明けましておめでとうございます。
昨年は盗難の件も含め、多々お世話になりました。
今年も宜しくお願いいたします。
まったりブログをやっていこうと思っております。
さて、今年初のブログです。
マツダからスカイアクティブ・アテンザが発売されてからしばらく経ちました。
親戚が新型アテンザ(スカイアクティブD)を購入しまして、それに至るまでに(私も)試乗車に乗ったので私なりのインプレを。
あくまで私の主観的な意見ですので、そこのところご了承いただいた上で読んでください。
「アテンザ試乗記」
以下は私が乗った試乗車の共通の感想です。
外装デザイン:先代より一回り成長して、、、結構デカイです。特に幅が広く感じます、対抗車はレガシィとマークXだとか。
今流行りのヘッドライト部分にLEDを使用して、目つきがキリッとしています。これ、売りの一つらしい。
リアのデザインは、セダンはマークXにかなり似ていると思います。
内装デザイン:マツダらしい、他のメーカーより質素な雰囲気ですが、夜に電装品が光ると結構綺麗に見えます。
デザインではありませんが、荷室がすっごい広い、先代よりも広い!?後部座席背もたれを倒せば大人が縦に「川の字」つくって寝られます。
気に入った所:革シート装備車に装備できる運転席と助手席それぞれ独立して使用できるシートヒーターがとても便利。
眠くなっちゃうくらい気持ちがいいですw
その他の安全装備もオプションで追加できますが、素晴らしいと思いました。
狭い道路を走っているとき、駐車車両を避けるためにセンターラインをはみ出たらアテンザ君に怒られました。
うん、とっても便利(汗)
ちなみに、それらのスイッチは大体オフにできます。全部かどうかわかりませんが、オフにするとメーターにランプが一杯点灯します。
ロードノイズ:静かです。さすがマツダの最高級車です。17インチと19インチの選択ができるのですが、・・・乗ったのは全部19インチでしたね。
19インチであれだけ静かなら素晴らしいの一言です。
乗り心地:意外にも19インチも殆ど固さを感じないです。柔らかくいなしてくれる素晴らしい乗り心地です。
19インチの方が燃費悪そうですがそうでもないらしく、コーナーでもハンドリングが非常に安定しています。
ただ、、、まぁ、そんなに頻繁に交換するものではないですが、タイヤが減った時に買い替えるときは出費でかいなぁ、と思いました。
ちなみに、スタイルは19インチの方が断然カッコいいです。
以上が共通点です。
1.スカイアクティブ・G(ガソリン2.0L)ワゴン、AT
エンジン音:エンジン始動直後はやたら五月蠅いです。ですが、しばらく経つと突然静かになります。仕様らしいですが、あまりの音の大きさに嫁と二人でビックリしました。
走行しての感想:大人3名乗車して街中、国道、狭い道を走りました。多分、試乗車3台の違いを体感するのはここだと思います。
第一声は「これで十分じゃん!?」でした。
加速、巡航、エンジン音、、、走りに関して今回の試乗コースで全く不満なし。
むしろ、大人3人乗車してこの性能は必要にして十分。
山道を走るときにフル乗車している時はちょっと苦しいかもしれませんが、いま流行ってるのかな、このアテンザはその辺工夫がしてありました。
アクセルの踏み込みが2段階なんです。
例えば、巡航中にベタ踏みするとペダルの終点に当たり場合によってシフトダウンして加速します。で、もっと踏み込むともう一段階アクセルが踏み込めます。
すると、さらにシフトダウンして加速します。
「ほ~~~~」って関心しました。こういう工夫で車両重量に対する排気量が少ない車も必要なときに加速できるんだ!と思いました。
ちなみに、いま流行っているのかな、と書いたのは、新型の日産ノート(スーパーチャージャー)を試乗したときも同じシステムだったんです。
私が時代に乗り遅れてるのかな?
