息子がエイトのエンジンが掛からないって落ち込んでいました。
「デチョークで掛からない?」
息子「デチョークって何?わけわかんない!」
約束の予定があるのでしょう…苛ついてます。
アクセルを全開にしてデチョーク状態で10秒位クランキングして、ちよっと戻して、、、
「初爆が無いというか、圧縮が無い音が、、、」
「ウイーーーーン」と聞いたことの無いモータ音だけがします。。。
正常は「クシュクシュクシュクシュ」って音でしょ。。。
エイトよ、、エンジンが逝ってしまったか、、、
気付けば3時間弱、エンジン始動と格闘しています。。。パジェロミニとジャンプ接続して格闘しても駄目です。。。
任意保険のロードサービスに連絡してエイトを空冷エンジン専門の頑固オヤジの修理工場に入庫させました。
すると、頑固オヤジ
「うちは空冷ポルシェと水冷ポルシェしかやらないぞ」という何時ものセリフに
「RX7と8」が追加されてます。
、、、、ちと感動(;_;
なんとロータリーエンジンが置いてあります!!
頑固オヤジ「オーバーホールの研究で買っといた。」
「ロータリーは好きなんだ」
この言葉は嬉しかった。。。
オヤジのところに通い続けて早20年…自分を成長させてくれたのは仕事とポルシェと頑固オヤジと思っています。
話が脱線しました…
我が息子のエイトは圧縮が無い状態なのは、クランキング音で明白です。
セルモータも回転力が弱いというのも
何となく感じていて、セルモータの電流にバッテリー端子の接触抵抗が見えてしまい、バッテリー端子から煙がでる始末…
オヤジはエイトをリフトで上げると、セルモータを外して、コアを分解し始めました!
ここまでほんの20分、手早くセルモータのコアに溜まったカーボン煤を掃除してエイトにセルモータを装着すると、今度はバッテリー端子を交換しました!!!
「もう買っておいたんだ、予定より半年早かったなーと」
『気に掛けてくれてたんです、、息子のエイトを…本当にありがとう頑固オヤジ!』
次にプラグを外して、びっちょり濡れているプラグをエアーで乾かして、ガスバーナーで炙り、、、
プラグを外した状態でクランキングをすると、オイル切れだな、、、と下側プラグにオイルを注して、すかさずクランキングすると
シュポシュポと音がしてます!!
圧縮が戻りました!!!
さあ改めてプラグ装着しクランキングすると
「クシュクシュクシュクシュ、ブロロローン」
エンジン掛かりました!!
感動です。エンジン掛かるのは車として当たり前なのに、やけに感動しました。
エイトの前期型はカーボン堆積によるエンジン始動不良が結構多いらしく、後期型になって様々な改良とセルモータの強化が行こなわれているそうです。
オヤジは、先ずは現状の状態から、できるだけ改善策を施してから本腰の対策をしたほうが良いとの考えを示しました。
●改良点
・セルモータのコア分解洗浄による回転力の復活
・バッテリー端子の交換による接触抵抗の低下
●エンジン始動のための急場対策
・下側プラグに硬いオイルを注しアペックスシールとロータリーハウジングの接触面摺動とアペックスシールカーボン固着の摺動化
●恒久対策
・エグゾーストフロント側のA/Fセンサーを新品交換する。17年もののセンサーだと古くなって性能劣化で正しい空燃比をコンピューターに送れていないので濃くなる傾向にあるらしい。
・エンジンオイルをロータリーエンジンレース用か純正を使うようにする
(オイルが燃えやすいように)
・セルモータを後期型の強化品「1.4kw→1.8kw」にする
(回転力でロータリーアペックスシールの慣性モーメントを出して密着力圧縮力をあげる)
・町中ではATマニュアルモードで2000回転以上を保つ(燃費は多少目を瞑る)
エンジンが掛かってしまえば、アペックスシールが慣性力で密着するので圧縮は戻り何事も無く走ります。
FD3SやFC3Sでは経験したことないエンジン始動不良です。
サイドエグゾーストポートによる排気ガスの吹き溜まりが、今回の問題を引き起こすと考えがちですが、ユーザーの普段の使い方が、古くなってくると覿面に出てくるんですね…
13万キロ走ったエイトですから、いろいろ労ってあげなければならないですね。
いよいよ駄目になったら、頑固オヤジにオーバーホールしてもらえばいいやと、覚悟して乗り続けて行こうと思います。
頑固オヤジ、、、いつもありがとう!
おわり
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2021/03/21 11:24:17