
本日は2021年9月20日(祝)天候は快晴で30度を超えており、クラゲさえ問題無ければ余裕で海水浴ができる程に暑いです。今年のお盆は豪雨で天草の実家に帰る事が出来なかったので、ひと月振りの帰省と墓参りとなりました。墓参りと母の手伝いをしつつ、他の時間はダラダラと弛緩して最近の疲れを取りに来た感じです。釣りも良いかなとは思いましたが、休息が欲しかったのでまた今度でいいです。
この2日はよく晴れていて絶好のツーリング日和となりました。天草五橋を渡るとルートや目的地や分岐するので選択肢が多い天草エリアは一回では到底回りきれません。
ライダーには牛深が人気がある様です。牛深からフェリーが出ていまして、鹿児島の蔵之元港まで海路で渡る事ができます。ちなみに、北は鬼池港から長崎の口之津港からもフェリーがあるので、天草五橋を使わずに長崎↔︎熊本↔︎鹿児島に行く事も可能なので、海を眺めつつ旅ができる魅力は大きいかもしれません。運が良ければイルカに逢える事も!?
後は島一周組とか、下島と上島では道の性格が少し違うので走り比べるのも面白そうです。島を見下ろすオレンジラインで島縦断コースもありますが、ここは何故か人気がありません。オレンジラインの魅力は景色だけではないので、帰り道中に主にオレンジラインの写真を中心に撮りながら三角を抜け福岡へ帰る事にしました。
帰路のスタートは栖本トンネル入り口からにします。時刻は午後3時。ここのトンネル自体が実家の里の出入り口となっており、中心街の本渡まで最短で行きます。天草で暮らすとなると本渡はほぼ絶対に行く事になります。昔には道が不通になった事がありまして、海ルートか山ルートの悪路を通らざると得ず、迂回する必要があり、地元ではこのトンネルは大変重要な交通の要所となっております。1980年代に開通した以前は、先述の通りバスやダンプも悪路を走るしかありませんでした。
平成時代に廃コンビニになった2軒通り過ぎるとT字の信号がある交差点があり、ここがオレンジラインの入り口です。オレンジラインは松島と下浦町と有明町を結ぶ、平成21年に開通した上島中央広域農道とありますが、○○スカイラインと呼ばれても不思議ない、素晴らしい景勝を愉しむ事ができる観光道路としても人気がでてもおかしくありません。それなのに全線無料です。しかし、最近できたので知名度が低く余り使われておりません。やや勿体ないと言えるでしょう。
道中は無駄の無い自然の景色を嗜みながら進んで行きます。高低差は比較的ありアップダウンも大きめですが、カーブは緩やかなので走りやすく、道もまだ新しく綺麗で凹凸も少なく快適です。
送電線が上手く景色とマッチしています。維和島と天草上島に九州で一番高い送電線があり(195M)苓北発電所からつくられたであろう電力を配電しています。この苓北にある中規模の火力発電所は、天草はもとより、熊本県の約6割の電力を補える力があるそうです。
オレンジラインは熊本方面から進むのがおすすめです。何故ならそちらの方が海を見下ろし易く景色が良いからです。そこから終点のT字交差点を右折して瀬戸大橋へ向かうルートは渋滞回避もできます。
ここてT字交差点ですが信号がありません。どちらからでも熊本方面へ繋がっていますが、オレンジラインは松島になります。
少し走るとまたT字交差点があります。ここでもどちらからでも熊本方面へ行けます。オレンジラインはここまでです。
塩害でボロボロに朽ちている看板があるT字交差点を右折します。写真にはありませんが真上には松島有料道路があります。ここまで来れば知十ICはすぐそこです。普段は勿論松島有料道路経由から行くのが最短最速なのですが、余りに渋滞が酷い場合は、オレンジライン経由から行く方が早く本渡に着ける筈です。
スイスイなのもここで一旦お預け、松島有料道路との交差点から一号橋手前までは総延長17.4kmの天草五橋のうち、新一号橋出入り口まで一本しか道が無い為パールラインは渋滞地獄となります。
自分のバイクではこの渋滞の中ノロノロ運転を続けると水温がすぐに上がり過ぎる為、バイクに休憩を摂らせ続いつつ走る必要があります。先ずは三号橋手前でバイクの為の休憩を摂ります。ラーメンの文字が程よく意味が分からないのでなんか気になります。ここで時刻は午後4時過ぎ、出発してから1時間が経過。因みに熊本市と天草を繋ぐ海路はありますがフェリーがありません。等の昔に廃止になりました。しかしこの渋滞地獄も高規格道路の完成と共に緩和するでしょう。
画質を落としてからでないと投稿できないためかなりボケていますが、この看板には本渡市とあります。これは天草郡だった時代のものが変えられる事なく使われている証拠です。このような看板は貴重です。もしかすると、パールラインと命名された昭和末期の看板かもしれません。
天草五橋は日本の高度経済成長とモータリゼーションの波に乗り、昭和41年に全線開通しました。それまでは船で熊本本土まで行く必要があった為、開通してからは相当便利になったそうです。最近は橋の老朽化が問題視されている為、新たに高規格道路を建設していると言われています。全通すれば熊本と天草のアクセスは格段と良くなる事でしょう。
