
自分の車ネタが無いもので、でも、ブログって書いてなんぼ。の代物だと思うので....
本家ブログ(gooブログ)からネタを転載します。
先週の日曜日は、
魚釣りにてヒラメが釣れて....
ヒラメが釣れたことの嬉しさより、それを食って美味かったことの方が嬉しくて....
激貧バカ夫婦は食い意地が張ってます。またヒラメ食いたいよねー。って...
嫁はヒラメを食いたいモードなのですが、私は、あの港でヒラメを狙って釣れるものなのか?真面目に底物を探ってみたいというのが本音でして...
今週末の土曜日午後にじっくり釣りに行こうと計画してました。
つまり昨日なのですが....
風が吹いていたので釣りに行くのをあきらめました。
そして本日です。
今日は私が予定があるので、それを片づけてからということで....
現地入りは14時30分ぐらいです。釣りの仕掛けを結んだりしてなんだかんだズルズルで30分ぐらいかかります。
陽が沈むのが早くなりました。17時には実質薄暗くなります。
釣り道具の後片付けがありますので16時30分までと決めまして、実質90分の魚釣りです。
さて、ヒラメ再来なのか....
まずは嫁に生餌のイワシを釣ってもらわなければいけません。
サクサクとイワシを釣り上げる嫁です。
今日は海が騒がしいです。イワシがザワザワってピョンピョンってすごいスピードで逃げ回ってます。
これは青物が間違いなくうろついてます。
でもねー、先週と同じだとすると、あのツバスでしょ。
嫁に、魚のナブラ(追われて騒いでいるところ)を指さして「あれはええよな」と確認。
嫁から「あんなんええからヒラメ釣ってー」って...
では、心置きなく底物仕掛けを作ります。
イワシを刺して投入。
そんなこんなで準備完了してから、スマホを取り出します。
前回の釣りブログを読んだ人から、釣り場の写真を希望されたのよね。
あまり釣り場の写真は出したくなのよねー。だって、見る人が見たら我が家の贅沢食材確保ポイントがばれてしまうでしょ。

場所は言いませんよ。写真だけの公開です。
いつもの静かな海です。秋の日曜日でこんな感じの防波堤ってうらやましいでしょ。釣り人が少ない穴場ってことで...
これで15時ぐらいです。陽の影裏になるので防波堤はすでに暗いのです。
ちなみに背の高い表側は西日がサンサンの海です。
で、私の釣りポイントは、この防波堤の影が差し込んで海中で日陰と日向の境目となるところ、または潮目のような撚れがあるところ。
尚、低い方はもちろんですが港の内側となります。
先ほどの写真にて、実は私の釣竿が写っているのですがわかります?
拡大写真です。

意外と思われるかも知れませんか、私は港の内向きを探っているんです。
本日は、真面目に3本投入しました。私がお守りできる限界本数です。
これでも、10分置きぐらいにイワシを付け替えするんですよ。餌替えローテーションするだけで手がいっぱいなのわかってもらえます?
そうそう。底物はどんなえげつないものが食ってくるかわからない。
こんなところにこんな奴がいるの?っていうのが往々にしてありますので、釣竿がスパーンって海中にサヨナラしないように命綱を結んでおくのがセオリーです。
いきなり1投目から、ひったくるアタリが出ました。
ずーっと糸を送って呑ませるのですが、5分ほど我慢して「バシッ」って合わせたら、ジャーっとドラグ(リールの糸送り機能)が鳴って景気よく糸が出てスッと軽くなる。
あちゃー、潰されたイワシが針について帰ってきました。つまり魚に吐き出されたということ。アワセが甘かった。
次のアタリは...
置き竿のドラグがジャージャーなって一気に糸が出ていく。
それも引っ張るスピードがえげつない。
リールをフリーにして、竿を持って、嫁に「見てみて、すごい勢いで糸が出よるでー」と見せつけます。
わくわくして、もうええやろって合わせます。
一瞬「ジャッ」ってドラッグのえげつない悲鳴で軽くなりました。
イワシの半分だけが帰ってきました。くそー、まだ呑ませたりんかったかー。
次のアタリは....
今度はかなり待ちましたよ。
で、釣り上げました。
私の心は複雑です。これって....
嫁も、「・・・・・」です。
でも持って帰って食べてみよう。今日はヒラメ無さそうだし。(ここでヒラメをあきらめたらダメだねー)
これってどうやって血抜きするんだろ?試行錯誤で血抜きして....
バケツに入るかー、それともロープで海にぶら下げるかーと悩みつつ。細長いから強引に曲げたら大きいバケツになんとか入ってのでバケツの中で血抜きです。
だって、こいつが居る海ということは、海に血を垂れ流したくないのです。
って、この文言でどんな魚かわかりますか?
バケツの水を交換すること3回にて血で汚れなくなったので血抜き完了としました。
生きてる時にのたうち回られてそのまま海に転げていったらもったいなかったので、今から写真撮影ですよ。
どんな魚かというと...
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ジャジャーン

