祝・成人

ジュニアが成人したら、絶対に一緒に飲む、と決めていた。


誕生日は夏なので、その日、チューハイで祝杯をあげた。
甘いチューハイを何種類も試し、うまいのまずいの言いながら結構飲んだ。

しかし、本当に成人して飲ませたいのはこれではない。

成人を迎える前に用意していたものがある・・・


昨日になってやっと舐める程度にだけ口にしてくれた。

『 ぼくは酒は好きじゃない。けど、これが高級な酒だということはすごくよくわかる。とても風味が良い。 』

鼻に抜けるこの酒の風味をよく感じたようで、少しうれしかった。

誕生日には、息子の伯母夫婦からも、こんなものが届き、本人はえらく困惑していた。



日本酒は、どうやら待っても飲まないのかもしれないが、実にもったいない話で、この正月には中心の名前の酒を開封して、少しだけみんなで飲んだ。
それでも半分も空いていない。

ワタシならこれなら軽く１本空くところだが、先月の定期検診で禁酒を命じられているので、一応自重してはいるのだ。

誕生日の少し前から非常事態宣言が発せられ、大変な時期を経て、大学の授業もリモートとなり、いままた首都圏が宣言下におかれようとしている。
きっとまた全国に広がると思っているが、あの【 煮貝 】のせいで、国中が急速に汚染されるのを防ぐ手立てはないものかと思うし、総選挙で自民党を、悪い内容で名の挙がった国会議員を落とさなければ、日本は返せないほど膨らみ切った借金大国を超えて、国が潰れかねないほどの危惧さえ抱いている。


だからといわけではないが、記念写真の前撮りも去年のうちに済ませておいた。

いい加減な小僧なので、スリーピースなのに、一生残るはずの記念写真なのに、気苦しいからというだけの理由でベストを着ずに行ってしまい、わざわざ取りに帰った。

まあ、こんな息子だが、いいところもそうでないところもあるが、小生意気にいっぱしのことをワタシに説教することもある、なかなか気の優しい青年に育ったと思っている。これは親バカだが、困ったところは、この３号機を運転しようとしないことくらいだ。