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ナカミチのPA302s整備方法を修正しました。
電源部の一次側リップル低減を目指して、積層セラミックコンデンサーを取り付けましたが、これが逆効果だというのが分かりましたので急遽変更しました。

と、いうのは別のPA302の電源部整備を取り掛かりまして、オシロを見ながらコンデンサーの種類等選別したりしていました際に発見したのです。

以前PA302sにてオシロを見ながら取り付け位置をここにしたのですが、これは逆効果で一次側のリップルは減っても二次側で増えることが判りました。



こちらに変更。
積層セラミックコンデンサーの暫定的な取り付け位置です。
トランス前のケーブルの接続部位となります。
実はあまり効果が無いので取り付けない方が良いかもしれません。
パーツが増えるとトラブルの要因になります。



ここに取り付けましたら一次側のリップルも減少することが出来ましたが、二次側のリップルはほとんど変わらないという結果です。
残留ノイズ低減にはあまり効果が無いですが、一次側のコンデンサーの寿命には影響するかと思います。これはこれで取り付けていますが、次のPA302に関しては追加無しとします。外部からの流入ノイズの為のパスコンは元々ありますからね。

色々分かったことを下記に。

基板の一次側フィルターですが、チョークコイルを介して二つのコンデンサーが取り付けられています。3300μF/16V二つです。その位置から赤と黒のケーブルでトランス付近の基板回路に接続されています。



そして裏側から見るとパターン配線の近くで、わざわざケーブルで接続する必要はあるのかという疑問。



ですから、試しに基板側で一次側ブラスとマイナスを半田付けしてみました。
ケーブルも接続したままですからグランドループでもあるのです。



すると、リップル電圧が1.7Vから0.78Vまで減少したのです。良い改造だと思ったのですが、二次側のリップルは逆に増加しましたのです。
基板配線だけでケーブルを外してみるというのもやってみたかったのですが。



一次側のリップル電圧が減少したものが下の画像



二次側リップル電圧(アンプ部は接続してない)



コンデンサー部の配線変更にてリップル増加



という具合で、この部位の配線変更に関しては改善は出来ないという結論になりました。

ナカミチの元々の設計には意味があったのでしょう。PA302では、わざわざケーブルで接続しているのがどういう意味で良いのか理解できませんが、結果的には電源に関しては弄らないのが良さそうです。

一次側の改善が出来ても、二次側が悪化することもあり得るというのが分かったので、積層セラミックコンデンサーの取り付け位置も二次側の反応を見ながら実施する必要がある事が分かりました。

コンデンサーの取り付け位置はやはり回路の終端部が最も効果があります。
一次側の最終回路部としてはトランス前になります。
ですが取り付けてもあまり変化が無いなら、何も取り付けない方が良いと思います。オリジナルでもパスコン以外は無いのですから追加してもあまり意味ないでしょう。

今のところ、積層セラミックコンデンサーの取り付け位置をトランス前に変更していますが外すかも知れません。効果が無いものを付けても意味ないですからね。

現在は効果が無いので取り付けていません。オリジナルを大事にです。