• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

denglijunのブログ一覧

2019年07月29日 イイね!

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方!④        「中古車は、本当にお得か?」

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方!④        「中古車は、本当にお得か?」消費税の増税を機会に、車の維持費を少しでも抑えたいと思うのは当然のことです。そのために、これまでの買い替え時は、新車ばかり購入していたにも関わらず、今後は中古車を購入しようと検討される方も少なくないと察します。

中古車を購入しようとする場合には、概ね2つの方向性があります。
① 同じモデルの新車に代えて、中古車を購入する方法
② 中古車のモデルの中から、自分の目的に合った中古車を購入する方法

いずれにせよ、中古車は、新車を購入するよりは、車の維持費が安くなることが期待できます。中古車は、確かに車両代金は新車に比べて安いのですが、維持費ということで考えると必ずしも安くなる訳ではありません。

では、次の同一モデルの同一グレードで新車と中古車の5年間の維持費をそれぞれ比較してみたいと思います。(消費税の増税を考慮していません)

新車
ホンダ フィット・ハイブリッドL
H/SENSING 1500CC FF
車両代金 2,009,880円(税込み)
燃費:34.0km/ℓ




中古車(平成26年式、3万8,000キロ)
ホンダ フィット・ハイブリッドLパッケージ
1500CC FF
中古車車両代金 1,198,000円(税込み)
燃費:26.4km/ℓ



5年間の維持は、新車が約210万円、中古車(5年落ち)が約218万円となり、新車の方が少し安いという結果になりました。主な理由としては;

1) 新車には、エコカー減税とグリーン化特例があり、税金が安い。
2) 燃費は、新車の方が低い(燃費は年々進化しています)。
3) メンテナンス・修理は、新車の方が安い。
4) 任意保険は、車両保険を付保すると中古車の方が安くなる可能性がある(安全装置が年々進化し、対人、対物、搭乗者保険は新車の方が安くなる可能性がある)。
5) 5年間維持する場合、新車は車検が2回だが、中古車は3回となり、中古車の方が車検代は高くなる。

従って、中古車の方が必ずしも維持費が安くなる訳ではなく、車種・モデルで異なるということが考えられますので、新車を購入するか、中古車を購入するかは慎重な判断が必要となります。


※上記の5年間の維持費の表は、維持費の算出方法の考え方を示したもので、必ずしも各数値が正しいとは限りません。




(次回に続く)

好評発売中「車の経済学」(田理順著、アマゾン電子出版)
Posted at 2019/07/29 17:49:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年07月15日 イイね!

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方!③「電気自動車はお得か?」

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方!③「電気自動車はお得か?」前回は、ハイブリッド車がガソリン車に比べてコスト的にまだまだ高いという説明をさせて頂きましたが、今回は、電気自動車の損得について考えてみたいと思います。

充電1回あたりの走行距離や、バッテリーの寿命等の問題等を改善する点が多く、まだ試行中にあるのかも知れません。

しかしながら、電気自動車は、環境問題には大きな貢献をしていますので、電気自動車を購入されている方、所有されている方には最大限の敬意を表したいと思います。

今回は、ニッサンのリーフで5年間のランニングコスト(車両代金+維持費)を試算してみました。前提条件は以下の通りです。

・車種:リーフ 2WD Sタイプ(ローエンドのグレード)
・補助金:70万円
・年間走行距離:10,000キロ
・電気代:3.56円/km
・消費税:10%(今年の10月に登録)



そこで、リーフと以下のハイブリッドの2車の5年間ランニングコスト(車両代金+維持費)を比較したところ、次の結果となりました。

・ホンダ・ヴェゼル:ハイブリッド H/SENSING 1.6L FF
・トヨタ・プリス:ハイブリッド E FF
※いずれもローエンドのグレード



5年間のランニングコストとしては、電気自動車のリーフが、ハイブリッド車のヴェゼルとプリウスより高くなりました。

主な理由としては、リーフは、70万円の補助金が得られたとしても、償却費が突出して高いという事がネックととなっています。

やはり、バッテリーの寿命に不安を抱えているリーフの中古車価格が安く、下取り高くも低いことが原因かと想定されます。

現段階では、電気自動車がお得ということは、断言できません。

(次回に続く)

好評発売中「車の経済学」(田理順著、アマゾン電子出版)
Posted at 2019/07/15 22:31:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2019年07月14日 イイね!

車の経済学(45) 消費税10%時代の車の買い方!② 「ハイブリッド車は本当にお得か?」

車の経済学(45) 消費税10%時代の車の買い方!②     「ハイブリッド車は本当にお得か?」ハイブリッド車というと、トヨタのプリウスやアクアを連想しますが、プリウスにせよアクアにせよ、モデルとしてはハイブリッド車のみであることから、ガソリン車との比較は容易ではありませんでした。

最近になって、トヨタのアルファードやヴェルファイア、そしてホンダのヴェゼル等が、同一車種でかつ同一排気量のモデルで、ハイブリッド車とガソリン車をそれぞれ販売しているので、ハイブリッド車とガソリン車の経済的な比較が可能となってきました。

そこで今回は、ホンダのヴェゼルで、ハイブリッド車とガソリン車のどちらがお得なのかを試算してみました。

購入時期は、消費税が増税された今年の10月を想定しています。

① ハイブリッド車



② ガソリン車



車両価格は、ハイブリッド車の方が約39万円(=2,505千円−2,113千円)、ガソリン車より高くなっています。

ハイブリッド車には、エコカー減税やグリーン化特例の適用があり、燃費も優れている(27.0km/ℓ> 21.2km/ℓ)います。

しかしながら、5年間のランニングコストで見る限り、ガソリン車の方がお得と言えます。

ちなみに、今回のランニングコストの比較は、年間走行距離が10,000キロを前提としていますが、もし年間走行距離が25,000キロを超えるとハイブリッド車の方は、お得になると想定されます。

一見、ハイブリッド車の方がお得感としてはありますが、車両価格が高いため、ガソリン車と比較して、歴史のあるガソリン車には、まだコストの面では超える事ができません。


(次回に続く)


「車の経済学」(田理順著、アマゾン電子書籍)
Posted at 2019/07/14 18:05:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2019年07月10日 イイね!

