
今回の巡礼は私が生まれた町の寺、68番琴弾山神恵院から出立して67番大興寺で結願後、お礼参りで再び神恵院まで戻ります。
(こうする事で八十八札所が繋がり、総距離1300kmエンドレスの輪が完成)
最後の夕食で高松へ戻る前に懐かしい味を味わいたいと思い、
実家に居た頃よく通ったお店へ久しぶりに行きました。
オーダー:中華そば、やきめし!
※観音寺のラーメンは、かまぼこ入りがスタンダード。
その懐かしい味わいに浸っていると、女将さんから
「暑いだろうけどコレたべて」
と茶碗蒸しのお接待を受けました。
ありがたくいただいていると、続いてオムライスのお接待が出てきた!
ちょ、ちょっと待って。
ラーメン、焼きめしを頼んだ客にオムライスサービスってどーゆーこと?
しかもフルサイズ!
そらぁわたし今、燃費悪いよ。
いくらでも食べられるとは言え、限界は有る。
お接待受ける遍路の基本
「どんなに不味くても(コレは美味しいけど)、欲しくなくても全力で喜ぶ!残さない!」
でも無理ぃー!
何度も御礼して、お持ち帰りにして下さいとお願い。
「そーだね、じゃあこれは朝ご飯にしてよ」
と快くパックにしてくださいました。
この店、わたしは懐かしい味を楽しみに来たのだけれど、
白衣着て、菅笠被って、金剛杖持ってたらもうエトランジェなんだね。
そーだ、わたし今、遍路だった、、
遍路装束の持つパワーを思い知りました、
人がやさしくしてくれるのは私にじゃないのです。
ジャージ姿のヨソ者が集落ウロウロしてたら警戒されますが、ここは四国
遍路の姿を借りていれば挨拶くれて、お接待までしてくれる国。
伊予のある札所の住職に
「若い時の遍路は一回だけにしておきなさい」
と言われた意味がやっと分かりました、
遍路にとって四国は居心地が良すぎ、優しすぎるのです。
そっか、私の帰る町はココじゃ無かった、、
早く食べてヨメとクロの居る家に帰ろう、白装束を脱いで日常に戻ろう。
嬉しくて有難かったけど、この町でお接待されるのは考えてなかったので油断してた
ココで泣かされるとは思わなかったです。
ごちそうさまでした、
そして、ありがとうございました。
リセット!
さぁ、前に進まなきゃ何も変わらんぞー
Posted at 2013/05/31 19:00:48 | |
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四国遍路 | 日記