
2014年(平成26年)4月に実施された消費税増税(5%→8%)の時には、車の市場に大きな影響を与えました。以下が当時の状況です。改めて、消費税増税は、大きなイベントです、経済の根幹を変えるほどの影響力があることを再認識させられます。
上記のデータを整理しますと、自動車の市場には、以下の現象が起きていました。
① 消費税増税の直前となる2014年1月~3月にいわゆる「駆け込み需要」で販売台数は増え、軽自動車の中古車は、空前の売上を記録しました。
② 消費税増税のあおりを受けて、2014年4月以降の車の販売台数は、前年比でマイナスを続け、回復するのには、2017年(昨年)までの3年間を費やしました。
③ 消費税増税前後から、車のダウンサイジング(普通自動車・小型自動車➾軽自動車)が急激に進みました。
④ ただし、軽自動車の販売台数は伸び悩み、普通自動車(新車・中古車)へ復帰しているものと想定されます。
⑤ 同時に、消費税増税前後から、新車→中古車への買い替えが進んでいるという現象は見られません。
私達・消費者は、常に一定の合理的な経済性に基づき行動していますので、仮に一旦踏み間違えても、その後修正する能力を持っています。
ただし、日本において、消費者に関する情報が限られ、誤った(扇動された)情報に感化され行動してしまうことも否定できません。
人生三大出費とされている車です。
その一つとしてのマイホームは、購入金額が5000万円としたら、消費税は建屋部分のみですので、税率10%としても、消費税は、250万円(5000万円×50%(建屋部分)×10%=250万円)ですが、車は50年間保有したら、4000万円としても消費税は360万円(=4000万円×80%(税金と保険料を除く)×10%)で、車の消費税額の方が高くなってしまいます。
それ故、車の購入に関しては、より慎重に検討しなければなりません。
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Posted at 2018/09/16 15:16:17 | |
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