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2018年12月19日

乗り換え検討日記⑥ 【試乗インプレ BMW X3編】

乗り換え検討日記⑥ 【試乗インプレ BMW X3編】


さて(毎回「さて」で始まっている気がする)、今回は【試乗インプレ BMW X3】を書きたいと思います。



今回のA4乗り換えにあたっては、ジャンルとしてSUVに絞って検討していましたが、その中でも正直なところ、アウディQ5 or ポルシェマカン or メルセデスベンツGLCのどれかにしようと半ば決めた状態で試乗行脚を始めました。



それは、今回の買い替えの選考要件として、「高速道路を安楽に運転できる」というのを掲げておりまして、BMW F10 528iを所有していた際に感じていたのが、「良い車なのは間違いないが、安楽に運転する車ではない」というものだったので、今回は候補にはならないのではないか?と考えたからでした。



あと、BMW X3のフロント廻りのデザイン(巨大なキドニーグリル)が私の好みでは無かったという理由もあります。



しかし、ベンツGLCまでの試乗を終えた段階で、「やはりドイツ御三家のBMWを外すことは出来ない!」「もし凄く良かったらどうする?」という考えが頭を巡り、BMWに試乗依頼の連絡をしていました。



そのような経緯で試乗することとなりましたX3ですが、グレードとしては大まかに・・・

①X-Drive 20i (2.0L 直列4気筒 直噴ガソリンターボ)

②X-Drive 20d (2.0L 直列4気筒 ディーゼルターボ)

③M40d (3.0L 直列6気筒 ディーゼルターボ)

となります。



これに、それぞれのエンジンでノーマル、Xライン、Mスポーツを選択することができます。



その中で今回試乗した車両は②のX-Drive 20d Xラインです。



X-Drive 20iはこの車重に対しては少し出力、トルク共に足りないのではないかと考え、一番売れ筋でもある20dにしました(私はパワーのあるガソリンの方が好きですが)。



③のM40dは日本に導入の少ない3.0L 直列6気筒 ディーゼルターボなので非常に興味はそそるものの、当然試乗車は自宅近辺には1台もありませんでした。

値段もすごく高いですし。。。



ということで、さっそく家族の反対を押し切ってお店に出発しました。

(子供は公園に行きたい!とひたすらせがみます。そりゃ子供にとっては面白くないですよね。)



お店に到着すると、少し年配の営業の方に出迎えられ、早速試乗となりました。


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車両に対面すると、Q5、マカン、GLCのどれよりもコンパクトに見えますが、ボンネットが長く見える様に処理されていたり、キャビンが後方にあることからスポーティーでもあります。


でもマカンとはまた違ったスポーティーさで、こちらの方が「元祖スポーティーデザイン」とでもいいましょうか。



フロントマスクは、BMWのアイデンティティがあり、だれが見てもBMWとわかるデザインではありますが、私はキドニーグリルがもう少し控えめであればいいのになぁと感じました。。。


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乗り込みますが、

内装は、近年のBMWのデザイン法則に則ったもので、質感も悪くありません。



少なくともF30(現行)の3シリーズに比べ、かなり質感が良いです。



ダッシュボード上部はステッチ入りのソフトパッドで5シリーズに近い質感と言えます。

(展示されていたX4はドアライニング上部もステッチ入りでもっと質感良かったです!)



これもBMW伝統?のMスポーツのステアリングは物凄く握りが太く、ブニュっとした感触です。これは好みがあるでしょうが、私は好きです。



アクセルペダルはオルガン式でした。これも良いポイントですね。



ここからは走行関連のインプレッションを【走行性能】と【乗り心地】とに分けて記載します。

【走行性能】


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試乗したのは20dグレードですので、エンジンはB47D20A型と呼ばれる直列4気筒2000ccにターボを組み合わせたディーゼルエンジンで、現在日本に入ってきているBMWディーゼルの中では最新のものです。

スペックは最高出力190ps、最大トルクは40.8kgmで、輸入車の2000ccディーゼルのど真ん中といえるスペックです。

まずNV(ノイズ・バイブレーション)に関してですが、最新のディーゼルエンジンらしく『洗練』という言葉を用いることができるほど、振動・静粛性共に優れています。

一度走り出してしまえば、本当にディーゼルエンジンを意識することはほぼ無く、オーディオをかけていればディーゼルエンジンであることさえ忘れてしまうかもしれません。

しかし、走り始めに関しては、ディーゼルとわかる「カラカラ」という音と共に若干の振動が伝わってきますので、終始ガソリンエンジン同等の静粛性を求める方は注意が必要です。

続いてアクセルを踏んだ際の加速感ですが、かなり前に3シリーズのディーゼルに試乗した際は「トルクモリモリ」という感覚で驚いたものですが、X3ではその時程のトルク感は感じません。

