SUZUKI SPORT / IRD N2R  

新規格アルトワークスにおいて最強のチューニングコンピュータであるN2Rです。このコンピュータを使用することで、ハイフロータービンに交換済みのk6aでも安心してアクセルを踏み込むことができます。

まず初めに言っておきますが、このコンピュータだけでは速くなりません。最低限、k100ターボキットの通り、HT06ハイフロータービンと400ccインジェクターが既に取り付けられていることが大前提となります。その上でハイフローインタークーラーと触媒レスのフロントパイプが取り付けられていれば、さらに性能を引き出すことができるでしょう。
もしHT06を入手出来なかったりタービンの特性が気に入らなかったりした場合、RHB31やHT07でも純正ベースならではのフィードバック制御のおかげである程度使用できますが、サブコンでの補正をおすすめします。

新規格アルトワークスのN2Rのセッティング内容としては
・レブリミッター 8500rpm
・ブーストリミッター 1.5kg/cm²
・最大対応過給圧 1.3kg/cm²
・速度リミッター 解除
・インタークーラー純正位置
・マフラー径Φ55mm以下
・触媒レス対応
です。
旧規格k6aと比較するとレブリミットが500rpm引下げられていたり、ブーストリミッターが解除されなかったりとかなり弱体化しています。その理由として大きいのはバルブスプリングの張力の低下と燃料供給方式がリターンレスになったこと、あとは圧縮比が0.2上がったことが大きいです。
また、その弱体化の傾向はパワーカーブにも出ており、旧規格は最高回転数からのパワーの落ち込みが少ないのに対し、新規格は落ち込みが激しいです。これはカムシャフトが旧規格よりも街乗り向けになったためと思われます。

こう書いているとやはり旧規格k6aというのはよっぽどチューニングに適したエンジンであることが分かりますね。しかし、スズキスポーツのチューニングコンピュータはかなりマージンを持った内容なので、サブコンでセッティングを追い込むことで多少は高回転域の落ち込みを解消出来ると思います。

このコンピュータを欲しいと思った方は見かけたら速攻でお買い上げすることをおすすめします。何せヤフオクでも年に数回しか新規格用は見かけないので。
ちなみに、通常のN2は触媒が必要なのでご注意ください。


関連情報URL：https://www.suzukisport-racing.com/ss_racing/tc_cp/tc2002.html