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2018年11月19日 イイね!

車の経済学(33) MINIをどうやって買いますか?

車の経済学(33) MINIをどうやって買いますか?

貴方の親友から、MINIが欲しいけれども、買い方等について、どの方法がお得かを車好きな貴方に相談があったとします。親友の欲しい車は、以下の通りです。なお、親友の平均走行距離は、月間500kmとします。

BMW MINI クーパーD 5ドア
2WD 1500CC 6FAT 車両価格:3,470,000円(消費税込み)
エコカー減税適用車なので、自動車取得税、重量税は免税となります。

現在、知人が検討しているプランは、次の3つです。5年間を想定しています。

【プラン1】MINIの残価設定ローンで購入する。
・60回払い、金利1.9%、頭金なし、残価1,510,092円(オープンエンド*)
・月々支払額:37,400円(初回38,790円)、ボーナス払い無し
*残価の保証なし、5年後の時価で清算する。

【プラン2】某社の個人リースを利用する。
・リース期間:5年間(60ヶ月)、メンテナンス契約なし、オープンエンド
・登録時手数料、自動車税、自賠責保険料、JAF会費(14,000円込み)が含まれる。
・月々支払額:62,316円(消費税込み)

【プラン3】NORELの月々定額(サブスクリプション)を利用、3年間繰り返す。
・登録時手数料、自動車税、自賠責保険料、任意保険料が含まれる。
・最長10ヶ月または走行距離5,000kmまで
・月額料金:86,184円

プランA、プランB、プランCとも金額では測り得ない長所・短所がありますが、取り敢えず金額での差異をまとめたのが下記の表となります。燃費、メンテナンス費用は、プランで異なることはありませんので省略しています。



この表によれば、プランAのMINIデイーラーの残価設定ローン(バリューローン)を利用して購入するのが一番お得ということになります。

プランCの月々定額は、意見コスト的には突出して高い様にも思えますが;
・10ヶ月毎または5,000km毎に新車に乗り換えられる。
。任意保険料込みである。

というプランAとプランBには無い特長があります。

この任意保険ですが、運転者の年齢等に従って保険料は大きく異なります。言うまでもなく、保険会社でも保険料は異なりますが、以下が大雑把な試算した保険料です。車両保険込みで、運転者限定の場合の保険料です。



これからも分かりますが、保険料は若い世代の方には大きな負担となってしまっています。
なおプランCでは、運転者の属性により保険料が異なりませんので、若い方々には、大いに検討する価値があるかも知れません。



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Posted at 2018/11/19 16:38:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2018年11月02日 イイね!

車の経済学(32) 月定額 乗り放題も登場!

車の経済学(32) 月定額 乗り放題も登場!

トヨタが昨日、個人向けの定額乗り放題のサービス「KINTO」を2019年から開始することを発表しました。詳細は未だ分かりませんが、どんなサービスを提供してくれるのか大変期待しています。

乗り放題サービスについては、イドム社(旧ガリバーインターナショナル)が運営する「ノレル(NOREL)」がありますが、新車についてはは、月79,800円(税抜)~、中古車については月59,800円(税抜)で、既にサービスを開始しています。

サービス内容は、個人向けリースですが、リース期間が10ヶ月または走行距離が5,000キロの早い方という、変わった契約となっています。諸税金および登録時の諸費用はリース料に含まれています。

仮に、新車で月額79,800円のサービスを利用した場合、ミニクーパー3ドア(車両価格:348万円)に乗れることになりますが、10ヶ月間利用するとリース料が総額861,840円となります。

このミニクーパー3ドアを自分で購入して、10か月後に売却した場合、雑な計算ですが、コストは、137万円程度になりますので、この定額サービスは圧倒的に安くなる仕組みです。

10ヶ月毎または走行距離5,000キロ毎に、新車を買い替える方はそういないとは思いますが、短期間に多くの車に乗ってみたい方には、お薦めのサービスと言えます。因みに、対象車種は価格の高い輸入車の様です。

中古車については、最短で5ヶ月間で次の車に乗換が可能になります。



これまでも何回か説明させて頂きましたが、リース契約は、個人にとって未だ馴染みもなく、制約が色々ありますので、充分に契約内容およびコストを検討した上で、利用して頂くことをお願いします。






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Posted at 2018/11/02 14:59:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2018年11月01日 イイね!

車の経済学(31) 月定額制は車にも定着するか?②

車の経済学(31) 月定額制は車にも定着するか?②
前回、リースに比べて、残価設定ローンの方に軍配が上がったことになりますが、必ず、残価設定ローンがリースより安いとも断定はできません。

以下は、前回登場した某リース会社の期間別のリース料と想定金利ですが、期間が長くなればなるほど、想定金利が低くなっています。




例えば、9年間の長い期間に乗りたいということであれば、ローンの場合は、9年間という借入期間は一般的ではありませんので、月額定額制を利用するとことならリースも利用価値があるかも知れません。

しかしながら、繰り返しとなりますが、リースという取引は、未だ個人には馴染みが無く、法律的な保全も弱いことから、充分リースの仕組みを理解しなければなりませんし、金利も自分で計算する必要があります。


