脱線して、あくまで私の考えなのですが・・・。
車は前後左右の運動を繰り返して走ります。
ということは、常に慣性力が働いているということです。

例えば、前に進む慣性力が働いている時に、曲がる力を加えたりして走っているということです。
慣性力というのは非常に大きなベクトル(方向と力)でして、これに別のベクトルを足し合わせるのはかなりの力が必要になります。
私が高校時代にやった物理の実験で、こんなのがありました。
自転車の車輪単体の軸に取っ手を付けた実験器具がありまして、この車輪を手で回します。
その後、取っ手に力を入れて傾けたり、ひねったりしてみると、、、簡単には曲がりません、腕がプルプルするくらいの力が必要になります。
これが慣性力です。
じゃぁ、コーナリング中の車にヨー(自転力)が働いていた時にどうすればいいか。
ヨーの慣性力に極力近いベクトルで制御してあげるべきです。
この応用がドリフトで、ヨーが発生しているため、フロントタイヤを車からみて外向き、タイヤ単体で見ればコーナーの接線方向に向けてヨーを逃がしてあげれば、ヨーの体制のまま徐々にヨーが収まりつつドリフトをしながら曲がって行けます。
ヨーヨーうるさいですね(笑)。
(四の五の考えずにハンドルから少し手を離して車任せにすればドリフト状態になります。フロントタイヤ自体が強い慣性力を持っているから、元々ハンドルを切っていた方向に向かい続けようとします。)

手に負えるか微妙なスピンもそうですね。
スピンしたらどうするか、、、無駄な抵抗をしないで4輪のタイヤをフルに使って全力ブレーキするべきです。
これが、最も安全に止まれます。
若干無駄な抵抗をしてドリフトに移行できる人はいいですが、練習もせずに出来るものではありません。
焦りますし、ハンドルを握ってしまうので、タコ踊りしてガードレールに衝突する危険がありますので。

もう一つ例を挙げると、コーナーを曲がるときに急ハンドルしても曲がりませんが、一舵入れれば曲がりやすくなります。
これは、色々と理論があるようですが、私は単純に慣性力の分散をしているだけだと思っています。
(突き詰めると、物理的にはこうではないのですが、、、気が付いた人がいたら自分で考えてみてください(笑))

ってことで、無駄な抵抗をするのは効率が悪く、危険で、結果的にタイムに結びつかないんです。
これ、運転の基本だと思うんです。
前方に向かって走っている時や曲がっている時に、それを最大限使ってあげることが最も効率的に、安全で、速く走れるのだと思います。

意訳すると「車が行きたい方向に車を走らせる」ってことです。
私は、43歳の現時点ではこれが最も重要だと思っています。
つまり、「無駄な抵抗はするな」ということです。
もう一歩先に進むと、「車が行きたいように、事前に車を操作する」ってことも言えます。
まぁ、素人なので将来どういう考えになるか分かりませんけど、今、この考えに至ってからはバラバラになっていたピースが紐づけられてきています。
なんて書きながら、将来の自分がこの文章をみて苦笑いしているかも、とも思ったりして。
それでもいいや、素人の個人ブログですから(笑)


閑話休題。


実は昨年もこの時期に同じスクールに参加したのですが、その時は分からないことが沢山あり、夜の懇親会で質問をしまくり他の参加者からも貴重な意見を頂いて、自分の中で一年間かみ砕きながら理解して、今回のスクールに臨みました。

これを経て、今回のスクールに参加するテーマは「本気で練習する」ことにしました。
今までは、これくらいできればいいかな、ガソリンの残量を考えるとこれくらいかな、など色々別の事情も踏まえた合計が100%だったのですが、今回は練習だけに100%振りました。

〇フィギュアエイト(8の字)
カラーコーンで作られた八の字を一定時間走り続けます。
この時は以下を目標にしました。

1)とにかく旋回スピードを上げること
タイヤの限界を理解するために、とにかく車の安定姿勢を維持しながらできる限り速度を上げました。
頑張ったつもりなのですが、車の運転ってのは第三者からみると大して頑張っているように見えないんですよね(笑)
ハンドルの重さ(グリップ感)、スキール音、車両の挙動(後輪のスリップアングルの増大)を感じながら、とにかく限界を目指しました。
何となくわかったような、分からないような、でも悩んでいた状態と比べると光は見えた気がしました。
ただクルクル回っているだけなのですが、楽しかったです。
久しぶりに運転が楽しかった。
一日中まわっていたかったです。

2)安定状態からの破綻の仕方を確認する
車高調をつけていたときは、定常円旋回中にリアが先に出てきて、カウンターを充てなければなりませんでした。
ですが、これが本当にアクセラの素の挙動なのか、それとも間違ったセッティングによる挙動なのかわかりませんでした。
今回は純正脚を装着しているので、安定挙動中の旋回から破綻した場合に、どのような挙動が出るかを確認しました。
その結果、純正脚でもリアから滑り始めました。
サンプル数が少ないので結論を出すには早いですが、こういう挙動のようです。
・・・そうなると、多少のオーバーステアは何とかしないといけないということです。
ってか、誰だ、MSアクセラはドアンダーで曲がらないって言ってた奴は?

オレだよ、オレ!!


