
最近の乗用車の販売台数には、一定の傾向が表れてきています。新車と中古車とも販売台数が微増傾向という中で、小型車(5ナンバー)の販売台数が減少し、普通自動車と軽自動車の販売台数が増加しているということです。普通自動車の販売台数は、SUVの人気が続き増加傾向にある(最近では、SUVの人気は落ち始めています)一方、軽自動車の販売が伸び続けている理由は、やはりその経済性にあると考えられます。
それでは、軽自動車のコストがどれ位安いのか、軽自動車の経済性を検証してみたいと思います。
最近では、軽自動車でも車両価格が200万円を超えるモデルもありますが、取り敢えず、車両価格が130~140万円台の小型自動車5モデルと軽自動車4モデル(1モデルは200万円超)で、車両価格の償却費を含めた5年間のコストで比較してみました。
これにより、小型自動車の5年間の総コストの平均は、約201万円、軽自動車の平均は、約154万円で明らかに軽自動車の総コストの方が安いと言えそうです。
軽自動車は、税金で優遇装置がありますので、税金が小型自動車より安いことは周知の事実ですが、償却費が低い(下取り価格)のは意外と言えるかもしれません。軽自動車はスライドドアや車高170CM等の使い勝手が向上したことは良く知られていますが、軽自動車は安っぽいというイメージがありました。
従って、軽自動車はコストが安く、品質も普通自動車と小型自動車とも比べ遜色がないと言えそうです。軽自動車は中古車市場でも人気がありますので、今後も下取り価格が低下することもなそうです。
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Posted at 2019/04/18 16:11:57 | |
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