
消費税10%まで、残り1年となってきました。来年の秋口以降に車を買い替える予定の方、または車検等を迎え購入を検討しようとされている方も頭を悩まされているかも知れません。
4年半前(2014年4月)に実施された消費税8%の時は、車の駆け込み重要で、車を買われた方、車の購入を先送りされる方など、その対応方法はマチマチであったことと存じます。
これからの1年間、車に関して、業者等の思惑に富んだ情報が流れ、車の購入に関しては、通年より、検討する材料が増えるかも知れません。
来年の10月は、まず税制が変更となりますので、整理したいと思います。
自動車取得税が廃止され、環境性能割税が導入されます。自動車取得税と環境性能割税とでは、ほとんど内容が変わりませんが、税率の適用区分が以下の通り、より燃費基準が厳格となります。
普通自動車でも軽自動車でも環境性能割税の導入で多少勝ち負けが出てきます。下記表を参照願います。
普通自動車の場合、平成32年度燃費基準+10%達成車と平成32年度燃費基準達成車が、環境性能割税の税率がそれぞれ0.6%、0.2%ほど下がりますが、金額に換算しても大した金額(例:0.6%の減税;車両代金200万円として、200万円×0.9×0.6%=10,800円)にはなりません。
一方、普通車の場合で、平成27年度燃費基準+10%達成車、平成27年度燃費基準達成車は、増税となってしまいますが、こちらも金額にすると大した金額にはなりません。
従って、自動車取得税の廃止と環境性能割税の導入の前後で、車を買い替えることによる経済的メリット・ディメリットはそんなに無いかも知れません。
軽自動車の方が環境性能割導入のインパクトが出てしまうため、関係者が低減・廃止を求めている様です。
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Posted at 2018/09/15 22:35:24 | |
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