クラッチ戻り不良改善⑥クラッチペダル清掃

大変申しにくいことなんですが……


クラッチペダルが戻らない
という問題に対して


「クラッチに異常があるのでは？」


と、当たりを付けてレリーズベアリングなんかを交換したんですが、戻りが解消されませんでした。


若干気になっていたクラッチを踏んだ時の重み？が消えたのでベアリング交換は無意味ではなかったのかなーと思います。


しかし、課題解決とはならなかったので、


「ペダル内部に錆が発生しており、固着によって戻りが悪いのでは？」

と考え、作業をしていきます。

実は一度、ペダル類を外したことがあるので、安心して作業ができます。


クラッチペダル単体で外したいところですが、マスターシリンダーが干渉して外せないのでABCペダル及びマスターシリンダーを全脱着です。


手順は誰かが載せていることでしょう。

案の定、クラッチペダルのシャフト部分がどえらい固着しており、外すのに苦労しました。


フリーズルブで潤滑成分を内部に浸透させつつ、バーナーで炙って、プラハンでガンガン叩いてようやく外れました。

錆び付いているシャフトをワイヤーブラシでゴシゴシして、軸側/筒側ともに1000番で軽く研磨したのち、グリスを塗りたくりました。


おそらく、グリスがまったく入っておらず、湿気や靴裏の水分などで錆びてしまったのだと思われます。

原因の一端を担っているものとして、ダストシールが挙げられます。上図の10.11ですね。


シールカバーの中にスポンジ製のダストシールが入っていますが、これが吸湿されることで接触しているシャフトが錆び付いてしまった可能性があります。


現にスポンジは錆色に染まっており、お疲れのご様子。なので交換します。


純正のダストシール&カバーのサイズは
内径12mm
外径25mm
厚さ4mm
ほどでした。


ホームセンターでゴム製のいかにも都合が良さそうなものがあったので購入しました。


1個250円。2つで500円です。
案外高い……。


内径がゴムで若干細くなっており、いい感じのシール感があります。防湿性能は良さそうです。

グリスニップルの交換もしようかなと思いましたが、清掃だけに済ませて余ってたキャップを付けました。


純正は7mmのオフセットで外せます。


サイズを計測すると

ねじ部は6.2〜6.5mmの管用テーパねじ
全高13.5mm
首下約5.5mm

です。
似たようなものがないか一応探しました。


◆1/4×28山
全高、首下は等しいが平行ねじ。

→AZ製のものを購入したが、締め付けるとシャフトに当たり、ブレーキペダルが動かなくなる×

◆R1/4サイズ
全高、首下は純正より長いがテーパねじ

→未確認


R1/4サイズは近所のホームセンターには置いていなかったので試しておりません。暇な人がいたらR1／4サイズのグリスニップルが使えるか確認してみてください。

組み付けですが、ほんのすこーしだけダストシールの厚みが大きいためか、抜け防止のRピンが入りにくい状態です。


純正サイズは分かりませんが、サイズ6のRピンではうまく入ってくれませんでした。


諦めてホームセンターで少し小さいサイズ4のRピンを購入したら不細工ですが入りました。


あとは取り付けるだけなので割愛です。