天草の玄関口である一号橋、この橋が天草五橋の中で最も立派なトラス橋ですが、長さでは8m差で四号橋が一番です。左手にある日本最大級のアーチ橋である新一号橋が出来てからはいい感じに交通が分散されました。新一号橋は経済性・耐風安定性・耐震性に加えて、旧一号橋や周囲の景観性まで考慮されて設計されています。驚くべきは、一世紀スパンでみた維持コストが、旧一号橋の1/6程とも云われています。
三角側、橋の近くには妙な膨らみがありますが、昔料金所があった名残です。当初の予定では2005年に償却予定でしたが、モータリゼーションの波は想定以上(恐らく4倍程あった可能性がある)だった為、有料道路時代は昭和41年から昭和50年の9年間だけ、当初の予定から僅か1/4という結果となりました。
橋にはそれぞれ固有の名前がらあり
新一号橋〜天城橋〜アーチ橋〜全長463M
一号橋〜天文橋〜トラス橋〜全長502M
二号橋〜大矢野橋〜ランガートラス橋〜全長249M
三号橋〜中の橋〜PC箱桁橋〜全長361M
四号橋〜前島橋〜PC箱桁橋〜全長510M
五号橋〜松島橋〜パイプアーチ橋〜全長177M
が大まかな諸元です。
ここから熊本へ向かうには二つのルートがあります。R57で宇土へ行くかR266経由で松橋から迂回するルートがあります。宇土ルートは混む為、渋滞を嫌うなら比較的空いている松橋ルートが段違いでおすすめです。お盆などの繁盛機では松島ルートの方が早く着きます。
三角駅で寄り道、ここでは昔1000円弱でタコ飯や押し寿司、鯛めしもあった様な記憶が…、そんなめちゃくちゃ美味しい駅弁が売られていた筈なのですが、それも平成10年半ばの話、今はもう無いかもしれません。ただ観光列車が走る時はあるとの情報がありましたから、これは残って欲しいです。
ホームは片面一線、車止めがあり、ここが終点である事を教えています。天草の島民にはここが最寄駅なので、よく自家用車で来ては出迎えや見送りをします。定かではありませんが、昔はここから鉄道で本渡まで繋ぐ計画があったとさえいわれてます。
キハが来ました。田舎駅に似合う列車といえばやはりコイツですが、新型車の導入が進んできているので、現在は主力ですが後数年見れるかどうかでしょうか?数年前はキハ31というレースバス型の気動車が主力で走ってましたが、老朽化の為新型ではなく、旧型のキハ47型気動車に置き換えるという珍事が起こりました。あまくさ三角線は派生型の省略すると特急を含め現在主に3形式走っていますが、そのうち2形式は国鉄車両となっています。
ハーバービューの一味違うファミリーマートで3度目の寄り道。もう日が暮れ始めています。イートスペースは海を眺められる屋外のベンチ、灰皿も完備。
ここから左へ曲がり宇城の農道をお試し利用しましたが、悪路でショートカットにもなりませんでしたが、見下ろす景色は素晴らしかったです。地元の農道的な感じだったので素直に松橋まで抜けた方が賢明でした。熊本県ではこの様な段々畑がよく見られます。
日も落ちた頃に河内のたこ焼き屋にてまたもや寄り道。時刻は午後6時半、夏至では8時台でも明かりが残っている事を比較すると、随分日の入りが早くなっています。
完全に日没した時刻は午後7時半、もう後30分で着くところまできました。最後の寄り道広川SA登り線。ここは以前からコスモスポーツやエスハチ等のクラシックカーが飾ってあります。また久留米にクラシックカーの販売を行なっている博物館がありますね。そこの協力でしょうか?福岡は他の県と比べても旧車、クラシックカーの使用率が高いです。360ccの軽とか普通に走ってますし。
このバイクはつい先週に腰下をメンテしたので相当快適に走れました。クラッチからの異音は走行上問題がないとの判断なのでそこは保留ですが、エンジンからの不快な異音と振動がなくなり、6速4000付近では風切り音とタイヤのパターンノイズしか聞こえない程に静かになりました。クランク、シリンダー、ピストン、YPVSワイヤー、リアサス、その他諸々交換を実施しています。4.5万走った時点でクランク、ピストン、シリンダーやら一気に悪くなりましたので総回診が必要になりました。そこでいつもお世話になっているお店でエンジンフルオーバーホールを実施しました。エンジン単体で部品込みで30万程かかり避けられない出費でしたが、内容からみても割安なのは間違いないです。なかでも偶然程度の良いシリンダーを格安で入手できたのが大きいです。これで大台の10万キロ走破の期待が大きく前進しました。エンジンはリブートしたので今後も行けるところまで積極的に走っていきます。
RZ系はメーカーからも優遇されている様で、サードパーティーを含め、メーカーも全体では恐らく赤字覚悟でパーツを作り続けていると思われます。クランクシャフトやクラッチといった部品の供給を今もなお続けております。そこはただただ頭が下がります。ピストンは昔メーカーに納品していた下請けメーカーが現在も製造しているという話を聞き、もう暫くは部品に難儀することなく使えそうです。サスやCDI等もサードパーティでなんとでもなる状況です。
ただし、シリンダーやタンク、YPVSモーター、外装等は絶版の為ストックしておきたいのですね。
普通に現代の車やバイクならばもっと早く行ける筈です。松橋ICを降りれば
1時間で松島
1.5時間で本度
2時間で芦北、崎津
2時間強で牛深まで行ける事でしょう。