車両価格、燃料価格等の車の生涯費用を考えると、コストパフォーマンスは抜群だとおもいました。
街中メイン、高速道路(高速でも問題ないと思います)・山道はたまにしか走らないならば、このタイプが一番オススメです。
2.スカイアクティブ・D(ディーゼルターボ2.2L)セダン、AT
エンジン音:ごめんなさい、走行時のエンジン音しか体感してません。
加速時のエンジン音はディーゼルだとハッキリわかる程度に聞こえます。CX-5より静粛性が上がったそうですが、それほど上がったと感じませんでした。
CX-5のエンジン音の静かさのインパクトが強すぎて、アテンザではそれが当たり前という先入観があったからかもしれません。
走行しての感想:試乗したのは別の場所ですが、御殿場のマツダに行く機会がありまして、そのときの営業さんの言葉を借りて一言。
「アテンザのガソリンを乗った時に「この車で十分良い!」と思いましたが、ディーゼルに乗ったらその印象がすべて吹っ飛びました。」
非常にわかり易くて的確な感想だと思いました。
タコメーターが5千回転からレッドゾーンなのですが、フル加速するとレッドゾーンまで回っちゃいます。
「えぇ!?」って思わず言ってしまいましたw
この辺がマツダらしいセッティングだなぁ、、、と。
zoom-zoomの血がしっかり流れています。自分で動かしているって感じられますモン。
スカイアクティブ・Dの売りは何といっても、トルクの太さにあります。
カタログ値で、エンジン回転数2000回転で42.8kgf・mの出力です(車両重量は大体1500kg)。
ターボは2個付いていまして、2ステージターボとのこと。
参考までに、たまたま手元にあった日産フェアレディZ(Z34型のVQ37VHRエンジン)のカタログを見ますと、トルクはエンジン回転数5200回転で37.2kgf・mです(車両重量は大体1500kg)。
まぁ、Zはターボではないのですが、GT-Rを除けば一般人でもなんとか手が届く硬派なスポーツカーなので比較対照としてはわかりやすいかなと。
単純に比較すれば、アテンザ・Dはアクセル踏んですぐにZよりも上のトルクを発生させます。
すなわち、Zより加速力があることになります。
では、実際はどうか?
素晴らしい加速です、シーンを問わずこの車でパワー不足と思うことは無いと思います。
そしてATの出来のよさが後押しして、乗っていて楽しい。
シフトが変わる時のショックは一切ありませんし、アクセルを踏み込めば気持ちよく加速して行きます。
助手席に乗っていた妻の言葉を借りると、
「どこまでも加速していく感じ。」
です。
正にそのとおり、余計なことを考えないで非常に気持ちよい加速をします。
実際、セラちゃんより加速が良いのではないか?と思ったほどです。
よく、こんな楽しい車を作ったなぁ、この車ほしいなぁ、って口にしながら運転してました。
・・・で、今度は客観的な視点からの感想を。
まずトルクですが、カタログ値まで出ていないと思います、あくまでエンジンの性能であって、そこまでの出力を発生できないようにしています。
理由はアテンザはFFだから。
すべてはこれが原因ですね。
私はFFのマツダスピードアクセラという車に乗っていますが、FFは加速時に駆動輪(前)の荷重が軽くなります。
そこに42.8kgf・mの加速力をそのまま伝えたら絶対にタイヤが空回りします。
サーキットでの話しですが、マツダスピードアクセラでさえ、ハイグリップタイヤを装着させても全力加速時はアクセルの踏み込みを調整して加速していきます(トルクはアテンザの方が上です)。
つまり、先ほど上に書いたとおり「余計なことを考えないで非常に気持ちよい加速をします。」を実現できないわけです。
では、なんで実現できているかというと、、、溢れんばかりの(表現おかしいですが)電子制御が働いているからだと思います。
相当繊細な電子制御をされているから、「余計なことを考える必要が無い」と「気持ちよい加速」の両立が出来ているのでしょう。
ちなみに、この車についているタイヤは今時珍しくエコタイヤではありません。ブリヂストンのポテンザシリーズですw。
その辺からも、駆動力を地面に伝えるためにかなり熟考されたのだと思います。
ですが、加速時に後ろに荷重がかかるZと比べると、FRのZの方が加速は速いとおもいます。しっかり駆動輪に荷重がかかって、アテンザとは逆にメリットを享受していますから。
他にも色々書きたいことはあるのですが、文章が取りとめもなくなってきたのでこの辺で〆ます。
「1.」には「1.」のよさがありますが、「2.」には「1.」にはない良さがあります。
ただし値段が高い!