〇FSWショートコース
2日目はショートコースを丸一日走り続けます。

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参加者はA(上級者)、B(高速車)、C(中速車)の3クラスに分けられ、私はBクラスでした。
走行中は3回ラップ表が配られ、それまでの走り方やラインの良し悪しを考察できます。
ちなみに昨年はFr265タイヤ、Rr235タイヤ(ATRスポーツ)で35秒??で、1位のポルシェに次ぐ総合2位でした。
車高調+太いタイヤの威力は凄いと改めて実感。。。その結果は実力ではないです(汗)。
ただ、この時は強烈なオーバーステア仕様で、ショートコースは低速で多コーナーなので、クイクイ曲がって走りやすかったです。

今回は前後235タイヤ(ATRスポーツ)で、基礎技術を実践することが第一です。
タイムは求めません。

タイムは求めませんよ??

ショートコースはラインが複数あると言われているため、1ヒート目はラインAで走りました。

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半分くらいは様子を見ながら走った結果は以下のとおりでした。

38秒698 12/24位

このタイムを本日の基準タイムとしました。
改めて、前回の265タイヤのタイムと比べてびっくりです。
太いタイヤは正義ですね。

2ヒート目はラインBで走行して以下の結果になりました。

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38秒306 13/24位

ベストタイム更新をできたので、ラインBの方が私+車のパッケージには合っているようです。
が、ここで悪い病気が出てきました。

順位が気に入らない・・・・(爆)

順位が下がったということは、私より周りの方の上達度が高いということ。
しかも、参加者の真ん中以下というのは、、、ちょっと嫌(笑)。
もう一つ気になり始めたことが、周りには外車しかいないこと。
特に同じクラスはルノーしかいない、メガーヌRS?とルーテシア?です。
国産車はWRXさんとシビックTYPE-Rさんと私のみ。

悪魔くん:オイ、外国勢に負けてるぞ?
天使さん:基礎を学びに来たのですから、タイムより基礎練習するべきですよ。
私   :外車はポルシェ、BMW、ルノーのピュアスポーツグレードだしねぇ。
天使さん:そうですよ、それは他の国産車に任せて基礎練習に励みましょう、明日の為の今日ですよ。
悪魔くん:なんだ勝負する前から負けかよ、まぁ、アクセラじゃ箸にもかからないわな。



いま何つった?


というわけで、最終ヒートは沸々と湧き上がっていたルノー勢への対抗心に負けて、一矢報いることにしました(笑)

いやいや、実のところはルノー祭りは当たり前のことなんです。
ユイレーシングスクールの講師であるトム吉田さんは、ルノージャポンのHPでブログを書くなどしており、ルノーとの関係が非常に強いんです。
なので、ルノー参加者が多いのは至極当然で、13年目のマツダアクセラで参加している私の方がアウトローな存在なのです。
単純に、セラちゃんの運転が楽しくて仕方がなくなってきたので、今回学んだ基礎技術を使いながら楽しんで走りたいな、と思っただけでした。

ですが、3ヒート目を走り始めてもしっくりこない。
タイムが伸びている気がしないし、伸びしろも見つかりませんでした。
運転中にハッと気が付くと、息が荒い自分がいて、凄く頑張っている感が出ていて。。。
私の経験上、こういう時ってタイムが出ないんですよね。
無理はタイムと比例しない、、、むしろ反比例するというのが持論です。
一旦走行を中止し、ピットに戻り作戦を練ることにしました。

ラインを変えているものの、劇的なタイム向上はできてません。
講師曰く、「FSWショートコースは小さな貯金を貯めないとタイムは伸びない」とのことです。
お昼に食べ残したフランスパンを貪りながら(サーキットでは無茶苦茶大食漢になります)、他の方の走りをじっくり研究することに。
その結果、以下の点を改善することにしました。

・今までは3コーナー後の曲がりながら登る区間を3速でトラクションと相談しながら登っていましたが、登り終わる前にレブに当たり速度が伸びませんでした。
更に、レブ付近では2→3速へのシフトが入らず、クラッチを切る→アクセルを煽る→シフトチェンジしなければならず、登り区間と相まってタイムロスをしていました。
(↑旧車かよ!いや、もはや旧車だよ!!)
であるならば、3コーナー後の登りカーブは低トルク(低過給)の3速でトラクションを確保し、後半の緩やかなカーブでブーストの上昇に合わせて加速できるようにしてみよう。

・そこから逆算すると、3コーナー脱出後に3速で加給するためには初速を高める必要があるため、3コーナーの進入速度を上げる必要があります。
このため、とにかく速度を落とさずに大回りのラインにトライしよう。

・コースが短いのでシフト操作時のタイムロスも大きいため、現在の2→3→4の変速回数を減らしてみよう。
メインストレートの3→4→3を3固定で走れるか試してみよう。

この方針で再度コースインし実践した結果(ラインC)、3ヒートの結果は以下のとおりでした。

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37秒3  8/24位

前ヒートより1秒もアップしたので大幅にステップアップすることができました。
他の方と比べていないのですが、当初の順位より大分上位になれたので大満足です。

最後の方はルノーの方々と和気あいあいとしながらのスクールだったので、ものすごく楽しい時間を過ごすことができました。
「アクセラがこんなに速いとは知らなかったです」って言ってもらえたし、セラちゃんのメンツも保てました。


