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2020年08月05日 イイね!

TC ELECTRONIC M-ONE デジタル接続・設定・音出し確認

TC ELECTRONIC M-ONE デジタル接続・設定・音出し確認前回からの続きです。
アンプへの接続は、TC ELECTRONIC M-ONE のアナログアウトにて接続します。
アナログアウトはバランス出力がデフォルトとなりますが、今回は民生機器との接続ですのでアンバランス接続の一般的な1/4フォンとなりますので下の画像のようなものを使用します。
左側はアンバランスの3極のTRSフォンケーブル(ステレオフォン)で、右側は2極なのでRCAピンとの変換ケーブルでの接続となります。

左側のケーブルの端子はT(チップ)が+(ホット)、R(リング)が-(コールド)で、S(スリーブ)がGNDとなります。この伝達の特徴として、ケーブル内に4本の芯線がツイストペアではなくクオードペアケーブルとなっていてノイズが入り込まないようにして、さらに+と-に信号を分けて伝送します。その周りにシールドがGNDとしておおわれています。マイクなどもこの方式です。ケーブルを100m以上伸ばしてもノイズは出ないです。もしわずかなノイズが乗ったとしても、ミキサー側のゲートで信号を自動で切ることが出来ます。これはシュレッシュド電圧以下で回路を閉めるという機器で微小なノイズ等では信号を通さないという仕組みです。マルチゲートはいくつか持っていたのですが全て捨てました。

バランスをアンバランスに変換するのは只-(コールド)側をGNDに接続すればアンバランス接続できます。但しケーブルの長さは数メートルが限度です。それから電圧が高くなりますから出力側(M-ONE)のゲインを民生レベルに落とす。設定が出来ないなら入力側でレベルを落とすという事をしなければ正しい音では無くなります。
オーバーロードによる音割れや、S/N比悪化の要因となります。



今回は右側のフォン-RCAピン変換ケーブルを使用。

下記の画像は、プレーヤーアウトの光デジタルから光ファイバーでコンバーターのFOSTEX COP-1に接続して、同軸デジタルに変換して TC ELECTRONIC M-ONE のデジタルインに接続し、M-ONE のアナログアウトからパッシブボリュームに接続、そしてアンプに接続しています。



各種設定をします。前回設定してものを音を聞きながら修正しました。
M-ONEのIO設定です。クロックは指定せず"Digital"にてインプットに接続されたサンプリング周波数に自動で同期します。



プレーヤーからのデジタル信号はM-ONEのでDPSでオーバーロードしないようにあらかじめ-10dB。内部では多分24bitで処理するはずですが、ディザリングもしていないのでもしかしたら16bitかもしれませんので念のためです。
EQでゲインを上げる方向で補正するためです。

アナログアウトプットはアンバランス接続での民生用ですので-10dBです。



確認としては、Alpine MRV-T300で確認したところ問題発生。

症状としては、自作したパッシブボリュームを上げるとブーンとノイズ発生。
スピーカーに耳を近づけるとハムノイズが乗っているのが分かります。

条件としては、
・ボリュームゼロ→問題なし
・ボリュームマックス→問題なし
・ボリュームをゼロ・マックス以外でノイズ発生、ボリュームを上げると大きくなりマックスでノイズ無くなる。
・ケースを電源のGNDに接続すると発生無し? アナログインのGNDは電源GNDとは別系統になってます...
※このアンプはハイゲインのスピーカーIN回路が、GNDとアイソレーションされていないような回路なのです。正しいハイローコンバーターはライントランスでアイソレーションされています。つまりこのアンプはハイローコンバーターのコストダウン方式みたいなのが内蔵されています。

・M-ONEからのケーブルは外していてもノイズ発生するので、パッシブボリュームかMRV-T300の問題
・他のアンプ、調整中のナカミチPA302SやAlpine 3554にアンプを変更してもノイズは発生無し

ですので、MRV-T300の不具合(もしくは故障・相性)となります。

MRV-T300は使用期間も数か月だし、コンデンサーも劣化していないと思ったのですが、通電していなくても放置期間が長いとコンデンサーは劣化するのかと疑っています。
だって、TC-ELECTRONIC M-ONE もほとんど使っていないのですよ。

MRV-T300は、Alpine 35××シリーズよりも、若干新しく製造国も海外に移っています。フィルターとか付属して値段も高くなかったので、コストダウンかもしれませんね。

とりあえず再度点検してみます。それは後日暇な時にします。

やはり古いものは何にしてもメンテが大変ですね。
Posted at 2020/08/05 22:46:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月03日 イイね!

TC ELECTRONIC M-ONE デジタル接続・EDIT確認

TC ELECTRONIC M-ONE デジタル接続・EDIT確認今日は、先日修理したTC ELECTRONIC M-ONEのデジタル接続確認と使用プロセッサー選択とEDITしてユーザープリセットへのメモリー作業をしてみました。

確認の為、1Uラックに入れている持ち出し用のCDプレーヤー TASCAM CD-01U PROと接続してみました。

TASCAM CD-01U PROにはデジタルアウトがあるのですが、同軸ではなくオプティカルだけでした。アナログアウトはRCAとXLRのバランス出力がありますが今回は使用しません。



FOSTEXのCOP-1という同軸-光、光-同軸のコンバーターで同軸に変換して、 M-ONEのデジタルインに接続します。ケーブル類も昔買ったものです。こういう変換物は何かと必要ですのでかなり色々持っています。



TC ELECTRONIC M-ONEのリアパネルです。
アナログIOはそれぞれバランスのTRSフォン用です。ミキサーにはTRS-XLRケーブルで接続します。これはアンバランス接続も出来るようにTRSフォンとなっています。民生用と違いゲインが高いです。ケーブル等を例えば100mとか長くてもノイズが乗らないようにバランス伝達とし電圧の規格も高くなっています。民生用と接続する場合はゲインを正しく合わせなければなりません。



デジタルIOは同軸ですので専用のケーブルで接続します。無いときはビデオ用のRCAケーブルで代用できます。

双方の電源を入れると自動でコネクトします。
コネクト前は点滅していたDIGITALが点灯に変わり、44.1kHzとDigital IN が表示しています。右側の表示にDUAL MONOとなってますが、これはエフェクトエンジン2系統がそれぞれルーティンされているというものです。これらは後ほど変更します。
プログラムNOがプリセット84番となってます。これはファクトリープリセットです。ファクトリープリセットは100あります。



マニュアルを見て必要な機能を選びます。



この一覧のあるものが使用できるというもので、この中から"Parametric EQ"というものが適切です。ライブではリバーブをよく使用します。楽器で利用できるものもあります。2系統が使えるので、ミキサーのセンドを二つに分けることも可能で、例えばリバーブとディレイとかでライブでは便利な機種です。

"Parametric EQ"が84番にプリセットしてあります。これをEDITしてスピーカー特性の補正をしようと思います。
その前に"Parametric EQ"のパラメーターを見てみましょう。



