
今月の6日に韓国で、BMW520dの火災がありましたが、度重なるBMWの火災を鑑みて、韓国の国土交通部は官民合同の調査チームを発足させました。BMWは、対象機種を中古車価格で買い戻すという報道がなされましたが、その後、この報道は何故か削除されてしまっています。
BMWのオーナーは気が気でならないものと思います。今に思えば、BMWに限らず、日本車を含めて度重なるリコール、今ではすっかり慣れっ子になってしまったかも知れません。
リコールの案内が来て、セールマンから電話があり、いざ、修理工場に入庫しようとしても、土日の週末は予約で一杯、止むを得なく、週日会社を休んで、ディーラーへ入庫、つまんないセールスマンの話を聞かされて、意味のない有給休暇を費やした人も少ないかと思います。
そもそもメンテナンス費用が幾らかかるなんて、車を購入する時には考えさえしなかった人が多数かと思いますが、米国では、それなりの情報開示があります。以下は、2016年7月に実施したYour Mechanic社の調査です。向う10年間のメンテナンス費用(10年間累計)の多い車種、少ない車種のランキングです。日本に馴染みのないモデルは割愛しています。
【メンテナンス費用の高いモデル:ワースト20】
【メンテナンス費用に安いモデル:ベスト20】 やはり、日本車が多い?
車は一旦購入したら、税金、メンテナンス費用、修理代は、借金と同様に債務となってしまいます。この隠れ債務につては、メーカー、ディ―ラーとも情報を開示しておらず、購入者の一方的な判断に押し付けられているのが日本です。今や、BMWはローンを利用し、または中古車なら手が届く存在となりました。しかしながら、維持する費用はそう安くないことを前提に購入する必要があります。
その一方で、日本でもメンテナンス費用、修理代の情報開示は必要な時代となってきたのでないかと思います。
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Posted at 2018/08/06 23:20:42 | |
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