車をローンで買う時、借金を背負うことに誰でもがアレルギーを感じる筈です。もし、ローンで買ったとしても、ローンの最終返済日前に車を手放す、売却することも想定しなければなりません。
絶えず、ローンの残高がその時の車の売却価格(市場価格)より低いのなら、心配は少なくなります。車の売却価格がその時のローンの残高を上回っているためには、全額をローンで借りるのではなく、一定の頭金を払えば済むことになります。
金利の水準、借入期間で、数値は変動しますが、金利3.9%および車両代金を200万円とした場合における最低必要となる頭金の金額は、以下の通りとなります。例えば、3年間のローンなら頭金は、15万円(8%)以上あれば充分です。
ローンの期間が短ければ、頭金は意外に低くて良いこと分かります。一定の頭金さえ払っていれば、車の買う人が借金をしているのではなく、車そのものが借金をしていると考えることもでき、気が楽になるかも知れません(専門用語ですが、ノンリコース・ローンと言います)。
もっとも、借金は、借金なので、返済日に口座引き落としが出来ず、クレジット会社から通知が来ても、1回目は入金忘れと処理され、延滞となりませんが、2回目以降を払わないと延滞となり、信用調査機関に延滞記録が残ってしまいます。もし、ローンを借り入れて、その後返済が難しそうに感じたら、延滞を起こす前に車は売却してしまうことで、何ら問題はありません。
車は、極めて流動性の高い製品です、1週間もあれば、売却することも可能です。
しかしながら、住宅ローンだと車とは違い、担保に入れたマイホームを取られ、残債を払い続けることになってしまいます。このため、住宅ローンは出来る限り、借入金額を少なくすることが重要で、貯金を取り崩して車を買うのでなく、車はローンで買って、貯金を取り崩して、住宅ローンを減らすことが生活防衛となるでしょう。
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2018/09/11 16:58:05