
前回は、ハイブリッド車がガソリン車に比べてコスト的にまだまだ高いという説明をさせて頂きましたが、今回は、電気自動車の損得について考えてみたいと思います。
充電1回あたりの走行距離や、バッテリーの寿命等の問題等を改善する点が多く、まだ試行中にあるのかも知れません。
しかしながら、電気自動車は、環境問題には大きな貢献をしていますので、電気自動車を購入されている方、所有されている方には最大限の敬意を表したいと思います。
今回は、ニッサンのリーフで5年間のランニングコスト(車両代金+維持費)を試算してみました。前提条件は以下の通りです。
・車種:リーフ 2WD Sタイプ(ローエンドのグレード)
・補助金:70万円
・年間走行距離:10,000キロ
・電気代:3.56円/km
・消費税:10%(今年の10月に登録)
そこで、リーフと以下のハイブリッドの2車の5年間ランニングコスト(車両代金+維持費)を比較したところ、次の結果となりました。
・ホンダ・ヴェゼル:ハイブリッド H/SENSING 1.6L FF
・トヨタ・プリス:ハイブリッド E FF
※いずれもローエンドのグレード
5年間のランニングコストとしては、電気自動車のリーフが、ハイブリッド車のヴェゼルとプリウスより高くなりました。
主な理由としては、リーフは、70万円の補助金が得られたとしても、償却費が突出して高いという事がネックととなっています。
やはり、バッテリーの寿命に不安を抱えているリーフの中古車価格が安く、下取り高くも低いことが原因かと想定されます。
現段階では、電気自動車がお得ということは、断言できません。
(次回に続く)
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Posted at 2019/07/15 22:31:17 | |
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