
メルセデス・ベンツは、『GLC』の新しいEVモデルを欧州で発表しました。来年初頭に発売される予定です。

『GLC with EQテクノロジー(GLC with EQ Technology)』と名付けられたこのSUVは、実質的にEQCの後継車となります。
EQCが独自の名称と外観を採用していたのに対し、新型では既存の内燃機関モデルと名称およびデザイン言語を共有します。ただし、両モデルは異なるプラットフォームを採用しています。
EVモデルは新開発のMB.EAプラットフォームを採用。中型~大型車向けに設計されたもので、急速充電を可能にする800V電気アーキテクチャーを備えています。さらに、インフォテインメント・システムのMB.OSの最新バージョンを搭載します。
GLC with EQテクノロジーは完全新設計ですが、既存のGLCによく似たデザインになっています。
フロントはEV専用に新開発した『アイコニックグリル』が特徴、従来のEVモデルより大型で直立したデザインとなっています。

パワートレインの出力バリエーションは全5種類用意されていますが、まずは、最高出力490psの最上位モデル『400』が発売されます。デュアルモーターを採用し、リアに永久磁石同期モーター、フロントには不要時に切り離し可能なモーターを搭載します。
バッテリーは94kWhの大容量ニッケル・マンガン・コバルト(NMC)で、GLC 400 with EQテクノロジーの航続距離は最大713km(暫定値)とされています。
800Vシステムにより、最大330kWの急速充電に対応しています。新型CLA with EQテクノロジーと同様に、400Vの公共充電器(欧州で最も一般的なタイプ)を利用できるよう、DCコンバーターが「国ごとに」用意されるといいます。
サスペンションは前後ともマルチリンク式を採用。オプションのエアサスペンションを装着すると、高速道路走行時に車高を下げて空気抵抗を減らし、航続距離を伸ばせるといいます。また、オプションで後輪操舵システムも選択可能です。
回生ブレーキと摩擦ブレーキを統合した「ワンボックス」ブレーキシステムも特徴の1つです。4段階の回生レベルが設定され、最も強力な設定では約300kWのエネルギー回収が可能とされています。
インテリアでは大型センターコンソールとインストゥルメント・パネルを一体化したほか、刷新されたエアベントとスピーカーグリルのデザインも特徴となっています。
また、メルセデス・ベンツ史上最大のシームレスデジタルスクリーンをオプションで装着できます。そのサイズは39.1インチ(99.3cm)に及び、『ハイパースクリーン』と命名されました。

GLC with EQテクノロジーはドイツのブレーメン工場で生産され、ハンガリーと中国でも生産が行われるようです。MB.EAプラットフォームを基盤とする今後のEVも同様のようです。
価格詳細は未発表ですが、参考までに従来型の英国価格を挙げると、内燃機関搭載のGLCは5万4450ポンド(約1090万円)から、EQCは約6万5000ポンド(約1300万円)で販売されていました。
「ハイパースクリーン」、凄すぎです。
1面がスクリーンになっています…。
BMWのiX5に搭載されるスクリーンは凄いな~と思ってましたが、これを見るとおもちゃですね。
さすがメルセデス•ベンツ、ラグジュアリー感が凄いです。
Posted at 2025/09/09 17:45:08 | |
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