〇ATR SPORTの感想
そうそう、せっかくなので、今回使用したタイヤのATR SPORT(235/40R18)について感想を書いておきます。
まず、値段は大体7,500円/本と格安の準ハイグリップ・ラジアルタイヤです。
ATR SPORTはアジアンタイヤの中でも超ハイグリップだと思っていたのですが、今では第二グループに入るのだとか。
生産地はインドネシアで、国産タイヤからこのタイヤに変えたらハンドルセンターがずれましたので、製品精度はそんな感じです。
アクセラの基準空気圧がFr230kPa、Rr220kPaに対して、エクストラロード規格のこのタイヤでしっくりきたのは、冷間Fr290kPa、Rr270kPaでした。
(注:私は張ってるタイヤを好みます。今回は純正脚のため余計に張っている可能性があります。硬めの脚ならばこれより低い値かと)
この空気圧で直線は全開、コーナーはスキール音が鳴らない範囲で高速旋回をして、2周目にリヤの横滑りがツーっ、からヌルーぅに変わります。
タイヤが温まった後の挙動は非常に緩やかで扱いやすく、グリップが弱いネオバみたいな感じです(斜めグリップが強く、下手でも何とかしてくれます)。
一般道でも使っているのですが、アジアンタイヤの例にもれずウエット性能は壊滅的に悪いです。
が、排水用の溝をふさぐゴムのビラビラをラジオペンチで全て取り除いた後は、街中・高速道路を走る限りは劇的に安定して、問題はなくなりました。
ただ、ウエットのサーキットを走ったことがないので、これについては良く分かりません。
グロック強度はそれほど強くなく、FSWショートコースの凸凹ゼブラを数周踏んだところ壊れている箇所がありました。
音はうるさいですが、この価格なのに普段の街乗りで使用できて、そのまま広場練習に行けるため非常に重宝しています。
タイヤの限界を探るための練習に使うには素晴らしいコスパだと思います。
先生からは、アクセラにはワンランク上のアジアンタイヤにしたほうが車格的に良いと勧められたのですが、今のところATR SPORTをお代わりするつもりでいます。

以上、まとまりのないブログになりましたが、車関係のブログを全然書いていなかったで、なんでも良いから書いてみることにしました。


まる。
Posted at 2020/04/23 19:33:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | アクセラ | クルマ
2019年08月06日 イイね!

セラちゃんについて

セラちゃんについて今年の春にセラちゃんのエンジンブローについてブログを書きました。
色々考えた結果、ある程度具体的に書ける状況になりましたので報告します。

エンジンを載せ替えることにしました。

決定に至るまで非常に悩んだのですが、徒然なるままに書き記します。

まず、エンジン交換の費用が予想以上に高かったことに悩みました。
簡易的な見積もりは約90万円でした。
やはり、12年乗った車に90万円を投資することは悪い選択だと思いました。
そうなると、別の車の購入することになるのですが、それはそれで絶対価格が修理費以上にかかります。
そこで、セラちゃんを1年当たりいくらで乗っていたのかを考えてみました。
すると、総額約300万円のMSアクセラを10年間(12年を丸めた)乗った場合に30万円/年になります。
これは、仮にエンジン交換費用が90万円とすると、3年乗った場合に30万円/年と同額になります。
つまり、
ひと月の負担額が変わらずにセラちゃんに乗ることができる、
ということです。
考え方次第ですが、今までと同じ費用でアクセラを乗り続けられるならば”アリ”だと思いました。

次に、これから増え続ける修理費について悩みました。
相当かかると思っていたのですが、よく考えてみると今までのメンテナンスで結構消耗品を交換しているんです。
これを踏まえて、仮にエンジン載せ替えをした場合の今後予想される修理箇所についてDラーと打ち合わせをしたところ、

「あるにはありますが、0からよりは全然少ないっすね。」

との回答をいただきました。
もちろん、予想外の出費もあるでしょうけど、急激に修理地獄になるほどではないことが分かりました。

三つ目に、エンジンが壊れたセラちゃんでは下取り価格がつかないことも悩みでした。
まぁ、12年乗った車で、さらに色々弄った車ですから真っ当な価格は付かないのですが(チューニングカー専門店に持って行ったほうが良いと言われました)、それでもDラーの話では多少の足しになる程度には値が付くとのことでした。
しかし、今の状態ですとそれは難しいです。
逆の言い方をすると、エンジン交換後ならば多少なりとも売値が付くので、修理費90万円から売値を控除した金額が実質修理費になり、トータルの出費が減らせることになります。
そう考えると、修理をすることも悪くないと思えました。

四つ目に、乗り換える車を考えたのですが、納得できる回答が出ませんでした。
・第一候補「RX-8」
メリット:一生に一度はロータリーに乗りたいという願望が叶うこと。
MFCTに参加できること。
デメリット:エンジン載せ替えが前提であり、車両+エンジン載せ替え
      費用がセラちゃんの修理費より高いこと。
   MFCTのクラスが、はっきり言って魔界。

・第二候補甲「シビック TYPE―R」
メリット :FFのため、セラちゃんと使い勝手が似ているかもしれないから。
      F1に興味を持ってから、私の中のホンダ株がウナギノボリだか
      ら。
      何よりカッコイイ!
      新車の為修理費用が発生しにくいこと。
      安全装備や快適装備が装備されてるため、旅をするときも安心で
      きること。
デメリット:この高級車でサーキットを走る気になれない。
      MFCTに出られない。

・第二候補乙「WRX STI」
メリット :そもそもWRX STIが好きだから。
      実は私は4WD党のため、抜群の安定性を誇る4WD車を運転で
      きる楽しみがあるから。
デメリット:シビック TYPE-Rと同じ。