金利の定義は様々で、リース会社から言われた金利を鵜のみにするわけにも行けません。従って、車を所有する事から使用する事への価値を転換したい方は、
残価設定ローンで残価の在り方、金利の数字・計算方法等のエコノミクスに充分なれて頂いてから、リースの利用を始めることをお薦めします。

それには、自分の乗っている車の残価(市場価値)に敏感になってもらうことが重要です。

また、車のローンの市場は大きく競争が激しい(購入者の半分以上がローンを利用)ですが、リースの市場はまだまだ小さく市場が未熟であることも付け加えさせて頂きます。

さらに、ディーラは今後、残価設定ローン、個人リースを拡大するためにセールスマンの教育を重視すると言ってますが、金融の話は、短期的にそう簡単にプロフェッショナルになれる人は限定的かも知れず、商品の方が先行していってしまう恐れがあります。


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Posted at 2018/11/01 19:02:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2018年11月01日 イイね!

車の経済学(31) 月定額制は車にも定着するか?①

車の経済学(31) 月定額制は車にも定着するか?①
携帯電話で定着している毎月一定の料金を払えば良いとする「サブスクリプション(定額制)」が自動車の販売にも導入され始めています。毎月一定の料金を支払えば、複数の車に乗り換えられる点がメリットとなっています。

対象期間についても1年から9年と自由に設定できることも魅力の一つとなっています。当初の3年間はBMWに、次の3年間はレクサスにと車を保有せず、保有から使用へという車のトレンドに乗った商品ということで、今後、拡大する余地も高く、多数の会社が今後参入することが予想されます。

まず、携帯電話の定額制と車の定額制では、大きな相違があることを認識しなければなりません。携帯電話の電話機の定額(分割払い)は、金利がゼロなのに対して、車の定額制(ローン、リース)金利が含まれていることです。

車のローン(割賦販売)は、法律により金利を消費者に告知しなければなりませんが、リースの場合は、明確な規制がなく、金利(料率)は、消費者に告知されずに契約が締結されてしまいます。従って、私達、消費者自身で金利(料率)に相当するものを自ら計算し、高いのか低いのかを認識する必要があります。

決して、リース取引が悪いということを申し上げるつもりはありませんが、金利もさることながら、リース取引には、未だ個人ユーザーが慣れていない、例えば中途解約等の幾つかの制約がありますので、充分、リースの仕組みを熟知した上で、リースを利用すべきであると申し上げなければなりません。

経済的な観点から、リースとほぼ同じ効果を得られるのが、残価設定ローンです。以下、ホンダのフィット((13G・F FF CVT 車両価格1,428,840円(税込み)、オプション一切なし)で、残価設定ローン(ホンダファイナンスのローンで、金利3.9%/年)と某リース会社(車のメーカー系ではない)の月額課金方式(リース料金)の比較を、期間3年間と5年間とで、それぞれ行ってみました。





結果としては、3年間と5年間の双方で、残価設定ローンの方が月額課金方式(リース料金)より、はるかに安いことが分かりました。この結果を鑑みて、今後の展望を次回探っていきたいと思います。


(次回に続く)


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Posted at 2018/11/01 18:56:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2018年10月24日 イイね!

車の経済学(30) 月々支払い○○円はお得か?(リース編②)

車の経済学(30) 月々支払い○○円はお得か?(リース編②)
以下は、マツダが行っている残価ローンとの比較表です。リースと残価ローンは、言ってみれば車の使用対価を支払うということでは、同一の概念ですが、

現状のリース会社とメーカー・ファイナンス会社のローンとの比較は、現状の双方の広告宣伝方法では、個人では極めて困難で、自分なりに比較表を作成する必要があります。といいても、
そう簡単ではないかも知れません。




リースの残価率は、残価ローンの残価率と比較しても、リースの方が低いことが一見して分かります。マツダの5年残価ローンの残価率32.4%ですので、9.3ポイントも残価率が異なっています。

リース会社からのリースは、リース契約終了後は、処分価格と清算(いわゆるオープン型)となっていますが、リース会社ですから、メーカー・ディーラーと違い、処分価格にリスクが取れず、保守的に残存価格を設定していますが、ユーザーからすれば、その低い分に対応するリース料を払う必要があります。

因みに、このリース会社の見積もりでは、金利を換算すると3.09%程度となり、一見ローンの金利と遜色が無いように思えますが、やはり総支払額はリースの方が大きくなってしまう恐れがあります。

ひとつの考え方として、購入時の税金の支払いまでリースに取り組み必要があるのかという疑問です。車は価値がありますので、金利を支払ってまでもローンしたり、リースしたりするのは合理的と考えることが出来ても、税金自体に付加価値などはありませんで、ローンしたり、リースしたりするのは合理性がないと考えます。

ということで、現状では、メーカー系ディーラーが行っている残価設定ローンに軍配が上がります。




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Posted at 2018/10/24 21:07:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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「車の経済学(68) 走行距離課税の経済学⑤ http://cvw.jp/b/2877098/46622881/
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カー・エコノミストの田理順(でん りじゅん)です。 BMWに約10年間乗りましたが、度重なる故障(何回ものランプ切れ、冷却水漏れ、オイル漏れ、パワーウィン...
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