
私のインプはタービンがブローするずっと前、今から20ヶ月ほど前にECUチューニングを得意とする、みんカラでも評判の関西のお店のECUを導入した。
数あるメーカーの中で、なぜそこのチューニングECU導入したか。
数年前、S2000に乗っていたときに地元のS2000乗りの方と社外のECUについてお話しした。
その時は有名メーカーのECU(アミューズ、J’s等)を検討していたが、その方から、「もっと良いECUがある、AP2でも9000回転まで回るようになる」と夢のような話を聞いた。
S2000のAP1の純正ECU書き換えは、ワンタイムロムのチップ(石と呼んでいた)であり書き換えの都度チップを交換することになる。
当時からすでにその石が枯渇気味だがそこのお店は石を持っているから、おすすめだよとのこと。
結局、S2000は事故って廃車になりましたがそのECUがずっと気になっていた。
代理店が近場にあったので、詳細を訊きにいったりした。
以下の謳い文句を聞いてきいてきた。
・純正書き換えECUには大きなメリットがある、具体的にはフェイルセーフ機能を残したまま要求値に近づけることができる
・うちのECUチューニングでトラブルが出た車両は一台もない
・DENSOの社員がなぜこれほどのマップがかけるのか電話して訊いてきたほど
・全世界のECUソフトウェアにアクセスできるネットワークを持っている
などなど。
魔法のようなECUである印象を受けた。ECUチューンって凄いんだなと。
そしてインプが来て真っ先に純正書き換えECUを導入。
確かに全体的にトルクがでて乗りやすい、ブーストがタレない。
ノーマルECUのGDBと比べると明らかに速かった。後述する一つの問題以外は満足だった。
その1年半後、タービンブロー。
もちろん中古車だしブローしたときは11万キロも走っていた。
その間にはリンクサーキットも行った。山なんて数え切れないほど行って一晩でガソリンを空にするほど走った。
工業製品だからいつ何時壊れるかはわからない。
と言ってしまえばこの話はここで終了となる。
自分も若干のオイル管理不良とぶ高回転を多用する乗り方をしていた、“扱う人間の問題”であると思っていた。
いや事実それもブローの原因の一つだろう。
で、交換した新品タービンを同じようにボロボロにしない為にブーコンを取り付けることにした。
もちろんブーストの安定化、および負担軽減のブーストマップを作っておけば長くこの車と付き合える、そう思ったからである。
そこで色々調べているうちにHKSのEVC6 IR 2.4を使ったブーストコントロールをしているスバル車の内容を綴ったページにたどり着いた。
するとそこに乗せてあった動画のインプは自分の車とは比べものにならないくらい鋭いブーストの立ち上がりをしていた。
しかもメタルタービンのインプである。
EVCってスゲえな!
ブーストコントロールに興味が出た。
タービンのブーストを見るとき、いつも最大ブースト値だけを見て判断しがちだった。
自分もそうだ。
いつもオーバーシュートでこれくらいブーストがかかる、と。
しかしターボ車に限らずレスポンスは車を楽しく運転するうえで極めて重要。
EVCだけでこれほどまでに過給の立ち上がりを早められるのかと。
また最大ブースト圧だけを上げてどうのこうのということはしたくなかった。
それよりも、タービンブロー前から気になっていたブーストのハンチング。
これをどうにかしたかったというのも興味がでた理由の一つ。
一番ブーストがかかる3500〜6000回転あたりで、高いギア(5速6速)だとブーストが下がったり上がったりを繰り返した。
これを代理店の店の店長に言ったが、燃料ポンプが足りないか異常があるせいだ、ECU制御には何も問題はない、と言った。
そんなバカなと思った。
書き換える前はこんなことはなかった。
純正VF36タービンだしGPスポーツのメタキャタとHKSのマフラーしか入れていない。
吸気はエアフィルターだけ交換した全くのノーマルだ。
吸排気系交換にも対応できるECU、そう仕様書には書かれていた。
なぜそのようなハンチングを繰り返したかは原因はわからない。
そういう経緯もあって、EVCを入れることを決めた。
そしてEVCを取り付けることになったが、ここで自分の車の状態が少しずつわかってきた。
以降は次回に続く。
Posted at 2018/12/17 19:10:52 |
トラックバック(0)