パラメーター表です。

1.ローのシェルビング
2.パライコで3バンド
3.ハイのシェルビング
と、5つのEQが可能で、周波数、オクターブ(Q)(幅)、ゲインがそれぞれ調整可能です。

デジタル内でこれらの調整します。特にQの可変が出来るのは良いですね。
一応思い通りに調整できます。

音を聞かずに仮調整してみます。スピーカーの周波数測定したデータを基に補正します。

ローのシェルビングです。周波数を100位から6dBカーブで3dBブーストの設定です。



シェルビングカーブ


ブースト値


次はパライコ部分です。周波数とオクターブ(幅)、ゲインです。

画像は例として、5kHz付近のピークの部分を補正してます。



オクターブを普通で、


ゲインは-1.5dB



ハイも同じように周波数特性表を基に補正値を入力します。
ローをブースト、ディップ部分も持ち上げ補正、ハイを少々ブーストしています。

スクロールの最後はFX Levelで設定した音と元の音のミックス割合です。
補正した物を100%使いたいので100%とします。

ルーティングはとりあえずLR同時に調整できる"STEREO"としました。
"DUAL MONO"はLとRを個別に調整できます。



プリセットを変更した物をユーザープリセットエリアに記憶します。
ユーザープリセットです。名前を"Naka SP EQ"として1番に書き込みました。
ユーザープリセットは100迄記憶できます。



次にIOの設定を変更します。アウトフットを民生用として使用するのと、デジタルオーバーロードしないようにゲインを変更します。

デジタルインをEQとしてブーストするという前提であらかじめ低くしておきます。インプットレベルメーターがオーバーを示すので念のためです。-5dBとしました。



アナログアウトレベルを-10dBとしました。民生用アンバランスとして接続するのでは-10dBとなります。又、レベルメーターの0dBが0.775Vです。アンプの半固定ボリュームの値の電圧表示で0.775Vとなります。

プロ用のままだと電圧が+4dB(1.23V)と高く、アンプによってはインプットにオペアンプの入力直でしたらオーバーロードとなり歪が出やすいです。入力に直接ボリューム調整(ゲイン調整)なら低くすればよいのですが、色々ありますので入出力のゲインを正しく合わせないと、音割れや音が小さいという症状になります。



最後にスペック表です。

デジタルIOですが最高が24bitでサンプリング周波数は48kHzです。昔の物ですがスペック的には全く問題ありません。




捨てようとしていたアウトボードの使い道が出来ました。これで整備したアンプの状態を見て(聴いて)みたいと思います。
デジタル-デジタル処理-DA変換-アンプ-スピーカーの構成となります。

Posted at 2020/08/03 19:13:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月01日 イイね!

TC ELECTRONIC M-ONE 調査・修理

TC ELECTRONIC M-ONE 調査・修理故障が発覚した"TC ELECTRONIC M-ONE"をばらして調査していきます。
修理可能なら部品を発注し、可能なら修理していきます。

タイトル画像は無事修理完了したものです。

症状として、6年程放置して使おうと思い電源を入れたらおかしな表示の為、
リセット(ENTERボタンを押しながら電源を入れる)操作をしましたが、リセット後も表示は正常にならずもちろん動作しないというものです。

内部の回路構成がどうなっているのか調べる為、分解していきます。

※今回は自動車関係以外の方で音響関係の方も見られると思いますのでいつもより詳しく書きます。



・ラックの耳をトルックスレンチで外す
・フロントパネルをスライドして筐体から取り外す
・リアパネルのTRSの入出力ジャックの留め具を小型モンキーで取り外す
・デジタルIOとその他の取り付けネジを外す
・上側の特殊+ネジを舐めないように標準より一つ小さい+ドライバーで外す

すると画像のように上とリアパネルが外せます。



内部の構成ですが、左側の基板はスイッチング電源です。
右側の基板はマルチエフェクター処理とAD-DA変換、そしてアナログIOとなっています。
電源からの配線は基板の左側はデジタル処理回路ですので赤が+5V、黒がGND、緑が+3.3Vとなります。
右側はオペアンプとフロントの表示回路の為の正負電源です。黄色が-15V、青がGND、オレンジが+15Vです。

最も考えられるのがスイッチング電源故障です。
消耗品の電解コンデンサーが最も怪しいです。

調査として各電圧をテスターで測定します。
測定しましたが一応各電圧はあったのです。5Vラインで+4.8V程度で若干低いのですが不良の確信は持てません。アナログ回路の方の±15Vもありました。
次にテスターをAC測定に切り替えます。これでDC部分にACのリップルが乗っていないか調べることが出来ます。
すると通常は100mV以下のはずが数Vもあるのです。
多分電源部分が壊れかけていて完全じゃないので、動作が中途半端(リセットから動かない)になるのだと考えられます。

