
皆様、本年も宜しくお付き合いの程お願い致します。
気がつけば、前回更新から大分期間が空いてしまいました。
さて、5年前に購入し鹿児島のホイールリペアショップでリメイクして頂いたお気に入りのワイヤースポークホイール。
ウィップ(しなり)感のある乗り味とクラシカルな見た目がお気に入りで、度々BBS RGと履き替えて楽しんできていました。
時は少し遡り、師走。
朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきた週末の午前中の事でした。
拙は愛車をメンテナンスの為、馴染みのディーラーさんに持ち込もうと車庫の定位置から玄関前に拙車を移動させようとしました。
車庫の奥からゆっくりと動き出した拙車。
しかし、何だかいつもとステアリングの感触が違います。
接地感が頼りなく、ぐにゃりとしたステアリングフィールと挙動。
加えて「左後輪からはギュルギュル…」と嫌な音まで聞こえたのです。
直ぐに車を降り、ぐるりと目視確認をします。
そこで目撃したのは、憐れにも空気が抜け潰れた左後輪。
よくよく見れば、右前輪もややタイヤが撓んでいたのでした。
急ぎディーラーのサービスフロントさんに連絡し、その日の入庫を見送ることにします。
そして、エアポンプで4輪に規定の空気圧までエアを充填し24時間経過観察をしてみる事にしたのでした。
翌朝。
目視では左後輪は潰れる程ではないものの、エアゲージで測ると規定圧の1/3以下。
右前輪も25%程抜けていたのでした。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ワイヤースポークホイールはリムに内側からスポークを通し、その上からエアが抜けないようゴムのベルトシーリングで巻いてエアが抜けないような構造となっています。

(画像の黒いゴム帯がベルトシーリング)
通常皆さんが想像されるパンクの主たる原因は、タイヤ自身に起因するものとお考えかと思います。
しかし、ワイヤースポークホイールの場合、タイヤに起因するもの以外に前述のゴムシーリングの劣化による事も考えられるのです。
仮にゴムシーリングが原因だとすると、タイヤを外しホイールリメイク業務に送って再度ゴムシーリングを巻いて貰う必要が生じます。
これには送料も含め6桁台の出費を覚悟する必要があり、リメイクから5年と言う短期間での劣化は今後のこのホイールの所有・維持管理への影響を危惧したのでした。
とは言え私的仮説のみでは埒が明きません。
急ぎ愛車の靴をBBS RGに履き替えてファミリー車でディーラーにワイヤースポークホイールを持込み原因を調べて貰う事に。
ディーラーでは原因特定が出来ない為、ダンロップショップに送ってエア漏れの原因を特定して貰う事になったのでした。
そしてエア抜けの原因が特定されたのです。
原因はエアバルブ。
エアバルブには2種類があり、方やゴムエアバルブ(左)、此方金属エアバルブ(右)。

(左:ゴムエアバルブ、右:金属エアバルブ)
拙車のワイヤースポークホイールのエアバルブはその後者です。
これのバルブを内側から締め付けるダブルナットの緩みとゴムパッキンが劣化してエアが漏れていたと。
しかも4本全てで確認されたとのこと。
聞けば拙車が履いているワイヤースポークホイールはリムの形状から金属製エアバルブは締付ナットがしっかり締付られず、ゴムパッキンの柔軟性に依存した密閉性能で辛うじてエアが抜けずに今に至っていたとの事。
このバルブがホイールリペアの際に交換されたものかは判然としませんが、このゴムパッキンが経年劣化で密閉性能が落ちた事でエア漏れに繋がったようです。
しかも残念ながら、金属エアバルブでワイヤースポークホイールに取付可能は物がなく、ゴムエアバルブにするしか無いと。
結果ゴムエアバルブに交換する事になりました。
ゴムエアバルブに交換した事で見た目への影響を危惧しましたが、然程目立つ事もありませんでした。
エア漏れの原因判明し費用も比較的安価。
Webの情報によれば、エアバルブの寿命は一般的に凡そ3年程度。
タイヤトラブルを予防するには定期的なバルブ交換が推奨されています。
リムのゴムシーリングよりは遥かに安価で最悪の事態を回避する事が出来、ほっと安堵した拙なのでした。
【追伸】
昨年4月に千葉県東葛南部に戻されたばかりの拙でしたが、僅か8ヶ月で12/1付でまたまた異動。
今度の配転先は3年程前に東京足立区移転した事業所。
しかも「4つの部署を兼務せよ」と。
殊にその内の一つは諸事情により通常業務に大きな支障が生じています。
これを解消しつつ部署の再建を行うのがミッション。
希望としては一処で少しゆっくりじっくり注力したいのですが、それはなかなか許されない様です。
益々愛車とのスキンシップやイベント参加、そしてこのブログ更新が出来なくなりそうと凹んでいる拙なのでした。