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2019年08月05日 イイね!

【車の歩きスマホ化】物理キーと液晶タッチパネル 【追記あり】



皆様は、かつてドイツ自動車メーカーが「物理キーこそが目視なしで操作可能な唯一無二の安全・効率的なスイッチである」と喧伝していたことをご記憶でしょうか。

このように物理キーの優位性を論じていたメーカーも今や国内外を問わずインフォテイメント系を中心に殆どが液晶タッチパネルによるスイッチを採用しています。
先般幾度となく代車として近代的な装備の車を運転するにつけ、液晶タッチパネルキーの安全性に疑問を抱くのは、拙が時代遅れの人間だからでしょうか。

液晶タッチパネルは、言うまでもなく平面であり、且つ画面を階層化することで同じ位置に異なる機能のスイッチを割り当てる事が可能です。
この事によりセンターコンソールや空調パネル、オーディオからナビゲーションと多岐に亘る機能をスッキリ整理して配置する事が出来、更に同じ液晶タッチパネルを複数の車種に採用も出来ますし、機能のアップデートも平易に行うことが出来ます。

しかしながら拙は、これらの利便性の一方で操作の為に、スイッチ操作で当該パネルをドライバーが注視する時間が長くなるように思えてならないのです。

オートパイロット化が進み、ドライバーは必ずしも前方や周囲を注視し続ける必要性は少なくなって来ているのかも知れません。
それでも、いざ緊急時にはドライバーによる危険認識と回避動作が必要不可欠です。
ましてや通常運転時は…。

タッチパネルの注視時間が長くなることは、交通法規上はよそ見運転状態が長くなっていることを意味します。
そのような状況を自動車メーカーが積極的に行っていることに拙はメーカーの安全意識への疑問と危惧感を抱かすにはいられないのです。

このように書くと「いや安全性に問題はない」と仰る方もおられようかと思います。
と、するなら何故ハザードスイッチは未だに物理キーとなっているのでしょうか。

また「音声認識が発達すれば、物理キーも液晶タッチパネルも必要性は低くなる」と仰る方もいらっしゃる事かと思います。
実は人は自分の意図や欲求を動作ではなく言語化する時に、かなりの頭脳的処理に能力を駆使しています。
ましてや認識能力が向上したとは言え、未だ発展途上の音声認識に対応する言葉に変換しようとすれば尚更です。
この時、ドライバーは運転に集中出来ていないとは言えないでしょうか。

拙は車のインフォテイメントシステムがスマホ化することで、歩行者による歩きスマホに起因するトラブルと同様の事故が自動車でも起こってくることを心底危惧するのです。

願わくば、液晶タッチパネルは必要最小限にし、機能固定の物理キーを人間工学的見地にて配置することを改めてご検討頂きたいと願うのでした。

(画像はネットワーク上のフリー画像から拝借させて頂きました。決して特定の車両について言及したものではないことをご了承ください。)

【2019.8.29追記】
このブログをアップ後、似たような論調の記事(8/28付)を見つけましたので、ご参考までに以下にURLを記します。
https://www.webcg.net/articles/-/41402
Posted at 2019/08/05 19:03:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 未来の車のゆくえ | 日記
2018年09月16日 イイね!

【スポイル】F1と今の車に共通するもの

【スポイル】F1と今の車に共通するもの皆様は、最近の車とF1に共通する憂いについて如何お考えでしょうか。

拙はF1が好きで、若かりし頃は鈴鹿にも見に行ったものです。
マンセルのお馬鹿っぽいキレた疾走りやプロストの知性的な疾走り、セナのナーバスは疾走りに一喜一憂したものです。
しかしながら、最近のそれを観るにつけ面白くなくなったと思うのです。

何故面白くないのか。
色々な事が言われていますが、拙はこの中で電子デバイスの存在を挙げたいと思います。

そもそもモータースポーツは車やバイクなどの乗り物をツールとして競い合うものでした。
当然ながらスポーツには、その主役たる人間(この場合はドライバー)の技術や体力と共に人間性が表れるものです。
その技術や駆け引きにドライバーの何とも生々しい人間性が表れ、これがゲームの面白さに良いスパイスになっていたと思うのです。

ところが近年のF1は電子デバイスによる運転技術や分析、レースへの介入の度合いが多くなり過ぎているように見えます。
レースに於けるドライバーの人間的な要素が少なくなってきている事がレースを面白く無くしているように思えてならないのです。

これは現代の車にも言えないでしょうか。
スポーツドライブを好むドライバーは勿論、一般ドライバーでもご自身で制御可能な領域は、自由度が大きいほど「自己制御感」を多く感じることが出来、運転しているという満足度が高いと思うのです。