とりあえず、基板を外して電源部分だけにして詳しく調べます。
電源とコントロール部のケーブルの半田を上手く取らないと両面配線のスルーホール基板ですから、熱で基板を壊さないように注意が必要です。

調査中に気づいたのですが、電源スイッチは回路が働くだけのスイッチで、電源部分はコンセントを入れていたら常時通電していますので、分解するときは必ずコンセントを抜かないと感電やショートします。

スタジオではACパワーサプライで、一括で電源のON/OFFをやっていると思いますから大丈夫だと思いますが、常にコンセントをAC100Vに入れておくとあっという間にコンデンサの寿命を迎えますので注意です。電源を入れてなくても経年で劣化するそうです。まぁ自動車のオイルみたいなものですね。走らなくても交換です。

スイッチング電源単体でテスターで調査しましたが、半導体パーツは正常に働いていました。一つ派手にコンデンサーが膨らんでましたので、この時点で電解コンデンサー10個を発注かけました。



画像は全てのコンデンサーを交換していますが、電源以外が壊れていたら交換したパーツは無駄になりますので、
初めにスイッチングの一次側22μF/400V(100μ/200Vに変更)と二次側デジタルラインの電源の平滑用1000μF/6.3V(1000μF/10V)と+5V出力部分の470μF/10V、3.3V出力部の470μF/10Vのみ交換して、6本の電源ケーブルを基板に半田付けして電源入れ確認しました。+5Vと+3.3Vはテスターで正常です。ACリップルもなし。
これでリセット操作とリセット後の動作を確認しましたら動作OKでしたので、電源部分の残りのコンデンサを交換しました。





上から多分電解液を吹いたものと考えられます。

軽くプリセットプログラムの確認や、システム設定、IO設定などを確認したら組み立てです。



使用した工具類



フロントパネルは横からスライドで



リアパネルも元に戻します。

ちょっとプリセットしてユーザーエリアに保存しました。



とりあえずデジタルインだけ確認しました。

アナログ回路のコンデンサーは交換していませんが、様子を見て必要なら交換します。ちなみにオペアンプは"NE5532A"でした。まだマシですし色付けがあまりないスタジオの定番オペアンプですね。JRCのNJM5532とほとんど同じです。

無事修理出来て良かったです。これはほとんど使っていないですしね。イベントライブ用
位でしょうか? サブアウトボードの位置付けでした。

SONYのDPS-V77も久しぶり電源入れたらキーを受け付けなくなってました。
こちらは電池交換でいけると思います。

コンデンサーでも色々あるのですよ。日本製は寿命も長いのですが海外製のコンデンサは酷いです。電解コンデンサに関しては、日本製にしても標準で1000時間、長寿命で10000時間があります。許容温度係数もありますが今回は、105°Cで電源用で寿命は3000~5000時間の物に交換しましたのでしばらくはいけるでしょう。どちらにしても電解コンデンサーは消耗品です。

古いものは定期的なメンテナンスが必要です。そしてこれはチューニングではなく必要不可欠なものです。もしアナログ回路のオペアンプを最新の高いものに交換したりコンデンサをオーディオ用に交換したらチューニングと言えるかもしれませんね。
こういう業務用で音づくりに関するものはユニット自体の音や個性を求めることになります。どんなオペアンプが入っていてもこのメーカーのこの機種の音というものが存在します。ですから部品を良いものに単に交換して高く売るという概念はあまりないです。
それが再生する側と制作側の違いという面があるのかも知れません。
改造しているミュージシャンもいますけどね。まぁお遊びです。

とりあえず修理出来ましたので、これにデジタル接続してイコライザのプリセットをEDITしてみます。
Posted at 2020/08/01 22:49:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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