リア　キャンバー＆トー調整

左リアを後ろから見た様子。

プレリュードＢＢ８のリアのトー調整は、黄丸の４ＷＳタイロッドエンドとロアアーム付け根の偏芯ボルトで調整できます。

非４ＷＳ車は、ロアアームのボルトは普通のボルトで、代わりに４ＷＳタイロッドがあるところに偏芯ボルト付きのアームが１本あるので、それでトー調整を行います。

ナックルのほぼ真下に付いているロアアームを調整できるということは、キャンバーをある程度調整できるのではとふと思いつきました。

ロアアームを外側に動かせばネガティブキャンバー方向へ、内側にポジティブキャンバー方向になります。

今回はこのロアアームの偏芯ボルトをこの角度から。

この角度へグイッと回しました。

これでロアアームが短くなったことになる（矢印の方向に動く）ので、ナックルが少し立ち上がり、ポジティブキャンバー方向になります。

左右の偏芯ボルトを同じ角度で調整し、想像上、左右同じアーム位置にしました。

上記の作業で、約１ｃｍほどロアアームが内側に移動しています。

ロアアームを短くすると、極端なトーインになるので、お借りした道具をさっそく活用。

ここからが長かったです。

４ＷＳタイロッドでトーを調整するだけですが、自分の思うトーの値でステアリングセンターを出すのにお昼ご飯も食べずに没頭。

１１時半から１５時半くらいまで、トータルトー測定⇒車体の下に潜ってタイロッド調整⇒試乗の繰り返しでした。

たぶん２０回くらいやったような。

滅多にできない作業なので、ちょっと面白かったです。

キャンバーは、まれまたお借りしたこの道具で測定。

トーが出たら、奇跡的に左右のキャンバーがほぼ揃いました。

【リア調整前】
キャンバー　約２．８°
トータルトー　イン約０°２０’

【リア調整後】
キャンバー　約１．６°
トータル―トー　イン約０°１０’

キャンバーは立てる方向に、トーは弱トーイン方向に調整。


総走行距離約２５４３９４ｋｍ


後日、やはり若干ステアリングが右にズレているような気がしたので、左リアのトーインをさらに気持ち弱めて調整。

【ワインディングを走行した感想】
切り返し時のリアの４ＷＳの反応が早くなったかもしれません。
ステアリングを左右に素早く切り返した時、リア
が急にアウト側に動くようになったような。
フロントのキャンバーで例えると、キャンバーを立てた状態で走行中にステアリングを切って手を離した時、ステアリングが素早く戻ります。
逆に、キャンバーを寝かした状態だと、その戻りが遅くなります。
ステアリングの復元力については、キャンバー以外にも、キャスターやトーなどのアライメントで変化すると思いますが、今回最も変更させたのはキャンバーです。
それがリアにも似た様なことが起こっているかと妄想。

ステアリング操作をより丁寧にしてあげることが、今の仕様の特徴だと思います。