
鉄板貼り付けに用いるパネルボンドというしろもの。
ボンド自体も高価なのですが、そのボンドをひねりだすガンも3万円ぐらいするという.....。
激貧家庭には非常に厳しいのです。
パネルボンドの出費は仕方ないとして、ガンに3万円出費ってのは嫁から超絶駄目出しをくらいました。
で、ネットをグルグル俳諧するとですね。ちゃんと先駆者がおられましてパネルボンドのガンを自作されているんです。
「パネルボンド ガン 自作」とヤフーで検索するだけでも沢山でてきます。
「パネルボンド+ガン+自作」の検索結果 - Yahoo!検索
そういった先駆者の情報を見たら自作するしかないでしょう。となりました。(実はガンが自作できそうというのを知ったからパネルボンド施工へ舵を切ってます)
実は何日もかけて自作しています。
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この文面の最後にまとめてリンク貼っときます。
みんからブログはちまちました戯言としつこい写真割愛で一気に書いときます。
先駆者情報ではコーキングガン2本が自作材料となります。
まずは自作素材となる一般的なコーキングガンです。
私が20年愛用しているガンと、ホームセンターで特売されていた新品ガン2本です。
比較してみたら案外作りが使うのです。素材とか強度の出し方とか....
20年愛用していたガンを新品ガンに入れ替えようと考えてました。
つまり、20年愛用ガンと、新品の特売ガンを組み合わせて自作しようかと...
それぞれの違いは....
フレームの鉄板厚みが 1.2mm に対して 1.0mm
シャフト太さが 8mm に対して 7mm
ごついほうが20年愛用のガンですよ。
シャフト太さが違うというのが気になるこころです。1mm違うと自作加工で地味に面倒くさいことになりそう。
でも、フレームは分厚いほうがいいんだろうなー。とかブツブツ....。
えーと、完成品強度より、自作失敗率を下げる安全策を取ります。
ホームセンター特売のガンを2本使うことにします。
まずは最初の最初です。パネルボンドを仮セットします。
うん?あん?
うそっ?
パネルボンドの太い筒側がガンに綺麗にはまるのかと思いきや、ガンの中で遊んでいるじゃん。隙間開いているじゃん。
先駆者は自作ガンを使う段になって、引き金引いたらボンドが暴れるのでビニールテープで縛り上げて云々といった類があちこちにあり。それのひとつの起因はコレなんじゃないのん?
再確認します。
パネルボンドと一般的なコーキングシールとの筒比較です。
あかんやん?あからさまに太さが違うやん。
そりゃー、ビニールテープで締め上げたところでこんだけサイズが違ったら緩んでいくってものでしょう。
なにかアイデアないかなーとガレージ内の秘蔵棚と呼んでいる世間的には「ガラクタ置き場」を物色してピンとアイデアが浮かばないか考えます。
ふーん。俺っちって中身が硬化したコーキングシールまでキープしてたんだ。こんなのでもなにかに使えるかと思っていたんかなー....。
あーっ。もしかしたらコレって....
中身が硬化して使えなくなっているコーキングシールをリューターで切ってみました。
パネルボンドを中に入れてみます。
パネルボンドの太いほうの筒が、コーキングシール筒の内径にジャストミートです。
ガンにセットして遊びの確認です。よしっ遊び無しでジャストフイットです。
やっと次の確認へ行けますよ。
先駆者情報では、ボンドの押し板について小さい方はもちろん自作、大きいほうについてはなにも情報無しでした。
ということは大きいほうの押し板は加工無しでそのまま使えると思うのは、私がバカってことなんでしょうか?
実際のところは、ホームセンター特売ガンも、20年愛用ガンも、押し板が大きくてパネルボンドの筒内部に入りません。
ぶーぶー。って言いたくなります。だって加工するものが増えるじゃん。
押し板を取り外しまして、グラインダーで縁を削ります。
削ってはパネルボンドの筒に合わせてというのを繰り返しまして、直径36.5mmの押し板になりました。
小さい方の押し板製作です。
私のいい加減な計測にてパネルボンド筒の内径が26.5mmです。
私の加工精度がいい加減だと思うので、押し板がパツパツよりは遊びがあったほうがいいだろうと考えて直系25.0mmにします。
痴呆親父から売りつけられた汚いガラクタを漁ります。直径25.0mmの皿座金を発掘です。ボルト通し穴が大きいので5mm用の平ワッシャーをくっつけます。
ハンダで貼り付けました。
できあがった、大きい押し板と小さい押し板です。
2本の押しシャフトを平行に維持するためにシャフトガイドが必要です。
もちろん激貧は廃材から加工します。
主婦友からもらった物です。イケア組み立て家具を粗大ゴミにするというときにスチール部品だけもらっているんです。
四角いアングルです。
こいつを切り出して40mm間隔でシャフト通し穴を開けます。
あーっ。片方は根性でて穴位置がずれたー。なのでバカ穴拡張してしまう。
って、こんな通し穴加工って、ホールソーがあったらすぐなんでしょうね。
普通のドリルしかもってないので4箇所それぞれ穴開けなのでこのピース作るのだけで30分ほどかかってます。
それも穴位置がずれるバカ穴加工の完成度低いものができるという。
はあーっ。がっくしです。
2本の押しシャフトを連結です。
連結部分は力がかかるところで、かつ、操作中のたわみ厳禁箇所だと思います。シャフトを40mm幅で平行に維持しつづけなければならないと考えます。
といったところで、ド素人の私がそんな大層な精密加工ができるわけがないので手元のポンコツすぎる道具と乏しい脳みそを回してがんばってみましょう。
40mm幅をキープするためにはバカ脳はやっぱりカラーのようなスペーサーが必要だろうとしか思いつかないのよね。工業系学校に通わせてくれたらこの程度のことっていくらでも代案があるんだろうけど知識がないので仕方ないよね
主婦友から頂いた組み立て家具粗大ゴミ部品より4角アングルにまっすぐとドリルを立て込んで穴開けすることの難易度の高さたるや。
根性と性格がまっすぐならきっと一発できれいにまっすぐ穴開けできるよね。
私は根性も性格も信念もアソコも曲がっていますから、ひねくれていますから.....
