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こんにちは。
読む方がバイクを知らない、詳しくない場合もあるので優しい説明を交えながら整備手帳を書いていきます。
オイルパンってオイルの鍋、エンジンオイルが溜まる「エンジンの一番下の平たい部品」です。最下部だからゴミや金属摩耗の粉、外れた部品などは、ここに滞留します。
エンジンオイルを長期交換しなかったり、車体の長期放置などがあるとドロドロになったオイルがオイルパンにへばりついて、オイル交換をしても抜けないで残ったりします。
このディーワンは中古で買ったのですが、前のオーナーの話ではエンジンを開けたことはないということでしたので、上半身は20年前に開けたにしても最下部のオイルパンは新車から40年経って初めて開けることになります。
いまの走行距離はメーターがひとまわりしているので、113457kmとなります。
11万キロってことです。
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エンジンオイルを抜くときはこのオイルパンの「ドレインボルト」を外してオイルを抜き、オイルパンを外すことはしません。
今回はカムチェーンガイドが落下したのがわかったので、オイルパンに残存部品や粉が残っていないか確認が必要です。
オイルパンの固定ネジを外してもガスケットが固着して、なっかなか外れません。アルミ製なのでハンマーで叩いたりしたくありません。位置的に体制がすごい大変で筋肉痛になります。
やっと外れました。
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おや??
なんか紐みたいな黒いものがあるよ!
半円状のゴムの部品だね。
これはO-ringですね。
どこのO-ringだろ・・・
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大きさから、シリンダーにはまっているO-ringだと判断。
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図の3番。
シリンダーのスリーブにはめてあるO-ringは、たぶんスリーブのバタつき防止のために付いているのだと思われる・・・
後の結果から、やはりこのO-ringが落下していました。4本あるはずが、1本もついていませんでした。いつの間にかバラバラになってオイル交換と共に排出されたと思われます。
O-ringが消失という問題が起きていたとわかったが、自覚症状など出ません。同じ年代の車体は同じように消失していると思いますよ。
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だとしても、オイルパンはとってもきれい。
ドロドロオイルも付着していない。
エンジン洗浄剤など一度も使ったことがないのに、アルミの地がキレイで付着物はありません。
チェーンガイドの破損部品らしき樹脂の黒い粉が少しありましたがそれだけで、僕のD1はコレステロールの問題がないサラサラ血液が循環していて、健康な良い個体と言えます。
オーナーのボクも血液の問題は全くありません!。
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ディーワンは性別が「女性」と判明したってブログに書きましたが、女性に対してはとても失礼だがオイルパンが外れたエンジンを「下から覗いて」みました。
オイルポンプのネットを見たかったのです。
どうですか、これもチョーきれい。
ひどい個体はネットに糸くずが綿状に目詰まりしていたり水分が絡まっていたりします。オイルポンプはこのまま掃除をしなくて良さそうです。
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普通は外さないオイルパンをせっかく外したので、これを機に塗装をしました。
サンドブラストをかけて、耐熱塗料(トップヒート)をスプレー。
オイルフィルターの蓋も塗装。
H30/05/16誤記修正。
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