ヤフオクの開始当初から収集しているNakamichi TD-1200 シリーズテープデッキ、死蔵しているだけでは忍びないので先日卓上で聴ける様にしたのですが、ひとたびその音を聴いてしまうとやはり車の中で奏でたくなり、古いテープデッキで今さらなのですが、意を決して旧車 CORONA COUPE に車載してみました~(^O^)/
このTD-1200シリーズ、フライホイール等に十分なスペースを採る為メカ走行系が「引出し式」となっており、その為Ⅱ型以降でも本体寸法が数ミリDIN規格より大きく、車載純正デッキに使用されている「ステー」を流用する事が出来ないので、取付スペースの採寸から行う必要が有りました。
この図面は KENWOOD KXC-7580他 の取付け状態を示し、このスペースにTD-1200系のデッキが入るかをまず確認します。
そして、デッキを上段とするか下段とするかを検討し、、、
何とか搭載できそうなので、これらの図面からステーの部品図を書き、専用のステーをステンレス板からレーザー加工により切り出しました。
実際に搭載するデッキはコレクションの中から「初期のNakamichiらしい音色」であるところの「TD-1200Lim」とし、自作ステーに小物入れと共に組んでみました。
アンプはやはり死蔵していたSOUND STREAM の CRASS A 50Ⅱ を搭載しました。
私はカーステに入れ込んでいた頃、据付の為に車に(不可逆的な)加工をし、機材変更の度に車が見苦しくなっていった経験があるので、このコロナは極力オリジナル性を尊重し、弄っても元に戻せる様にしております。
よってスピーカー取付けの為に内装加工する事はせず、純正が付いていた部位にスピーカーを取付けまております。
流石に元の純正スピーカーはエッジが切れておりましたので、フロント側は
KENWOOD carrozzeriaのツイーター別体 2WAY スピーカー《TS-F1030S》を搭載しておりましたが、最近口径30mmで1.1kHzの低域まで再生できるソフトドームツイーターを入手していたのでツイーターはこれを使用することとし、それに合わせ従来10cmフルレンジスピーカーを付けていた所には「10cmウーファー」を9mm厚MFD板を介して取付けました。
これがフロント左側の純正位置に取付けていた
KENWOODcarrozzeria《TS-F1030S》のフルレンジスピーカーでした。
これとは別にAピラー根元に別体のツイーター(メタル系振動板)を付けていました。
この写真は、コロナリアトランクの上でフルレンジスピーカーとウーファーを比較しているところです。写真の様に、フロント側スピーカーの大きさ・重さは大きく変わります。
これが新たに取付けた「10cmウーファー」の取付け部裏側です。
本当はもっと重い真鍮製とかコリアン大理石製などの「インナーバッフル」を噛ませたいのですが、用意が無いのでせめてもの振動減衰の目的でMDF板を噛ませております。
よって構成は、
ヘッドユニット:
Nakamichi TD-1200Lim
フロントスピーカー:
30mmソフトドームツイーター with33μF コンデンサ,1.5Ω 抵抗 & 10cmウーファー by SOUND STREAM CRASS A 50Ⅱ
リアスピーカー:
12cm純正フルレンジスピーカーのボンド塗りウーファー化改造スピーカー by 14W Nakamichi ミニアンプ
助手席下:
KENWOOD サブウーファー
と、なんか統一性の無い機器で構成されております('_')
そして肝心の音はと言うと、、、
流石 Nakamichi TD-1200 を使用しているだけの事は有り、まずテープの銘柄・状態に係わらず抜群の安定したテープ走行性が感じられ、テープの音を安心して聴けます。
また前後ともウーファーとしてますので、やはり重心の低い音を奏でます。
中域が足りないのでは?というと、これは前後のフェイダー調整で出て来るようになり、またサブウーファーの「位相」を変えると中域の音が盛り上がり、なかなか好印象な音となります。
尚、このTD-1200シリーズ、トーンコントロールの効き(中央値の設定など)が秀逸で、メモリー機能付きグライコを使って行う様な、例えば「少し羽派手目な音」とか「長い時間聴いていて疲れない音」など、数通りの好みの音に調整する事が可能です。
まだ車載して日も浅いのでこれから色々と進化して行くと思いますが、永年の憧れであった「Nakamichi TD-1200」を「CORONA CPPUE」に車載する事が出来たので、ブロブを書いてみました~(^O^)/
◎9月30日 追記
TD-1200Lim 車載後、少しの時間聴いてみたのですが、フロントのツイーターが1.1kHzまで再生可能とわいえ、ウーファーとの組合せでは音が暗くなるので、フロントの10cmスピーカーをウーファーからフルレンジタイプに変更しました。
最初に車載していたフロントスピーカーは、下の写真右側のcarrozzeria(ツイーター別体 2WAY スピーカー)TS-F1030Sでしたが、フレームが貧弱なのが気に入らなかったので、フレームしっかりとしてマグネットも立派な下の写真左側のウーファーVisaton KT100Vを付けてみました。
しかし音像が暗くなる(川島なお美の声がオジサンの声に聴こえた(*_*))ので、下の写真中央のcarrozzeria(ツイーター別体 2WAY スピーカー)TS-C01Aを搭載しました。
このTS-C01Aは、筐体がアルミ合金製で剛性や重量もそこそこ有り、能率は劣るのかも知れませんがTS-F1030Sよりは(物質的な)満足感は得られます。
カーステである以上、最終的には「出て来る音」だと考えますが、自分でセットアップする場合その過程の「満足感」も重要だと思っております。
これでやっとチューニングに移れる環境となったので、少しずつ好みの音に近づけて行きたいと思いま~す(^^)/
Posted at 2021/09/19 01:42:47 | |
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