続きです。
面白くないウンチクは早めに切り上げて、実践的な話をします。
接続にあたって注意することがいくつかありますが、まずは初歩の初歩。
・ ホースバンドはホースに対して垂直に掛けること
全くの初歩ですが、ネジを回すのに夢中になって、ホースバンドが斜めっていることがあります。
斜めに掛けると面接触ではなく線接触になるので、シリコンホースでは特に注意します。
完全に締め付ける前に、時々回してあげると良いです。
二つ目は問題にします。
以下の画像で、悪い所を考えてください↓
この状態だと、どんなに頑張っても漏れは止まりません。
比較画像を出すと直ぐに判ってしまうので、ノーヒントで(答えは次回)。
そもそも、純正の何がいけないのかを理論的に書くと、
その理由は、前回も書いた通り、
純正ゴムホースの耐熱限界が120℃辺りという理由で、エンジンに負担になっているような高温度になればなるほど、ゴムホースが温度上昇により柔らかくなってしまうという理由が一つ
さらに、
その柔らかくなったところに、水平対向エンジンの比較的強力なウォーターポンプの吸引力(負圧)によって、ロア・ホースが凹んで細くなり、冷却されたLLCがエンジンに送り込まれなくなる
という問題を孕んでいます。
何も問題のないホースの状態がこれで↓
判りやすいように比較画像を出しますが、画像を加工するとこんな感じ(画像のホースは純正ではなくシリコンホース)↓
ウォーターポンプ・プーリーはカムのタイミングベルトに掛かっているので、エンジンの回転数が高くなるにしたがってポンプの吸引力が高くなります。
逆を言うと、正圧が掛かるアッパーホースは、LLC漏れの危険性を孕んでまでシリコンホースにする必要はないと言えばないですね。
次回は問題の回答と、どうすれば良いかを書きます。
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Posted at
2018/06/13 15:25:17