・第三候補「デミオ 15MB」
メリット :元々私はデミオオーナーなので、親しみがあるから。
      価格が手頃で走りやすそうだから。
      MFCTに出場できる。
デメリット:次の車は最低限しか弄るつもりがなかったため、弄る前提の
      15MBは躊躇した。
      旅をするには手狭で車中泊しづらい。

結局のところ、次の車に何を求めるかですが、数ある中の一つがサーキット走行でして、これは頻度は少なくなってもやめることができないと思うのです。
そうなると、新車が傷物になっていくことは嫌だし、修理費がかさむ高級車はやめたほうがいいなと思いました。
また、サーキット競技に出るならばワンメイクに出たいため、ガチ過ぎないガチなMFCTは他の競技よりは魅力的に見えたんです。
まぁ、最近は非常にガチな面もあるのですが。

最後に、結局はセラちゃんの運転が楽しいことが決め手になりました。
セラちゃんで出かけることが出来ませんので、マツダから何台か代車を借りて色々な場所に行きましたが、正直言って運転が楽しいかと聞かれたらNOでした。
乗った車は、デミオ1.5D、アテンザワゴンD、ロードスターRF、CX-5でして、これらはソコソコ距離を乗りましたので、後日感想を書けたらなと思っています。
結局、この代車生活をした結果、セラちゃんは相当面白い車だったと再認識してしまい、さらに手放すことが出来なくなってしまいました。
要するに、セラちゃんの運転が楽しかったんですね。
セラちゃんを運転していると、今でも「自分はこの車に乗せられている(扱いきれていない)」と感じて疑いません。
ですが、他の車を運転した後にセラちゃんを運転すると、まぁ、少しは扱えてるかもしれないと再認識できました。

こんな感じで、紆余曲折ありましたが、セラちゃんのエンジン載せ替えを決めた次第です。
ちなみに、修理完了時期は未定です。
というのも、エンジンが存在しないらしくゼロから作っているようです。

おそらく、どなた様かに相談をさせていただくことがあると思いますが、お時間が許せばお相手いただけたら幸いです。

まる。
Posted at 2019/08/06 23:08:20 | コメント(7) | トラックバック(0) | アクセラ | クルマ
2019年05月11日 イイね!

MFCT東北ラウンドへの参加とエンジンブローについて

MFCT東北ラウンドへの参加とエンジンブローについてMFCT東北ラウンドに参加してきました。

運転スタイルを変えてから3年目になり、ようやく形になり始めてきた思っています。
競技結果は振るわなかったものの、いまが目標の途中であることを考えると、公式の自分のベストタイムを更新できたことに関しては小さな達成感を覚えています。

3年前からF1に興味を持つようになり、とりわけ結果を出せなかったホンダと自分を重ねて見ていました。
新たにトロロッソと組んだホンダが、周りにケアされながら一歩一歩前進していく姿は本当に自分の状況と重なって見え、一つ一つ課題をクリアしていけば結果が出始めることを私に教えてくれ、勇気をもらいました。
私が3年前から運転スタイルを変えようと考え始めて、それを実践するために何をすればいいかを悩んで、そして今ようやく形になり始めたことを振り返ると、私もトロロッソと同じように少しずつ結果が出始めてきたのかもしれません。
そういう意味では、自分の成長を感じられる有意義な大会になりました。

今回のセッティングは本番1か月前に急遽決定したのですが、きっかけはたまたま見かけたF1のネット記事でした。

「若いころのハミルトンはとにかくオーバーステアのセッティングを好み結果を出していた。それに対してアロンソはアンダーステアが好みだった。」

といった内容でした。
これを見たとき、あぁ、アンダーステアでも良いんだ・・・、セオリーどおりじゃなくてもいいんだ・・・、って非常に腑に落ちたのを憶えています。

急いでオークションで中古タイヤを購入し、セラちゃんをアンダーステア方向にセッティングしました。
結果的に、今までより扱いやすい車になり、私にとってタイムを出しやすい車になりました。
これも、小さな前進による結果の一つでした。

前日練習中に、3コーナーで盛大にスピンをしたのですが、そのあとから一般道を走行する程度で酷い振動が発生するようになってしまいました。
あまりに振動が酷くサーキットを走っても大丈夫か不安に感じたため、DラーS氏に相談したところ(ホント、いつもありがとうございます)、、、

「う~ん、タイヤだと思うなぁ。ノーマルタイヤに戻して確認したほうがいいですね。原因がタイヤだとわかれば、それはそれで安心できるでしょ。」

とのこと。
言われた通りノーマルタイヤに戻してみると、振動はすっかり収まりました。
さすがS氏。
原因はフラットスポットでした。
F1ドライバーのコメントで「スタート直後にフラットスポットができてしまい、まともにドライブできなかった。」などを見ても大して信じていなかったのですが、すみません、ホント走れたものではないです。
自分でやった結果ですので、仕方がありません。
そんな状態で翌日の本番を迎えることになりました。

そして本番を迎えたのですが、予想外の展開になりました。
1本目はとにかくオーバーステアに悩まされました。
セッティングをアンダーステアにしたにも関わらず、舵角を付けたままアクセルを踏むと極端なオーバーステアが発生し、コーナー通過速度をあげられませんでした。
そんななか、四苦八苦して出したタイムがこちらです。