軽油の価格と生涯走行距離、運転する楽しみ、、、これらと購入時の価格を天秤にかけてどちらに傾くか?
この車の価値観は、その結果で全然変わると思いました。
3.スカイアクティブ・D(ディーゼルターボ2.2L)ワゴン、MT
エンジン音:こちらもごめんなさい、エンジン始動時に外に居ませんでした。車内は「2.」と変わりません。
走行しての感想:「2.」の出来があまりのよかったので、相当期待して試乗しました。
マツダスピードバージョンが出ていないにもかかわらず、現状の「2.」はそれに匹敵する上質な加速と安定感があったためです。
これがMTだったら、2世代前のマツダスピードアテンザとほぼ変わらないのではないか?十分楽しめるMTではないか?勢い余ってサーキットに持ち込んだら十分楽しくタイムを出せるのではないか、と思っていました。
ちなみに、カタログで比較すると燃費は「2.」よりこちらの方が上です。
MTの燃費がCVTにまけて、とうとう機械が人間を超えてしまったか、、、とショックを受けていたのですが、人間制御の返り咲きです。そこは素直に嬉しかったりw
いきなりですが結論です。
肩透かしを食らいました。
「2.」で詳しく感想を書きましたが「余計なことを考えないで非常に気持ちよい加速をします。」がこちらにもしっかり受け継がれていました。
スイッチで切れる制御は全部切ってみたのですが、その範疇を超えない。
MTを運転している、という気持ちは味わえるのですが、レスポンスが悪い。
これだけ踏んでもこの加速なんだ・・・。
MTだからスポーツ寄りの味付けになっているかと思ったのですが、そうではありませんでした。
期待しすぎたようです。
で、このブログを書いていて気がついたのですが、それはそうですよね。
あくまでいまのアテンザは一般ユーザー向けであり、その中でもMTに乗りたいと願う人に向けた車であり、サーキットとか言ってる人向けの車ではないんですよねw
運転をしているとき、パワフル感を感じることはありませんでした。
むしろ「2.」で「どこまでも加速していく感じ。」を味わってしまうと、シフトチェンジをする分加速はこちらの方が遅く感じます。
MTの方がアクセル操作を自分で調整できる分、より厳しいトルク制御が行われている気がしました。
私の主観が前面に出た意見ですが、スポーツタイプとして望むなら肩透かしを食らいます。ですが家族が快適に乗れて、かつ自分はMTに乗りたいという願望はしっかりかなえてくれる車だと思いました。
燃費もアテンザ内で一番良いですしね。
まとめ:
私が一番オススメなのは「スカイアクティブ・D(ディーゼルターボ2.2L)、AT」です。
こんなに素晴らしい車だと思いませんでした。
燃費も良い、運転していて快適、そして何より楽しい!
MTではありませんが、MTでスポイルされてしまうものがこちらには無い。
素晴らしい車だとおもいます。
理論を考えればFFだから、なんて言葉が出てくるのですが、それは粗を探したらの話。
実際運転しているときは、操縦安定性は素晴らしいものです。
私が今まで運転したことがあるFFの安定感と比べたら、その倍は安定しています。
それだけ素晴らしい。
この車は本気で欲しい車と思いました。
他にも捨てがたい、欲しい車は幾つかありますがその中でも最後まで選択肢に残るのではないかな。
以上、徒然なるままに試乗した感想を書いてみました。
興味がある方は、一度試乗してみると良いと思います。
また違った感想をお持ちになると思いますが、多分良いイメージの方が多いと思います。
ではでは。