これが電子制御デバイスに介入されることで、車を思う通りに操っている感をスポイルされているのではと感じるのです。

車を移動手段としてしか考えていらっしゃらない方や経年により運転能力・技術が低下してしつつある方にとっては、電子制御デバイスは運転支援機能として必要かと思います。
しかしながら、運転そのものを楽しみたい皆様や拙にとっては、運転する楽しみそのものをスポイルするデバイスになってしまう場合があると思うのです。
極端な話、自動運転車に運転する楽しみや喜びが感じられるとは思えません。

現役のF1ドライバーも、今のF1に運転していて面白くないと疑問を呈する方が複数います。
つまり、F1も運転支援デバイス搭載の車の両方に言える事は、操る事が出来る自由度が大きいほど、運転しても、そのレースを観ていても面白いのではと思うのです。

ロードスターを作るマツダは、近年「躍度」と言う新たな定義を考えています。
そしてロードスターに運転技術支援デバイスは無い方が、ロードスターの立ち位置と存在を明確にすると思うのです。
最近のスポーツカー達は何かと電子デバイス搭載が多くなって来ているように感じています。

拙はマツダがこの躍度を運転の楽しみや喜びをも与えてくれる技術にしてくれることを願わずにはいられないのでした。
Posted at 2018/09/16 20:58:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 未来の車のゆくえ | 日記
2018年08月10日 イイね!

【危惧感】車の家電化

【危惧感】車の家電化家電製品は消耗品、車は耐久消費財に分類されています。

先日Automobile Councile 2018に行って来ました。
往年の名車達が今も大事にされた動体車両として展示されていました。
どの車達もオーナーに愛され大事に乗って貰っていたことが、とても良く伝わってきました。
また、丁寧にレストアを受けて来られていることもこの事を可能にしているのだと思います。

昨今、代車として最近の車に3日ほど乗る機会がありました。
乗り始めた当初こそ最新の自動車テクノロジーに感心し便利さや快適性に目を見張りましたが、時間の経過と共に別の印象が頭をもたげて来ました。
「この車は名車の仲間入りが出来るのだろうか。将来に亘ってオーナーに大事にして貰い、レストアをすることが出来るのだろうか。」
気になったのは、余りにも電子デバイスの装備が多く、運転への介入も頻回だったのです。

電子部品はアセンブリ交換が原則で、基本的にオーナーがDIYで直すことはほば不可能です。
自動車部品は法律で生産終了後の一定期間は在庫保管が義務付けられていますが、これを過ぎると在庫がなくなり次第修理不可能となります。
電子部品は色々な意味でメーカーのノウハウの結晶ですから、ブラックボックスとなっている場合が多く、サードパーティメーカーが同等品を作ることには限界があります。

この現象は家電品で顕著です。
修理部品が無くなると「修理不可能」として「買い替えどきですね」と最後通牒が突きつけられます。
また、ひと昔前にテレビデオなどの複合家電なるものも流行りました。
しかし、TVかビデオのどちらかが壊れると他方が大丈夫でも、買い替えが必要になってしまうものでした。

拙はこの現象が車にも到来しつつあるのではと危惧するのです。
動力系に問題が無くとも運転をサポートしてきた電子デバイス、電子部品が駄目になり、修理パーツが入手不能となった時点でその車の命運が尽きてしまうのではないかと心配するのです。

同じ現象は一眼レフ界には既に到来しており、デジタル一眼レフは、消耗家電品となってしまっています。
殊にコンパクトデジカメではパソコンOSの更新にも大きく左右され、時と共に使い勝手が悪くなり、最後は機械機構部分に問題が無くとも使い続けることが出来なくなります。

これと同様の事が着実に車の世界にも浸透してきていることで、名車が現れにくく未来に残って行けなくなるとの恐れを持っているのです。

幸いなことに拙達が愛するNAには電子デバイスが少なく、あっても比較的単純な仕組みのため、今も皆様の手元で可愛がられています。
しかし、NAの兄弟姉妹たち、また将来の子孫たちも同じように長く長くオーナーの手元で愛され続けて行くことが出来るか、その未来に一抹の不安を抱かずには居られないのです。

ユーノスロードスター並びにマツダロードスターは自動車の歴史に名を残すに値する車になりました。
この拙達が愛して止まないロードスターの系譜が車の家電品化の波に流されてしまうことの無いように、そしていつかAutomobile Councileに並ぶ諸先輩方と笑顔で並んでいてくれることを心から願うのでした。

(長文を最後までお読み頂きありがとうございます。)
Posted at 2018/08/10 08:01:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 未来の車のゆくえ | 日記

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ますたぁ77です。 1989年にユーノスロードスター発表の際、「オープンエアを感じつつ快適に疾走るのはこれだ!!」と1年間初任給を貯め、残りはローンを組ん...
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