2本目:* 1'41.072 7/ 7

結果的には、これがベストタイムとなりました。

2本目は、見知らぬチューナーさんにセッティングのアドバイスをいただけたので、そのようにして出走しました。
計測開始1周目はリアの挙動を確認するために慎重に走ったのですが、オーバーステアはかなり解消されていました。
イケる感触を得たので2周目からアタックを開始したのですが、1分45秒台より速いタイムが出ません。
気分的には乗れていたのですが、タイムが上がるどころか大きく下がってしまいました。
衝撃的だったのは、全開でアタック中の最終コーナーで、後方からRX-8が急激に迫り、そして抜かれたことでした。
MSアクセラは、登りがきつい最終コーナーではRX-8を抜く側なのです。

パワーが出ていない

この時、その事実にようやく気が付きました。
結果として、2本目のリザルトは以下のとおりでした。

2本目:1'42.498 1/ 9

様子見をした1周目以降、全開でアタックしたにもかかわらず、それを上回るタイムを出せていませんでした。

以上がMFCTの参戦記になります。




ですが、このブログの主たる話題はここからです。

走行終了後、ピットレーンからパドックに向かう途中に、車の異変に気が付きました。
異常な音・振動がするのです。
そして、生ガスのにおいが漂っていました。
そのまま待機所に戻ると、妻が怪訝な表情でセラちゃんをみていたので、傍から見てもおかしかったのでしょう。

はじめにお礼をさせていただきます。
パドックにいた、クラスを問わず様々な方に助けていただきまして、ありがとうございました。
とりわけ、しーたか様におかれましては不具合の調査をしてくださり、本当に感謝しております。
しーたか様が調査してくださったおかげで帰宅までの予定が立てられました、心からお礼申し上げます。

現地で確認できたことは、下の写真のとおりでした。



2番シリンダーのプラグ破損による失火でした。
この状況をDラーS氏に報告し対応策を教えてもらいました。
S氏にはお世話になりっぱなしです。
プラグから脱落した部分が見つかるか探してほしいと指示を受けたのですが見つからず、それならばプラグ交換で直るかもしれないとの回答があり、まずはそのようにすることにしました。
SUGO近辺のカー用品店やDラーが純正相当のプラグを扱っているか電話で確認したのですが、唯一、東北マツダ柴田店が翌朝ならば純正プラグを用意できるとのことだったので手配をしました。

その後は、ずっと待って頂いたベリーサ乗りのおーじさんとRX-8乗りのトストイさんと一緒に夕食を食べたあと、急遽手配した宿に宿泊することになりました。
ちなみに、食事の時の話題は当然車談議でして、どらテクやら何やら色々な楽しい話をすることができました。
一番印象的だった話題は、「車好きは、ほとんど全員が自分の車をカッコイイと思っている」という話でした。
食事の後に駐車場に向かった各々が、「確かに俺の車が一番カッコイイな!」と言っていたのには大ウケでした(笑)。

翌朝、東北マツダ柴田店を訪ね、受け取ったプラグを取り付けみたのですが、エンジンの状態が全く変わりませんでした。
イグニッションコイルの故障を確認したのですが、こちらは正常な状態でした。
柴田店のメカニックの方のご厚意によりコンピュータ診断をしていただいたのですが、2番シリンダーからの信号が返って来ない状態とのことでした。
まぁ・・・、この辺で大体状況がわかってきたわけです。

再度DラーS氏に相談し、幸い自走が可能だったので一般道で宮城から埼玉まで向かうことにしました。
ですが、エンジン回転数を3千回転以下に抑えなければならず、赤信号からの加速で周りの速度について行けません。
3気筒で走っているので、当然ですね。
しばらく走ったのですが、巡行より加速が多い一般道より巡行時間が圧倒的に長い高速道を使ったほうがエンジンに負担が少なく、かつ無事に帰宅できるのではと考えるようになりました。
なにより、私が繊細なクラッチワークをすることに疲れてしまいました。。。

「確かにそうっすね。結局、なんでオレらが高速を勧めないかっていうと、何かあったら対応ができないからなんっすよね。一般道ならコンビニの駐車場に止めることとかできるじゃないですか。ただ、今回の場合は何かあるって考えづらいんですよねぇ。立場上勧められないけれど、オレが同じ立場だったら高速使いますね。

ありがとうございます、この人のこういうところが好き。
結局自己責任なので、判断基準を示してくれれば私が私の責任で決めればいいことです。
アップダウンが激しい東北道を避け、遠回りでも常磐道を使用した結果、無事に帰宅することができました。

後日、地元のDラーに車を預けて調査をしてもらった結果、以下のことが分かりました。

・2番シリンダーの圧縮不良
・触媒の破損


これを、最低限走れるようにする場合は、

・エンジン交換 約70万円
・触媒交換 現時点では不明だけれど高額


とのことでした。
ついでにS氏からアドバイスを受けました。

「今回の修理は十分考えたほうがいいです。今回修理したら、今後でてくる沢山の小さな故障を全部やらなければならなくなるので、戻れなくなりますよ。」

数年前からエンジンのオイル滲みが酷く、S氏から忠告されていました。

S氏:「エンジンの状態は悪いですが、壊れるまで使うしか手がないっすね。現状はかなり馬力が落ちていますよ。」
私 :「かなりって、どれくらい?」
S氏:「〇〇さんが想像している以上ですよ。」

その時が来たということですね。

ちなみに仮に修理するとして、今回と同じ故障を発生させないように空燃比計等の必要な手も加えた場合の金額を自分で調べてみたところ、約110万円でした。
地元の知人に状況を話すと、当然みんなから買い替えを勧められました。
まぁ、普通の人ならそうですよね。

今は、以下の選択肢のうちどれにするかを、ずーっと悩んでいます。

・修理する
←今回の修理費だけでなく、今後もエアコンやらパワーウインドウやら壊れていきますが、それも直していけるのかということですね。

・BK型にハコ替えする
←ハコ替えして乗る車はセラちゃんなのか?パーツを移植したらそうなのか?エンジン交換したいまのアクセラはセラちゃんなのか?・・・一体なにをもってセラちゃんなのか??

