
車の経済学(2)では、スバルもインプレッサ・スポーツの5年間の維持費(=保有コスト)の計算方法について、紹介しました。ここでは、概ね2000CCクラスの各主要モデルの5年間の維持費について、比較してみたいと思います。まずは、最初のまとめの表をご覧ください。
新車の車両価格(税込み)と5年間の保有コストの数字を計算して、5年コスト/新車価格の比率も計算してみました。比率の数値が大きいほど新車購入後の維持費が高いことを示します。プリウスは、1.09倍という素晴らしい比率を残しています。
まとめ
以下、単位(円)走行距離は年間1万キロを想定、燃費はJC08モードをそのまま使用
さらに、驚くべき数字は、BMWで0.99倍ということで、新車価格内で5年間の維持費が収まることを意味しています。もっともBMWは、新車価格の設定が高すぎるという見方もできます。
いずれにせよ、5年コスト/新車価格の比率が高いモデルについては、車の購入後に維持費が余計にかかることを意味しています。ただし、ローンで購入しますと車両価格に金利がかかってきますので、5年間の保有コストが少し変わってきます。ローンは上手く活用したいですね。
もっとも、新車でも7年間の保有コストを見た場合、あるいは中古車の5年間の保有コストを比較した場合には、まったく事情が異なってくる可能性があることに留意しなければなりません。
好評発売中「車の経済学」(田理順著)(アマゾン電子書籍)
Posted at 2018/08/03 14:52:26 | |
トラックバック(0) | クルマ