ジョーズですよ。
って、間を開けて引っ張って公開するような魚ではありませんね。
初めて丘にあげたので、後々に自分が参考資料にするかも?と無駄に写真をアップします。

70cmぐらいあるのですが....

いかんせんスリムで美しい魚体のため重さはありません。
でも、この体系なので、そこそこ瞬発力があり、なかなかにやりがいはありました。
この数年間はサメとはご縁がありませんでした。
数年前はサメの魚体を水面で確認したら「悪魔が掛かった」って仕掛けを切っていたのだけど、今日はなぜかタモ網を出してしまった。だって激貧は魚に飢えている。
しかし防波堤に転がしてからも、これって美味いのだろうか?どうやって捌くのだろうか?と嫁と「・・・・・」となったのです。
でも、ダメ元で持って帰って料理してみよう。そこは食い意地の張っているバカ夫婦なのよね。
さてさて、このサメですが....
私はサメの野締めの仕方なんて知りません。
なので憶測でやってみます。
私は普通の魚を締める時は、鰓から包丁を入れて頭と背骨の付け根にある心臓と鰓に繋がっている太い血管を断ち切ってます。
で、サメってどうすんのん?鰓がたくさんあるよ(笑)
エイを締めるときは、目と目の中間、つまり眉間に包丁を突き立てて、ピクピクいわしてからひっくり返して鰓と鰓の間で背骨の脇をプスッとしたら血が噴き出すのは経験しているのですが...
サメもエイと同じ軟骨魚類だからと、上から眉間を突き刺して見ますが固くて包丁がスムーズに入らずというか、サメさんがいやいやと大暴れして大変です。
では、ひっくり返して喉元から背骨を断ち切ってそのまま包丁をかき回す作戦としました。

お持ち帰りでクーラーに入れる時に嫁が思案しています。
このスケベな目つきの顔が気に入らんから、ここで頭跳ねて腹出しとこう思うねんけど...
ごそごそと解剖している嫁です。はらわたを分析するのは釣り人の宿命ということか、いやいや、嫁の場合は肝が無いのか捜索だったのでした。
結論は、なにやら気持ち悪い色した肝だったので廃棄いたしました。とのことです。
あとは、エソの50cmぐらいのやつを1本追加して終了です。(エソは写真撮影に耐えうる見てくれではないし特に珍しい魚でもないので撮影せず)
嫁はしっかりイワシを釣り上げてます。そんなにイワシを釣らなくてもいいので、途中から「呑ませ釣りやりな」って誘ったのに、どうしてもイワシをいじめたかったみたいです。
嫁が調理をするのですが....
鼻歌ルンルンでご機嫌ですよ。
初めての魚にうろたえるのではなく、どうやったら美味しくなるだろうかと期待満々で包丁を握っているんだそうです。
で、嫁にかかると特にどうこうという間もなく、私の目の前でサクサクって3枚おろしになりました。
(サメは初めてなので私も捌くのを興味津々で眺めている)
捌いている間も、特に匂いはないのです。サメってアンモニア臭いのイメージがあったのでこれは意外でした。
端っこの身を削いで味見というなのつまみ食いを嫁がしまして、目がキラリーンです。
「こいつ、めっさ美味いで!!。食ってみな」って一切れ渡されました。
私もそれを食って「嘘っ!こいつ美味いな」。
で、サメはアンモニア臭いという世間の噂がやっぱり脳裏にあるのです。
釣りたての捌きたて、2時間前は海を泳いでいたやつはこんなに美味いのに、もしかして一晩置いたら臭くなるのでは?とバカ夫婦は考えます。
ということは今晩中に食べつくさなければ...
これ1匹をバカ夫婦の晩飯で食すには量が多すぎです。というか、まだエソもあるんすよ。
ということで近所におすそ分けを考えますが、いかんせんサメです。そんなのを主婦友達に押し付けると私の株が下がりそうです。
ということで、お手軽なやつに電話しました。
後輩に「魚釣り行ってんけど刺身食いきられへんねん。サクにしてあるから食べるやろ。取りに来い」って連絡です。
後輩から「切ったらすぐ食える状態やねんな。なんの魚や?メジロ(ブリの70cmぐらいのやつ)か?チヌ(黒鯛)か?」と...
「サメやねんけど、つまんだらめっさ美味かった。嘘やと思って食ってみ」と私が言うと...
「うそーっ。とうとうサメ釣ったんか?それ食えるんか?」となり....
まあー、後輩も疑心暗鬼なのですが、サクを見たら納得してお持ち帰りとなりました。
きっと明日は後輩から歓喜の報告があるはずです。
では、バカ夫婦のお楽しみ夕食です。
美味しい魚を食いたいから魚釣りに行くのです。けっして魚を釣るのを楽しむのが目的ではなく美味しい魚を食いたいというのが最終目的なのが我が家の方針なのです。
嫁は初めての魚をいろいろと料理模索してこれだけ作ってくれました。

