
カー・シェアリングの市場が拡大しています。大手T社では、会員数が100万人を、車両台数が2万台を超えているということです。
定年退職または子供たちの独立を機にマイカー辞め、レンタカーまたはカー・シェアリングに替えたものの、暫くもすると、マイカーを再取得される方も大勢いらっしゃるのではないかと思います。
「所有から使用の時代へ」時代の潮流に乗ったのがカーシェアリングだった筈ですが、日本では、今後も浸透していくかどうかは疑義が持たれます。少なくても、首都圏居住の方なら、マイカーを辞めて、交通機関、レンタカー、タクシーを利用した方が経済的には、お得な筈ですが・・・
そこで、カー・シェアリングの経済性について、検討して見たいと思います。
以下は、東京・麹町→大阪・梅田までの1km当たりの移動コストです。(単位:円)特徴としては、乗換回数または移動時間が多いほど、1km当たりの移動コストが低くなっています。マイカー(インプレッサ、プリウス)については、一家4人ならコスト的には、他の交通手段と大差がありません。
一方、カー・シェアリングの1km当たりの移動コストをケース・バイ・ケースで算出してみました。結論としては、マイカーのインプレッサとプリウスとそう大差がありません。
マイカー・インプレッサ:60.7円/km
マイカー・プリウス:54.0円/km
カー・シェアリングのコストが安いという理由は、車での合計の移動距離が短くなっただけで、移動コストの単価(km当たり)自体が安くなる訳ではありません。マイカーなら好きな車で、年の移動距離が1万キロ、カーシェアリングなら与えられた車で3000キロ、貴方ならどちらを選択しますか?1年7000キロの違いが私たちに新たな出会い、発見、価値観などをもたらして、人生を豊かにしてくれる筈です。やはり、マイカーがに限ります!
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Posted at 2018/08/04 14:17:01 | |
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