・BL型にハコ替えする
←新しい車ですので、しばらく大きなメンテは必要ないと思います。

・DJデミオに乗り換える
←アクセラのサーキットタイヤは20万円以上するんです。これを2年に1回購入するのは家計に大きなダメージを与えるため、以前から「いつまで続けられるのかな」と考えていました。それが今なのかな、、、と。

・サーキット走行をやめる
←妻から「それは無理でしょ」と指摘されましたが、確かによく考えても無理ですね。私からこれを取ったら、何も残りませんから。

以上が、現在の私とセラちゃんの状況です。

当然といえば当然ですが、今年のサーキット活動予定は白紙になりました。

でもね、私はまだ、この子を四国と九州に連れて行っていないですよ。
一緒に走っていないんですよね。
これを後悔というんですね、心残りなんですね。

もしかしたら、どなたかに何かしらの相談をするかもしれません。
その際は、よろしければお相手いただけたら幸いです。

まる。
Posted at 2019/05/11 02:07:26 | コメント(6) | トラックバック(0) | アクセラ | クルマ
2018年08月11日 イイね!

ボディコーティングをしました

ボディコーティングをしました11歳を迎えたセラちゃんですが、今までずっと屋外駐車場で過ごしてきました。

雨の日も、風の日も、雪の日も。

新車時はG'Zoxのコーティングをしていましたが、今となっては効果がなくなって何年たったか分かりません。
洗車をしていると、タイヤかすは当然として、飛び石キズや線状のキズが多数あり、11歳であることを改めて認識しました。

塗装自体も劣化が激しく、特にウイングは白化してきており、お肌の曲がり角はとっくの昔に通り過ぎていたようです。

そこで、セラちゃんの外見を(多少)リフレッシュすることにしました。

〇リアウイング再塗装
塗装の劣化が一番激しかったのはリアウイング、次いでサイドミラーでした。
塗装済みの部品に交換すればよいと思っていたのですが(塗装代金は高いので)、リヤウイングは既に純正塗装済み部品は売っていないとのことでした。
中古品を探したのですが、同色のウイングがなかなか出てこない。。。
このため、社外品に交換するか、それとも塗装替えするかの二択しかありませんでした。
かといって、社外品が似合うかというと、、、

うーん

セラちゃんは、丸みがある色っぽいリアビューが魅力であって、ここにVoltexウイング付けたら似合わないよなぁ、、、と。
そんなとき、車友達に相談したところ板金屋さんを紹介していただき、ご縁があってウイングの塗装替えをしていただきました。

良いお話を頂き、ありがとうございました!


〇ボディーコーティング再施工
次に、すでに紫外線劣化が激しいものの、これ以上の劣化を防ぐ目的でボディーコーティングの再施工を考えました。

「あんまり現実的な話じゃないねぇ」

と、周りから言われましたが、やりたいんだからやります

近所のKeePer LABOに行き見積もりを出してもらったら、、、意外と安いんですね。
これならやってもらおうかなぁ、と考えていたのですが、ネットで調べると結構自分でやっている方もいることが分かりました。
11歳のセラちゃんに、新車と同じコーティング代金払って施工するのは良いのだけど、すでにキズが沢山あるボディだし勿体ないかもしれない。
それなら、今後の練習も兼ねて自分でやってみようかなぁと思い、またまた車友達にポリッシャーを借りて(本当にありがとうございます!)自分で施工することにしました

「使用したもの」
・ポリッシャー:RYOBI RSE-1250
・バフ:3M 5766 ウルトラフィーナ ソフトスポンジバフ 190mmx50mm
・コンパウンド:3M 5985 ハード 2-L 750ml
・コーティング:カーメイト GRANZ
・マスキングテープ:ホームセンターの紙のマスキングテープ (太目よりは細目を重ね張りしたほうがどこでも使えます)


実際にやって感じたことは、一番大変な作業はマスキングかもしれません。
これを丁寧に行わないと、後でコンパウンドが隙間に入って大変な作業が発生してしまいます。
色々、おっかなびっくり、試行錯誤しながら施工をしました。
少なくともコーティングは1年もつ(メーカーからは2年大丈夫と言っている)と言われたので、念のために、1週間後にコーティングを重ね塗りしました。
その結果、そこそこなつやを取り戻したセラちゃん

70点くらいの仕上がりでいいのです。
新車ではないし、私が満足する程度にきれいになれば、それで良いのです。

カーボンもどき部分の白化が、バフ掛けによってクリアになったことは予想外でした。
思った以上にきれいになって、とても満足しました。





後日、別件でKeePer LABOに行ったのですが、自分でコーティングしてしまったことを告げたところ、とても綺麗と褒めていただけました。
まぁ、お世辞でしょうけど、愛車が褒められたのですから素直にうれしかったです。