白ごはんがありません。というのは恐らく刺身とスープでほぼお腹いっぱいで、そこにフライとキャベツを腹に収めて満腹になるだろうという嫁の見立てです。なので白ごはんは抜きとのこと。
サメの刺身です。

これものすごく美味い。
腹、背、尻尾と、切り分けてます。
基本的に無味に近いのですが、繊細な脂の甘味があるのです。甘味はヒラメ系です。
しかし触感が違う。ものすごく極めの細かい身質なんですよ。触感がすごくいいのです。
尻尾が最高。もっちりとしてしっとりとして噛めば噛むだけ澄んだ甘味が口の中に広がるんです。ともかく脂が上品です。
腹は、ちょっと硬いのですが、脂の入り方が最高です。
もちろん背中も美味いですよ。
今まで食った魚の中でものすごく上位にランクインです。
サメのアラと、エソのアラで作ったスープです。
まさかサメのアラでスープを作るとは思ってませんでした。でもアラを見た嫁はスープで絶対いけるって、となったらしいです。

もちろんアラについている身をほじくって堪能するのです。
で、サメって身に火を入れると微妙なゼラチン質があるのね。
これが最高に美味いっす。
胸鰭部分、普通の魚でいうとカマの部分がスープに入っているのですが、ここの身が最高です。
さらに以外なことに....
胸鰭が入っているので、そう、フカヒレっすよ。
まさかのフカヒレでした。いやそんなこと私はまったく考えてなかったのですが...
嫁はサメのアラを見つめて、この鰭って小さくてもフカヒレだよね。火入れたらトロトロになるのか?やってみよう。だったとのこと。
で、スープに入っている胸鰭は間違いなく、あのフカヒレのミニバージョンです。微妙なこの触感とゼラチンなのか脂なのかわからない絶妙な甘さが最高です。
さらにサメって軟骨なのよね。で、サメの骨なんですが、鳥の軟骨よろしくゴリゴリと美味しく食べれるのです。
うそーっ。こいつって火を通せば骨までいけるってか(笑)
ここで嫁と反省話です。
頭を海に廃棄しなければよかった。あの頭って軟骨の塊やったんちゃう?鼻づらのゼラチン、頬の筋肉、口元のゼラチンって、美味しいかったんちゃうん?って...
ここで私は気づきました。背びれはどこにあるのよ。私のスープには背びれはないぞ。
嫁はいろいろと実験料理してますよ。

魚料理定番のフライです。
写真の左列の一番上と一番下のやつですが、これがサメの背鰭フライです。
フカヒレをフライにしたらどうだろう?です。
おいしいのですが、うまいまで行きません。フカヒレはスープにすべきものと学習しました。
サメの身のフライは、まあ普通に美味しい。
エソの身のフライ(もちろん骨切りしてます)は、我が家の定番エソ料理で、安定して美味しいのですが、今回はサメの刺身の上品な美味しさに影が薄いのです。いつもならエソのフライってめっさ美味いの域なのにサメの刺身と比較されると相対ランクがかなり下がるのです。
そうしてフライはいまいちという、とっても贅沢な結論に。もちろん普通にフライは美味いのですよ。
これだけのものをバカ夫婦は食らうのですが、はっきりいって量が多すぎです。
最後は無理してお腹に詰め込みました。
ふーっ。これでサメとエソはお腹に封じ込めたぞ。あとはイワシ料理地獄が数日続くということだ。
これからはサメも釣りのターゲットに追加です。だって美味しいんだもの。
世間的にはスーパー外道あつかいのはずですが、バカ夫婦にとっては食べて美味い魚が最高なわけで、今後はサメには目がキラキラすることになります。