作り直しです。やり直しです。3回目でも斜めですがまあー強引になんとかなるかなーというド素人以下品質にたどりつきました。(つまり2回はダメにした。切り捨てたアングル材がもったいないわ)
私のドリル穴開け技術ってこんな程度なのかとテンション駄々下がりです。
この程度の穴開けってプロはポール盤(ドリルを真っ直ぐ下に降ろす道具)にて数分で済むような作業なんでしょうね。
私の場合は両面にマークして慎重にドリル穴4箇所開けて、そして許容できない歪みなんですよ。くそーっポール盤が欲しいわー。
歪んでますが....。下手糞以下の加工品ですが....。さらにがんばっても私の技能だとこれ以上並行に穴位置を狙えそうにないんですよ。
もうええねん。この穴位置で強引になんとかしてやる。
2本のシャフトをアングルにしっかりと固定しなければなりません。
ビニールテープグルグル巻きは間違いなく伸びてダメになるので物理的にしっかりした固定にしたく....
手元にある工具ではハンダぐらいしか思いつかず....
リューターで貼り付け部分の塗装とメッキを剥がします。
シャフト水平位置をキープしつつハンダを流し込みます。
がちがちに固定できてますよ。
POR-15でペタペタと塗装しました。
あれっ?ここって握りもかねるから目立つ色にするんじゃなかったっけ?
真っ黒にしたらわかりにくいんちゃうん?
もうええねん。ふーんだ。
押しシャフトをガンフレームに差し込みます。
ネットに出ているガン自作方法はこれで完成というのが大半です。
パネルボンドは2本のシャフトにてボンド筒2本を同時に押し込みます。
けっこうな力がかかるはずです。
底受け板だけだと押し込む力に負けて反るんじゃないのん?
だって、私が普通のコーキングを打つときでも、シカシカと一気にトリガー引いたらフレーム反るんだよ。今回はシャフトが2本だよ。反るんじゃないのん?
先頭部分です。ここは太いほうの筒だけサポートしている状態です。
押し込んだらサポートのない小さい筒の方が逃げ出すんじゃないのん?
サポート部分を型紙折り紙して試行錯誤します。
バカ脳なので3作目にてなんとか形が見えてきました。って、結局3作作らないと形にならいのが私のクオリティーみたいです。それも完成度が低いというオマケつき。
型紙を廃家電鉄板に写し取ります。
ブリキバサミで切り出して、リベット通し穴開けて、強度出しのロール折りをしてみました。組み立てるときにハンダのりしろになりそうなところの塗装剥がしもしてますよ。
ガンフレーム側もリベット通し穴と、ハンダのりしろの塗装剥がししました。
リベットでガンフレームに固定します。
8個もリベット使ってしまった。もったいないなー。
この程度ならハンダでやってもよかったような。ハンダのほうが仕上がりも綺麗だろうに....
でも、スチールリベットを連続打ちテストしてみたかったのよ。
私の握力でサクサクと打ち込みできのん?ってのを知りたかったのよね。
だってスバル車体にパネルボンド施工で車体にリベット打ち付けるときに時間配分をどうするかの基準値が欲しかったのよね。
折り紙ならぬ折り鉄しながら、ノリシロ部分をハンダでべっちゃりと貼り付けて組み立てします。
鉄板を折り曲げて3Dに仕立てるのって意外に難しいのよね。
ハンダについては見てくれにこだわらずしっかりつけばいいという、つまり手抜き仕事で進めます。
作業中は手が離せないので途中経過の写真なしです。
ついては3分クッキングみたいに、「こんなんできました」という写真です。
しっかりガンらしいデザインになったでしょ。
先端部分はこんな感じです。
美観に拘らず、それいけーってハンダを仕込んだらこんな出来上がりっす。
ガンを手で捻っても歪みませんよ。
加工した部品を組付けてパネルボンドをはめてみます。
先端のパネルボンドを押さえ込み部分は、いい感じにフイットとしていると思います。
押し板と押しシヤフトなんですが....
押しシャフトのカラーがやっぱり穴位置ズレている?
動きがスムーズじゃないような....
ガンを引いたら押していくのでこのままでいけそうな....。
もうええねん。次の工程にいってやる。
ダンボール組み立てて紙コップとかスプレー缶のキャップとか置いて塗装台完成。
もう何年も在庫しているラッカースプレーをいいかげん消化したいのよ。
ってことで、フォークリフト補修ラッカースプレーを吹き付けるのです。
手元にあるラッカースプレーがこの色なのよね。
色塗ったらたいていはなにやらかっちょいい風体に化けるんですけど...
私が適当に試行錯誤するとダサい物体に仕上がるのはいつものことです。
錆止め目的でラッカー拭きましたが、私のことなのでボンド施工のときに「うわっ、ボンド垂れた」とかで汚らしく汚すんでしょう。
もちろん大慌てで施工してガンを投げるように手から離したりするかと思う。そうしたらガンはキズだらけになる。
ってことで綺麗に塗装したところで....
まあーラッカースプレーなので綺麗な状態はいつまでだろうってことですな。
塗装が乾いたら....
各部品を組付けましてパネルボンドをセットします。まだボンドを押すわけにはいかないのでテンションがかかる直前までガンを引きました。
