
新車として登録したにも関わらず、1度も使用されない未使用車が販売されています。新車を買うよりも、はるかに安いというのが宣伝文句です。未使用車は税金に関して、以下のメリットがあるとされています。
① 重量税がかからない
② 自動車取得税が安い
重量税は、次の車検までの3年分を新車として購入・登録した中古車ディーラーが確かに払っていますが、未使用車を購入する者に転嫁するのが商売の常道です。
自動車取得税は、未使用車は中古車として取り扱われますので、未使用車として購入する者は、新車(掛け率:0.90)より中古車(掛け率・1年以下:0.681)の方が安くなりますが、中古車ディーラーは自ら支払った自動車取得税を負担する理由もなく、こちらも未使用車を購入する者に転嫁する筈です。
短期間に2度も自動車取得税を払う事になります。
さらにもっと重要なのは、未使用車と言えでも、車の償却は進んでいますので、市場価格は低下しています。日本車であっても、1年経過すれば、15%~20%は価値が低下し。半年でも経過すれば、7%~10%価値が低下してしまいます。以下の表を参照願います。(単位:円、消費税抜きの価格)

未使用車は、新車の車両価格と比較し、「安いですよ」という宣伝文句で販売されている様ですが、上記の税金の問題を充分考慮し、新車として登録された後の経過期間に即した市場価値を知ることが重要です。国産車でも、輸入車でも最初の1年間が最も価値が下がることは、これまでも何回か説明させて頂きました。
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Posted at 2018/08/10 15:55:28 | |
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