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方!①「消費税増税前後の買い替えのタイミング」

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方!①「消費税増税前後の買い替えのタイミング」消費税10%まで、残り3ヶ月足らずとなりました。前回の消費税の増税時(2014年4月より8%)には、自動車販売に関しては駆け込み需要が起こったものの、増税後に落ち込み、回復するのに3年も費やしました。

増税を直前に迎えている今年の上期(6ヶ月間)における乗用車の販売は、前年比で0.8%と辛うじてプラスで推移したものの、6月度の単月で見ると、駆け込み需要どころかマイナス0.7%と前年割れとなっています。

果たして、残り3ヶ月間で駆け込み需要が生じるのか、それともこのまま前年割れで推移するのかは、予測が難しいところです。



消費税の増税を迎えた現在の消費者としての目線は、消費税増税を避け駆け込み需要で車を購入し節税するということではなく;

① 何時の時点(増税前または増税後等)で車を買い替えるのがベストなのか、果たしては、

これを機に以下の変更・転換を検討している方も少なくないと思料いたします;

② ハイブリッド車または電気自動車もしくはクリーンディーゼル車に乗り換えてみよう!

③ (普通・小型)乗用車は辞め、軽自動車に乗り換えてみよう!

④ 新車の購入を辞めて、中古車に乗り換えてみよう!

⑤ この際、車の所有を辞め、カーシェアリングを利用しよう!等、

消費者の皆様が、消費税の増税に対する生活の防衛策として、様々な検討または試行錯誤をされているのが現状のことと察します。

ハイブリッド車に関して云えば、現在、新車販売におけるハイブリッド車の比率は半数前後にも達し、トヨタのプリウスまたはアクアの様にハイブリッド専用車ではなく、C-HR、カローラスポーツ、ヴェゼル等のガソリン車のモデルにハイブリッド車が追加され、選択肢の幅が増えてきてことがハイブリッド車の比率を増加させている理由の一つかと考えます。

以下の表は、2019年5月度の燃料別販売台数ですが、ハイブリッド車(HV)の販売比率は、40.7%と高くなりつつあります。なお、ホンダでは2019年1月~5月のハイブリッド車(HV)の販売比率は約55%ということです。(ホンダ調べ)



今回は、上記①、②、③について検討してみたいと思います。

なお、上記④新車の購入を辞めて、中古車に乗り換えてみよう、および⑤この際、車の所有を辞め、カーシェアリングを利用しよう、の2つの課題は;当職の以下のブログで紹介させて頂いておりますので、宜しければこちらをご参照願います。

④新車の購入を辞めて、中古車に乗り換えてみようについては、筆者の過去のブログを参照願います。

・2018年7月18日付け「車の経済学(5):新車は中古車よりお得」
・2018年7月19日付け「車の経済学(6):新車が中古車よりお得な訳!」

⑤ この際、車の所有を辞め、カーシェアリングにしよう;
・2018年8月4日付け「車の経済学(15):マイカー>>>カーシェアリング」



まずは、「①何時の時点で車を買い替えるのがベストなのか」を検証していきます。
今回は、ホンダのヴェゼル(ガソリン車)を例に、以下の3つのケースで5年間のランニング・コストを試算し、比較してみました。

ケース1)増税直前の2019年9月末に購入し登録するケース

ケース2)増税後の向う1年間の2020年9月末までに購入し登録するケース
→2019年9月末で自動車取得税が廃止となり、代わりに3%の税率(軽自動車は2%)の環境性能割が導入されますが、2020年9月までは非課税または減免されます。
→自動車税が恒久減税となります。

ケース3)2020年10月以降に購入し登録するケース
→環境性能割の減免措置が無くなります。
→エコカー減税は、2021年4月まで、グリーン化特例は、2021年3月まで継続されます。

ケース1)2019年9月末に購入し登録するケース



ケース2)2019年10月~2020年9月に購入し登録するケース



ケース3)2020年10月以降に購入するケース



従って、消費税増税前の2019年9月末までに購入するという方法が、数字上
のコスト的には一番安くなりますが、あまり大差はなく、今は、何がお得かをじっくり考えてから、車を購入すべきかも知れません。



次回に続く


好評販売中「車の経済学」(アマゾン電子書籍)
Posted at 2019/07/10 14:56:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「車の経済学(68) 走行距離課税の経済学⑤ http://cvw.jp/b/2877098/46622881/
何シテル?   12/23 14:54
カー・エコノミストの田理順(でん りじゅん)です。 BMWに約10年間乗りましたが、度重なる故障(何回ものランプ切れ、冷却水漏れ、オイル漏れ、パワーウィン...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2019/7 >>

 123456
789 10111213
14 151617181920
21222324252627
28 293031   

愛車一覧

スバル XV スバル XV
消費税増税前の2019年9月インプレッサから買い替え、2019年10月に納車されました。 ...
スバル インプレッサ スポーツ スバル インプレッサ スポーツ
スバル インプレッサ スポーツに乗っています。

過去のブログ

2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation