
BMW M3 E36までマフラーは片側2本出しでしたが、E46からマフラーは4本だしになり、現在までM3以外のMモデルを含め継続されています。
では、なぜ4本だしになったのか、理由は以下の通りです。
➀Mモデルの「特別感」を強調
従来の3シリーズやMスポーツ系はバンパー下に収めた比較的控えめなマフラーフィニッシャーが多かったのですが、M3/M4では中央寄りに4本を本出しで強調することで、標準モデルとの明確な差別化を図っています。
とくに「M=モータースポーツ直系」というブランドイメージを視覚的に表現するために、レーシングカー風の4本出しデザインが選ばれています。
②排気音・性能チューニングの都合
アフターフロー(後処理装置=触媒・OPFなど)を通した後のガス流を最短・直線的に後方へ排出できるため、4本出しは効率的です。欧州の厳しい排ガス規制に対応しながらも、M特有の迫力あるサウンドを確保するために4本出しレイアウトが有利になっています。
③デザイン・マーケティング戦略
近年のライバル(AMG C63やRS4など)も派手な4本出しを採用しており、「パフォーマンスモデル=4本出し本格マフラー」という認識がユーザーの中で定着しました。M3も市場の期待に応えるかたちで、この象徴的デザインを続けています。
④カスタム文化との親和性
BMW Mはチューナー文化と結びつきが強いので、4本出し=社外マフラー交換がしやすいという点も考慮されています。実際、G80 M3も各社からマフラーキットが豊富に出ており、純正デザインをベースに容易にアフターマーケット対応できるように設計されています。
「走りの本気度を見せる演出」+「排気効率・音質の確保」+「市場の期待」が理由で、M3はマフラーの4本出しスタイルを続けている、ということです。
Posted at 2025/09/07 17:40:19 | |
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