MFCT東北ラウンドに参加してきました。
運転スタイルを変えてから3年目になり、ようやく形になり始めてきた思っています。
競技結果は振るわなかったものの、いまが目標の途中であることを考えると、公式の自分のベストタイムを更新できたことに関しては小さな達成感を覚えています。
3年前からF1に興味を持つようになり、とりわけ結果を出せなかったホンダと自分を重ねて見ていました。
新たにトロロッソと組んだ
ホンダが、周りにケアされながら一歩一歩前進していく姿は本当に自分の状況と重なって見え、一つ一つ課題をクリアしていけば結果が出始めることを私に教えてくれ、
勇気をもらいました。
私が3年前から運転スタイルを変えようと考え始めて、それを実践するために何をすればいいかを悩んで、そして今ようやく形になり始めたことを振り返ると、私もトロロッソと同じように
少しずつ結果が出始めてきたのかもしれません。
そういう意味では、
自分の成長を感じられる有意義な大会になりました。
今回のセッティングは本番1か月前に急遽決定したのですが、きっかけはたまたま見かけた
F1のネット記事でした。
「若いころのハミルトンはとにかくオーバーステアのセッティングを好み結果を出していた。それに対してアロンソはアンダーステアが好みだった。」
といった内容でした。
これを見たとき、
あぁ、アンダーステアでも良いんだ・・・、セオリーどおりじゃなくてもいいんだ・・・、って非常に腑に落ちたのを憶えています。
急いでオークションで中古タイヤを購入し、セラちゃんをアンダーステア方向にセッティングしました。
結果的に、今までより扱いやすい車になり、私にとってタイムを出しやすい車になりました。
これも、小さな前進による結果の一つでした。
前日練習中に、3コーナーで盛大にスピンをしたのですが、そのあとから一般道を走行する程度で酷い振動が発生するようになってしまいました。
あまりに振動が酷くサーキットを走っても大丈夫か不安に感じたため、DラーS氏に相談したところ(ホント、いつもありがとうございます)、、、
「う~ん、タイヤだと思うなぁ。ノーマルタイヤに戻して確認したほうがいいですね。原因がタイヤだとわかれば、それはそれで安心できるでしょ。」
とのこと。
言われた通りノーマルタイヤに戻してみると、振動はすっかり収まりました。
さすがS氏。
原因は
フラットスポットでした。
F1ドライバーのコメントで「スタート直後にフラットスポットができてしまい、まともにドライブできなかった。」などを見ても
大して信じていなかったのですが、すみません、ホント走れたものではないです。
自分でやった結果ですので、仕方がありません。
そんな状態で翌日の本番を迎えることになりました。
そして本番を迎えたのですが、予想外の展開になりました。
1本目はとにかくオーバーステアに悩まされました。
セッティングをアンダーステアにしたにも関わらず、舵角を付けたままアクセルを踏むと極端なオーバーステアが発生し、コーナー通過速度をあげられませんでした。
そんななか、四苦八苦して出したタイムがこちらです。
2本目:* 1'41.072 7/ 7
結果的には、これがベストタイムとなりました。
2本目は、見知らぬチューナーさんにセッティングのアドバイスをいただけたので、そのようにして出走しました。
計測開始1周目はリアの挙動を確認するために慎重に走ったのですが、オーバーステアはかなり解消されていました。
イケる感触を得たので
2周目からアタックを開始したのですが、1分45秒台より速いタイムが出ません。
気分的には乗れていたのですが、タイムが上がるどころか大きく下がってしまいました。
衝撃的だったのは、全開でアタック中の最終コーナーで、後方からRX-8が急激に迫り、そして抜かれたことでした。
MSアクセラは、登りがきつい最終コーナーではRX-8を抜く側なのです。
パワーが出ていない
この時、その事実にようやく気が付きました。
結果として、
2本目のリザルトは以下のとおりでした。
2本目:1'42.498 1/ 9
様子見をした1周目以降、全開でアタックしたにもかかわらず、それを上回るタイムを出せていませんでした。
以上がMFCTの参戦記になります。
ですが、このブログの主たる話題はここからです。
走行終了後、ピットレーンからパドックに向かう途中に、
車の異変に気が付きました。
異常な音・振動がするのです。
そして、生ガスのにおいが漂っていました。
そのまま待機所に戻ると、妻が怪訝な表情でセラちゃんをみていたので、傍から見てもおかしかったのでしょう。
はじめにお礼をさせていただきます。
パドックにいた、クラスを問わず様々な方に助けていただきまして、ありがとうございました。
とりわけ、しーたか様におかれましては不具合の調査をしてくださり、本当に感謝しております。
しーたか様が調査してくださったおかげで帰宅までの予定が立てられました、心からお礼申し上げます。
現地で確認できたことは、下の写真のとおりでした。
2番シリンダーのプラグ破損による失火でした。
この状況をDラーS氏に報告し対応策を教えてもらいました。
S氏にはお世話になりっぱなしです。
