5/29情報追加分は太字で記載しています。"settings 2"を忘れていました。
以前MR-SのPower-FCのセッティング用として使っていたパソコンを眺めてみました。
Power-FCはある程度自分でセッティング出来るのですが、限度がありコマンダーだけではどうしようもないのです。
ですから、パソコンを積んでセッティングしていました。
MR-Sは比較的楽です。何しろワイドバンド(A/F)センサーが、純正O2センサーを外して付け替えて専用アンプを使うだけで使用出来るのです。
他の車のように触媒の前の排気管に穴を開けて溶接しなくても良いのです。
セッティングが終わったらO2センサーに戻すだけです。楽勝です。
まぁエンジンルームと運転席後ろに配線の穴を開ける必要はありますけどね。
今回はセッティング用の専用ソフトを立ち上げてみて、どのようなパラメーターがあったのかを調べる為です。MR-Sに乗ってる方は一応参考になると思います。
シビックもやってみたい為、復習としておさらいしてみました。
HPのデカイパソコン Windows XPです。
ショップ御用達のFC-PRO このソフトは難しいですので使いません。
イグニッションマップですね。点火です。
ニュージーランド製の本当に素晴らしいソフトです。FC-DataLogit
わざわざ輸入しました。
これでフルコンPower-Fcの制御形態がよく分かります。
マップがいくつもあります。最初はInjマップ。燃料を吹く係数です。
このマップは私のオリジナルですので他のショップ等とは全く異なります。
負荷軸がNA用として細かくしてます。吊るしデータは負荷軸がターボもいけるように19000までありますが、NAでは絶対に読まないところですので最高14500で十分です。で、細かく制御できるようにします。20×20格子全てを使えるようにしました。
次にIgnマップ 点火時期の調整です。
次はIglマップ これはレギュラーガソリン判断の意味もあります。ノック値が高くなるとこのマップに切り替わります。当然パワーダウンします。 数値を見ても分かるように全く違います。一度IGを切ったら復帰しますがセッティングが良くなくノック値が多いと又マップがレギュラーに切り替わります。
次はVVT マップ 可変バルブタイミングですね。
次はBass マップのInJを掛けたやつ 右下で表示は変えられます。基本燃料噴射ですね。msec単位の。
次はアイドル回転やレブリミッター類。ターボを使うかとかレギュラーガス判定、インジェクション限度とかノック判定とか。
O2フィードバック利用とその閾値など。O2フィードバックは楽ですが、フィードバックが無くてもきちんと制御できるように細かくセッティングしています。もちろんない方がトルク感はありますが、燃費など考えると低速域はO2フィードバック掛けたほうが良いです。
追加 記載忘れ分です。
次は燃料の水温補正係数、回転、クランキング、アクセル開度、吸気温度の補正係数です。始動時と冬場の制御に関係すると思います。
数値だけでなく折れ線グラフでも表示できます。
次はマップの格子の設定。私は最初にここを大幅に変えまして細かく設定できるようにしました。 負荷軸が吊るしの状態とは全く違いますから注意です。
負荷軸とは吸入空気量(エアフロ電圧)を縦軸としたものです。
ホンダで言えばMAPセンサーの電圧です。Dジェトロ方式ですからエアフロは在りません。
全てのデータを負荷軸を変えたため換算・変更しました。
このソフトの良い所は、エクセルでデータを計算してマップ全体をコピー&ペーストで入力できるのです。エクセルに計算式を入れれば、A/F目標値に自動計算等色々融通が利きます。
毎日ログ取って、部屋で見直して次の日に一瞬でデータ変更することも可能です。もちろんECUデータはいろんなシチュエーション毎に変えたりとかも出来ます。
エアフロカーブは緊急時の補正用だと思います。
エアフロ式はエアフロの汚れ、個体差でかなり変動します。下手に清掃などしたらガラリと電圧が変化しますから、セッティングやり直しかここで補正を掛けるというもの。劣化したり汚れがあるとエアフロ電圧は低くなります。この状態でセッティング開始したら後々訳が分からなくなります。インテーク形状やフィルターを変えたら確実に電圧は変化しますから補正が必要です。
エアフロが最も気を使いますので、最初はエアフロを新品に交換してセッティング開始する方が楽だと思います。1000kmとか定期的にエアフロクリーンで汚れを取れば性能を維持できると思います。
次は補正関係。水温補正、吸気温補正、アクセル開度補正、バッテリー電圧補正、イグニッションコイル関係の調整かな?
吸気温度や水温が高いと点火がリタードされます。点火リタードで馬力低下です。冷却とフレッシュエアーは大事です。
これらの調整の所為か純正に比べてセルは一発です。キュルで直ぐかかります。
例えバッテリーが弱っていても掛かりは純正とは全く異なります。
次はインジェクターの気筒による個体差の補正だと思われます。
ここら辺は弄りません。Power-FCのデータを弄れないようにパスワードの設定もあります。
ショップによっては、ECUデータをそのショップでないと弄れないようにパスワードを掛けている所もあるらしいです。書き換えたいならショップでやってくださいというものでしょう。
FC-DataLogitは掛けられたパスワードも表示でき、そしてもちろん掛けられたパスワードを解除できるようです。全てスペースで埋めてセーブしたら良いのです。
他人の所有物にパスワード掛けるようなショップは絶対に信用できませんよね。データはセッティングしたら、その車固有のものですから秘密にしても意味がないです。センサー類の変動で日々状態は変わりますから。
それから外部スイッチでのブースト設定もあります。
今回は基本的なマップと設定編です。
次回はワイドバンドA/Fセンサーを組み合わせたログの取り方、補正とECUのデータを変えるやり方です。これがこのソフトの最も使い易い点です。アナログ入力も何チャンネルもあり当時としては凄く使い易かったです。プライベーター御用達と言う感じです。
Posted at 2022/05/18 00:13:07 | |
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