
今回、愛車であるBMW G80 M3に取り付けたエキゾーストシステムは、設計を3D Design、製作をTRUSTが担当しています。
「3D Design」という名前の由来は、
「Design(意匠)を立体、三次元で考える」という思想から来ています。
3D Designは、もともとBMWを中心とした
立体造形と機能美を重視する日本のチューナーです。2D(図面や見た目)だけでなく、立体・空間・流体・構造まで含めて三次元でクルマを捉える、見た目だけのエアロではない、音や流れ、剛性まで含めて「立体的に成立させる」。その思想を、そのままブランド名にしたのが3D Designなのです。
派手なショーカー系でもなく、レース直系の過激路線でもない、BMWの設計思想を理解した上で、「三次元的に洗練させる」。まさに「BMWを立体的に再解釈する」ブランドです。
1. エキゾーストと直結する思想
3D Designは、排気ガスの流れ(流体)、パイプ断面形状、曲げRと取り回し、下回りとのクリアランス、見た目のバランス、これらを三次元で破綻なく成立させることを重視します。
無闇に太くしない、円形パイプを基本とする、楕円で「逃げる」設計を安易に使わない、その設計は、BMWを理解したうえで三次元的に整えるという思想そのものです。

3D Designエキゾーストシステム
2. なぜ円形パイプが成立するのか?
G80 M3用の3D Designエキゾーストシステムは、必要以上に太くしない適正径、フロアとのクリアランスを厳密に確保、純正に近い取り回しという、いわば「公認チューナー的な保守設計」です。
純正は、フロアクロスメンバー直下、デフ前後、OPF周辺といったクリティカルゾーンで楕円化しています。
一方3D Designは、径を抑え、ルートを微調整し、遮熱を強化することで円形を成立させています。
楕円が速く、円形が遅いという単純な話ではありません。

ステンレスが美しい3D Designエキゾーストシステム
3. M3のポテンシャルは削られるのか?
前提条件は以下です。
•G80 M3 Competition xDrive
•車高12cm(純正相当)
•3D Designエキゾースト(円形)
この条件であれば、
M3のポテンシャルを削ることはありません。
むしろ、「使いやすい方向に引き出す」パーツといえます。
Slip-onタイプのエキゾーストは、限界性能そのものを押し上げるパーツではありません。しかし、特性の整え方で体感は確実に変わります。

3D Designエキゾーストシステムを装着したG80 M3
① 排気抵抗について
3D Designエキゾーストシステムは、適正径を守り、円形で流れを安定させ、曲げRを大きく取ることで圧力損失を抑えています。
S58B30Aが7000rpm付近まで回っても、純正比で不利になる要素はありません。「楕円=速い」「円形=遅い」という単純な図式ではないのです。
② ECU・ブースト制御との相性
S58A30Aは、排圧、触媒後圧、温度を厳密に監視しています。
3D Designエキゾーストシステムは純正の排圧バランスを大きく崩さない設計のため、ブースト制御が乱れない、トルクの谷が出にくい、xDriveとの協調も良好。結果として、純正ECUのままでも扱いやすさは向上します。
③ ポテンシャルはどこが高まるのか?
■ 常用域のレスポンス
2000〜4000rpmの再加速で、抜けの良さと音のフィードバックにより「速くなった」と感じやすくなります。

BMW G80コックピット
■ 踏める時間が増える
音が明瞭で、こもりが少ない。結果として無意識に踏み続けられる。これはサーキットでは武器になりますが、公道では自制心が必要です(免許が何枚あっても足りません)。
■ 熱ダレの「体感」が減る
純正は非常に優秀ですが抑制的です。3D Designエキゾーストシステムは熱がこもりにくく、音で状態を把握しやすく、サーキット等で「もう1本いける」と判断しやすくなります。

3D Designエキゾーストシステムのパイプ配管
4. 高められない部分
一方で、連続全開の限界性能、排気温度管理、床下熱、地上高マージン、この点では、純正の楕円設計が有利です。純正以上に限界を上げるなら、楕円区間を残し、熱対策を含めた設計が必要になります。

BMW G80 M3CS
3D Designエキゾースト × xDrive × 車高12cm、この組み合わせでは、エンジン性能は落ちない、レスポンスは向上、ECUとの相性も良好、日常〜スポーツ走行では、M3の「使える領域」が広がります。
ただし、連続全開の限界性能では純正が有利です。3D Designエキゾーストシステムは「M3を速くするパーツ」ではなく、「M3が本来持つ性能を、気持ちよく引き出すパーツ」です。
今後、ECUチューンやサーキット比重を高めるなら、その時に純正へ戻すという選択もあります。
今は、3D Designエキゾーストシステムで整えられたM3を楽む。それが一番「BMW Mらしい」選択だと思います。
Posted at 2026/02/11 11:24:45 | |
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