プラグから脱落した部分が見つかるか探してほしいと指示を受けたのですが見つからず、それならばプラグ交換で直るかもしれないとの回答があり、まずはそのようにすることにしました。
SUGO近辺のカー用品店やDラーが純正相当のプラグを扱っているか電話で確認したのですが、唯一、東北マツダ柴田店が翌朝ならば純正プラグを用意できるとのことだったので手配をしました。
その後は、ずっと待って頂いたベリーサ乗りのおーじさんとRX-8乗りのトストイさんと一緒に夕食を食べたあと、急遽手配した宿に宿泊することになりました。
ちなみに、食事の時の話題は当然車談議でして、どらテクやら何やら色々な楽しい話をすることができました。
一番印象的だった話題は、
「車好きは、ほとんど全員が自分の車をカッコイイと思っている」という話でした。
食事の後に駐車場に向かった各々が、
「確かに俺の車が一番カッコイイな!」と言っていたのには大ウケでした(笑)。
翌朝、東北マツダ柴田店を訪ね、受け取ったプラグを取り付けみたのですが、エンジンの
状態が全く変わりませんでした。
イグニッションコイルの故障を確認したのですが、こちらは正常な状態でした。
柴田店のメカニックの方のご厚意によりコンピュータ診断をしていただいたのですが、2番シリンダーからの信号が返って来ない状態とのことでした。
まぁ・・・、この辺で大体状況がわかってきたわけです。
再度DラーS氏に相談し、幸い自走が可能だったので
一般道で宮城から埼玉まで向かうことにしました。
ですが、エンジン回転数を3千回転以下に抑えなければならず、赤信号からの加速で周りの速度について行けません。
3気筒で走っているので、当然ですね。
しばらく走ったのですが、巡行より加速が多い一般道より巡行時間が圧倒的に長い高速道を使ったほうがエンジンに負担が少なく、かつ無事に帰宅できるのではと考えるようになりました。
なにより、私が繊細なクラッチワークをすることに疲れてしまいました。。。
「確かにそうっすね。結局、なんでオレらが高速を勧めないかっていうと、何かあったら対応ができないからなんっすよね。一般道ならコンビニの駐車場に止めることとかできるじゃないですか。ただ、今回の場合は何かあるって考えづらいんですよねぇ。立場上勧められないけれど、
オレが同じ立場だったら高速使いますね。」
ありがとうございます、この人のこういうところが好き。
結局自己責任なので、判断基準を示してくれれば私が私の責任で決めればいいことです。
アップダウンが激しい東北道を避け、遠回りでも常磐道を使用した結果、無事に帰宅することができました。
後日、地元のDラーに車を預けて調査をしてもらった結果、以下のことが分かりました。
・2番シリンダーの圧縮不良
・触媒の破損
これを、最低限走れるようにする場合は、
・エンジン交換 約70万円
・触媒交換 現時点では不明だけれど高額
とのことでした。
ついでにS氏からアドバイスを受けました。
「今回の修理は十分考えたほうがいいです。今回修理したら、今後でてくる沢山の小さな故障を全部やらなければならなくなるので、戻れなくなりますよ。」
数年前からエンジンのオイル滲みが酷く、S氏から忠告されていました。
S氏:「エンジンの状態は悪いですが、壊れるまで使うしか手がないっすね。現状はかなり馬力が落ちていますよ。」
私 :「かなりって、どれくらい?」
S氏:「〇〇さんが想像している以上ですよ。」
その時が来たということですね。
ちなみに仮に修理するとして、今回と同じ故障を発生させないように空燃比計等の必要な手も加えた場合の金額を自分で調べてみたところ、
約110万円でした。
地元の知人に状況を話すと、当然みんなから
買い替えを勧められました。
まぁ、普通の人ならそうですよね。
今は、以下の選択肢のうちどれにするかを、ずーっと悩んでいます。
・修理する
←今回の修理費だけでなく、今後もエアコンやらパワーウインドウやら壊れていきますが、それも直していけるのかということですね。
・BK型にハコ替えする
←ハコ替えして乗る車はセラちゃんなのか?パーツを移植したらそうなのか?エンジン交換したいまのアクセラはセラちゃんなのか?・・・一体なにをもってセラちゃんなのか??
・BL型にハコ替えする
←新しい車ですので、しばらく大きなメンテは必要ないと思います。
・DJデミオに乗り換える
←アクセラのサーキットタイヤは20万円以上するんです。これを2年に1回購入するのは家計に大きなダメージを与えるため、以前から「いつまで続けられるのかな」と考えていました。それが今なのかな、、、と。
・サーキット走行をやめる
←妻から「それは無理でしょ」と指摘されましたが、確かによく考えても無理ですね。私からこれを取ったら、何も残りませんから。
以上が、現在の私とセラちゃんの状況です。
当然といえば当然ですが、
今年のサーキット活動予定は白紙になりました。
でもね、私はまだ、この子を四国と九州に連れて行っていないですよ。
一緒に走っていないんですよね。
これを後悔というんですね、心残りなんですね。
もしかしたら、どなたかに何かしらの相談をするかもしれません。
その際は、よろしければお相手いただけたら幸いです。
まる。