〇ヘッドライトコーティング
樹脂製のヘッドライトは純正コーティングが取れると黄ばんできます。
これは仕方のないことで、樹脂製ならばメーカーを問わず現れる症状です。
そこで、せっかくポリッシャーを借りていたので、後日、コーティングをすることにしました。
こちらは少々失敗で、バフ掛けが足りなかったのか、あるいはコンパウンドが細かすぎたのか、黄ばみのとれる量が少なかったです。
そして、ボディ用のコーティングを施工したものの、1か月程度でみるみる黄ばんでしまいました
やっぱり自分でやるのは上手くいかないこともありますね。
、、、といいつつ、後日、別のコーティング剤を用意して、再度バフ掛けからやり直してみました
その結果、削りは前回と同程度でしたが、コーティングはそこそこの耐久性を保持してくれて、現在もギリギリOKかな、っていう程度の透明度を保っています

「使用したもの」
・ポリッシャー:RYOBI RSE-1250
・バフ:3M 5766 ウルトラフィーナ ソフトスポンジバフ 190mmx50mm
・コンパウンド:3M 5985 ハード 2-L 750ml
・コーティング:3M ヘッドライトコーティング 38060 専用スポンジ付(熱で焼き付ける必要がありますが、炎天下で放置して代用しました。)
・マスキングテープ:ホームセンターの紙のマスキングテープ (太目よりは細目を重ね張りしたほうがどこでも使えます)



以上でセラちゃんのリフレッシュが完了して、とりあえず11年目にしては綺麗な車になったと思います。
これだけ情が移ってしまうと、もう駐車場に居て当たり前になっています。

愛い奴じゃ!

まる
Posted at 2018/08/11 13:25:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | アクセラ | クルマ
2018年07月22日 イイね!

マツダスピードアクセラのバネ選択について2

マツダスピードアクセラのバネ選択について2前回は、前後バネの伸縮量を同程度にすることが重要したうえで、バネの選定について書きました。
今回は、別のことを忘備録として書きます。

まず、バネの伸縮について、当たり前のことを書きます。
車に装着するバネは、圧縮力で縮み、圧縮力を開放して伸びます。
バネを引っ張って伸びることはありません。
つまりバネを伸ばすには「バネが縮む」必要があります。
言い方を変えると、バネは縮まなければ伸びないんです。
走行中のリバンプ量は、1G状態で縮んだ量までしか伸びないんです。

当たり前のことですが、結構重要なことです。

さて、話を戻します。
前後バネの伸縮量を同程度にして乗っていると、やがて新たな願望が出てきます。
おそらく、それは以下のいずれかです。

1.(もっと)アンダーステアが出る車にしたい。
2.(もっと)オーバーステアが出る車にしたい。
3.フルブレーキ時にリヤを安定(接地)させたい。
4.縮まなくても、伸びる脚にしたい(車高を下げるとバンプ量を少なくする必要がありますが、同時にリバンプ量も少なくなってしまうため。)。
5.乗り心地を改善したい。

前回はいろいろと書きましたが、すべての努力を台無しにする、いや、非常に便利なアイテムがあります。
それは「ヘルパースプリング(以下、ヘルパー)」です。

〇ヘルパースプリングについて
ヘルパーはメインのバネと直列に設置します。
非常にバネレートが低く1G状態でつぶれているため、伸びるために縮む必要がありません。
これを利用することにより、メインバネに加えてヘルパーのリバンプ量を得ることができ、先ほどの願望を満たすことができます。

Q1.(もっと)アンダーステアが出る車にしたい。
A1.リアにヘルパーを入れる。(リアを接地させる、フロント左右を先に非接地させる。)

Q2.(もっと)オーバーステアが出る車にしたい。
A2.フロントにヘルパーを入れる。(フロントを接地させる、リヤ左右を先に非接地させる。)

Q3.フルブレーキ時にリヤタイヤを接地させたい。
A3.リアにヘルパーを入れる。(フロントバンプ量よりリアのリバンプ量を確保してリアを接地させる。)

Q4.縮まなくても、伸びる脚にしたい。
A4.伸ばしたい箇所にヘルパーを入れる。(車高を低くしても硬いバネで踏ん張り、車が跳ねるときはタイヤが接地する。)

となります。


ここで、ちょっと余談を。
乗り心地とは何か、について書きます。

私はサーキットを走行するからと言って、乗り心地を犠牲にするのもどうかと思います。
私を例に挙げるなら、年に2回走ればよいほうで、そのために超硬いバネを入れておくのはどうなのよ、と思っています。
このため、なるべくなら乗り心地が良い車に乗りたいです。
聞いた話の受け売りですが、乗り心地を支配するのは、実はリバンプなのだそうです。
硬いバネを装着した車が、段差を乗り越える時を想像してください。
まず、段差に乗り上げるときにバネが縮もうとしますが、硬いため少ししか縮まず車体が突き上げられます。
このとき当然不快に感じますが、少なからずバネは縮んでいるので角が取れた突き上げになります。
次に、段差から降りるときにバネが伸びようとしますが、元々バネが縮んでいる量が少ないためリバンプ量が足りず、車体が落下し「ドスン!」と着地します。
搭乗者はこの時の「ドスン!」という衝撃を不快、つまり乗り心地が悪い、と感じるのだそうです。
ということは、車が落下する前に伸びるバネを入れてあげれば、乗り心地は改善するということです。

