Ryzenを選ぶ理由の二つ目として、Intel系よりもコストパフォーマンスが高いと言われていますが、その中に一つに、2018年に震撼させたハード面でのセキュリティ問題である、
Spectre/Meltdownというプロセッサの脆弱性の問題
があります。
Spectre/Meltdownによる脆弱性の対象となるのは、投機的実行、または、アウトオブオーダー実行搭載のCPU。
逆に、非投機的実行、インオーダー実行のCPUというと、初代Pentiumだけという。
衛星軌道を飛んでメンテナンスが簡単にはできないハッブル望遠鏡は,、最早、化石したともいえるIntelの初期486CPUを使っていますが(世代的に考えて初代Pentium?Pro?)、未だに初期の486CPUを現役で使っているケースは極稀でしょうから、ほぼ全てのCPUが対象になります。
初期のCPUなら良いか?というと、AMDの初期のCPUであるK6(Model 6)も既に投機的実行、または、アウトオブオーダー実行搭載なので脆弱性の対象となってしまいます。
廉価PCで名を馳せた後継のK6-2は言わずもがな。
この、Spectre/MeltdownはIntelもAMDも対策済みで、Intel陣営も「修正パッチを適用してもパフォーマンスの低下は軽微である」と発表していますが、
実際にPCをベンチに掛けると、特にIntel CPU搭載機のパフォーマンスが低下するケースがあるという・・・
で、パフォーマンスの低下がCPUだけなら良いですが、
HDDやSSDのRead/Writeにも影響があることもあって、修正パッチ適用前後でベンチを比較すると、パフォーマンスの低下が見られるケースがあると。。。。
現行のRyzenは、この脆弱性による影響が軽微で、AMD陣営には追い風になっていますが、AMDも、「この状況に奢ることなく、さらにハード的脆弱性を突き詰めていく」的な発言をしたようですね。
まあ、今回の脆弱性はIntelにとっては寝耳に水だったようですが、過去のCPUの歴史を鑑みると、両陣営の出来レースに感じるのは私だけでしょうか?(;^_^A
Pentium133世代からのIntel使いの私としては、Intelの逆襲?を期待したいところではあります。
「歴史は繰り返す」とも言いますし、今後、躍進したAMDに対するハード脆弱性が発見される可能性もあるので、
今のところはRyzen
って感じですかね。
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Posted at
2020/03/08 11:25:36