「車をローンで買った方がお得!」とする2番目・3番目の理由は以下の通りです。
2) 金利支払総額は、住宅ローンより安い。
住宅ローンですが、中古住宅市場も確かに大きいのですが、流動性が車に比べれば低く、中古住宅市場で売却は極めて困難であり、かつ、売却価格が借入残高を超えるのには、相当の年数を必要としますので、返済を滞るとマイホームは取られた挙句、借金返済を続ける可能性も充分あります。
従って、車を全額現金で買うなら、その現金で住宅ローンを少しでも減らした方が賢明です。住宅ローンの方が車のローンよりも金利が低いのですが、住宅ローンは借入期間が長いため、同じ金額の借金でも支払う金利の総額は、住宅ローンの方がずっと高くなります。(住宅ローンは、住宅ローン減税額を控除した後の金額となります。)
3) 月々の資金管理が容易となります。
車を月次(盆・暮の賞与を含む)の余裕資金(ベース収支)で、購入できる方はともかくも、預貯金又は株式・投資信託等を取り崩して、車を購入しますと、金融収益を失う他、月次・年次の収支のバランスが崩れてしまい、特に家計簿をつけている方を始めとして、資金管理が難しくなってしまいます。
本来、車は月次、年次ベースで平均して乗る性質を持つ(耐久)消費材なので、使用対価に沿った支出することが、その車の価値が高いのか安いのか把握できるものです。
欧米では、個人でも車リースの活用が多く、ディーラーの店頭から車両代金が無くなり、月々XX万円というリース料のみが掲載され、セールスマンが車両代金すら知らなくなっているという状況にもなっています。
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2018/09/28 18:34:55