私は会社帰りに街中を歩くとき、通過車両のタイヤの動きを観察することが多いです。
見ていて気が付くことは、まっすく走っている状態でも、タイヤの上下作動量って結構あるんです、瞬時にセンチ単位で動いてますよ。
それを見ると、硬いバネを入れた場合は、ヘルパーを利用してリバンプ量を確保することが、乗り心地に非常に有効だと気付かされるのです。

閑話休題、本題に戻ります。

Q5.乗り心地を改善したい。
A5.前後にヘルパーを入れる。(積極的に伸ばす。)


となります。
実は、私はこれをやっていまして、確かにFr:16kg/mmのバネを入れても、割と乗り心地は良いです。
赤城山の峠道(狭い方)でも跳ねずにキビキビ走ります。

ただし、MSのリアにヘルパー入れる場合は注意が必要になります。
前回書いたとおり、バネ長さを6インチ(152mm)+αにする必要があるからです。
ヘルパーの密着長さは大体20mm前後ですから、そこから10mmから20mm程度の伸び量を確保する必要があります。
すると、ヘルパーだけで30~40mm程度の長さが必要で、その残り116~126mmでメインのバネを収めなければなりません。
更に言うと、バネを連結するスプリングシートの厚さ(約5mm)がプラスされます。
前回ブログに従うと、5インチ(127mm)で収めるためのバネレートは約8kg/mm以上でしたので、そこそこハイレートなバネを使用する必要があります。
いくら乗り心地を良くしたいといっても、元々6kg/mmを使用していたのに8kg/mmに取り換えたのでは、総合的には乗り心地が悪くなりますよね。
こうなると、単純に乗り心地のみを求める場合はヘルパーは勧められず、サーキット等の走行時に踏ん張りを確保しつつ乗り心地を求める場合にヘルパーを勧めることができる、といえます。

もう一つ、前後にヘルパーを入れたときに気を付けることがあります。
SUGOの最終コーナーを登り切ったダンロップ下のような、登りから下りに変化する場所で、異常な浮遊感を感じます。
理由は、先に説明したとおりですが、これが非常に不快です。
大体160km/h程度の速度で通過するのですが、その浮遊感はジェットコースターが下るときのそれと全く同じで、内臓が浮き上がる感じがします。
いやいや、大げさな表現ではないんです。
4輪はしっかり接地していますが、プライマリバネの伸びだけではなく、ヘルパー分も4輪とも伸びるので車体が浮き上がるんですね。
こういうデメリットも、経験しないとわからないので書いておきます。

〇ツインシステムについて
さて、人間は欲がありますので、次にこんな考えが浮かぶのではないでしょうか。

Q6.街乗りで突き上げがなく、サーキットで踏ん張る脚にしたい。

またまた、ちょっと余談を。
理科の授業で、バネを直列につないだ時の合成バネレート(バネ係数)を習いました。
バネ1のレート(K1:高レート)とバネ2のレート(K2:低レート)を直列につなげると、合成バネレート(K)になります。

1/K=1/K1+1/K2

K1とK2の組み合わせを色々計算するとわかるのですが、バネ1とバネ2のレートを合成すると、非常に低い合成レートになります。
これを利用すると、(疑似的な)柔らかいバネ=乗り心地が良いバネ、が成り立ちます。
バネ2が密着するまでは(疑似的な)柔らかいバネになり、バネ2が密着した後は(高速コーナーで多くの横荷重がかかった場合など)バネ1のレートに切り替わります。
これが、俗にいう「ツインシステム」です。

ところが、MSのリアに適用となると難しい話になります。
2本入れるには75mmや68mmのバネを使用することになります。(100mm+68mmはいけるかもしれません。)
バネ1に75mmを使用すると最低バネレートは訳12kg/mm以上になるため、バネレートを選択するときは十分気を付けてください。
(2本のバネそれぞれが、設定耐荷重に耐えるレートにしなければいけません。)

これの応用として、ツインシステムにヘルパー(伸び)をプラスしたトリプルシステム(って名前かわかりませんが)もあります。
最終的に、ここが行き着くところだと思いますが、私も利用したことがありますが、非常に好感触であるものの、誰にでもお勧めできるとは思いません。

〇まとめ
結論ですが、初めてバネを交換するときはシングルバネをお勧めします。

バネを2本以上使用したレートの切り替えは、利点であり欠点でもあるからです。
この、レートの変わり目は認知できないことが多いのですが、明らかにシングルバネとは違う挙動を示します。
あるショップの方の言葉を借りると「途中でレートが変わるのは気持ち悪いし、訳が分からなくなる。そして、挙動が急に変わるので危険。」
とのことでした。
この、訳が分からなくなる、は私も同感です。
たまに、役者の方が「色々な役を演じていると、自分の性格がどれかわからなくなる。」といいますが、まさにこのような感じで、自分の運転スタイルがわからなくなります。
ただ、この欠点は経験しなければ理解してもらえないと思うので、興味がある方は試してみるのもよいと思います。

すべての基本はシングルバネですし、その挙動を覚えないと応用ができません。
その後、どうしても何とかしたいことができたら、2本目のバネに手を出してみるとよいと思います。

まる。
Posted at 2018/07/22 18:40:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | アクセラ | クルマ

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