車重が重いことに加え、スロットル線形もそのような味付けとしているのでしょうが、この点でもディーゼルらしさは薄いと言えます。

しかしディーゼルらしさが薄いとは言え、街中における加速時は、40.8kgmのトルクを生かして、ガソリンエンジンとは一味違ったトルク感により、車が軽くなった様に感じる軽やかな加速が可能ですので、ディーゼルエンジンらしさを感じることは可能です。

総じて、街中での加速性能は十分以上と言え、ストレスを感じる場面はあまり無いと思います。

対して、高速道路での追い越し加速に関しては、徐加速時といったアクセル開度が半分程度までは気持ちの良い加速をしますが、そこから更に踏み込むとアクセル開度と加速度が比例せず、思ったよりも加速しないといったディーゼルエンジン特有のネガな部分が顔を出します。

これはX3に限ったことではありませんが、街中での印象と高速走路での印象は異なる部分がありますので、動力性能部分に関しては、しっかりと高速道路での試乗をした方が良いと思います。


続いて、トランスミッションはZF製の8ATですが、BMWの常で非常に素晴らしいです。

滑らか且つタイトで、微塵のショックも無く変速をしていく為、メーターを見ていないといつ変速をしたのかわからない程滑らかですが、CVTとは違いしっかりと有段ATらしいエンジンとミッションがギアで繋がっている感覚も伝えてくれるタイト感を持ったもので、文句のつける箇所がありません。


以上の様な印象のエンジンとミッション組み合わせにより、非常にそつのない優れたパワートレインとなっています。

しかしX3はBMWの車です。

もう少し個性や味のあるパワートレインであれば尚良いのに、と思ったのが正直なところです。

これ以上を求める方にはM40iやM40dといったMシリーズをということかもしれませんね。




【乗り味(乗り心地)】


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前提として、試乗車がXラインだった為、多くの方が選択すると思われるM-Sportsのスポーツサスペンションではなく、標準サスペンションとなります。

その標準サスペンションによる乗り心地ですが、試乗に走り出してすぐに、サスペンションが非常にしなやかなのがわかります。

スプリング、ダンパー共にかなり良く動く為、ばね下の重さもあまり感じることなく(タイヤ、ホイールは19インチでした)段差を上手にいなして、ランフラットタイヤ特有の硬さをほぼ感じません。

また、ハンドルの操舵感は滑らかで、ハンドルから伝わってくる振動も小さく、非常にストレスの少ないドライブが可能な乗り味です。

要するに一般的には「乗り心地が良い」ということです。


ここからは私個人の好みや感覚の問題なので、読み飛ばして頂いて結構な内容ですが、私にとっては、お店を出る段差で「ん??」となりました。

私がBMWに想像(期待?)するよりもかなりソフトだったからです。

ソフトといってもふにゃふにゃとかでは決してありませんよ。

しかし、ドイツ車特有というかBMWの特徴でもある『スポーティー』な操縦感覚や、車全体から伝わってくる『がっしり感』や『フラット感』があまり無く、ドイツ車という特別な車(日本車とは異なる車という意味)に乗っている感覚が薄いのです。

もしかしたら、M-SportsのサスペンションはBMWらしい味付けで、しっかりと差別化をしているのかもしれませんので、M-Sportsにも試乗してみないとですね。

私のような少し古い『BMW観』をお持ちの方にはこの標準X3の乗り味にはびっくりするかもしれません。




そんなこんなで試乗を終えましたが、

総合的な感想としては、尖った特徴の無い、いい意味で「普通」でした。

『BMWらしさ』は薄いなと感じました。

しかしこれは、極一般的な人には本当に良いことだと思います。



欧州車的な要素もありながら、大きな不満点が無いということですから。



そういった意味でも、「すごく良く出来た日本車」と表現しても良いかもしれません。

(日本車と同レベルという意味ではありません)



また、結果的には買い替え理由の一つである「高速道路を安楽に運転したい」も満たしています。



しかし、私が求めている車とは違いました。



私は車の趣味に関しては普通の方と違いますので、もう少し尖った特徴を持った車を好みます。




ということで、一通りSUV系の試乗を終えました。

どの車もそれぞれ特徴があり、今思うと楽しい試乗行脚でした。

(車買い替えの時は、この時が一番楽しいですよね!)




実は、もう次期愛車は決まっています。

もうすぐ納車になります。



ちなみに、現愛車のA4は下取りには出しませんでした。



本当に大切に乗ってきた車ですので、出来ればこの車の価値をわかって頂ける方に直接お譲りしたいと考えているからです。



次回以降は、なぜその車にしたのか、各ディーラーでの商談のやり取り等(誰も聞きたくない?)を書いて行きたいと思います。



では!



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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。

自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。

TORINO CARS HomePage 


⇒ https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
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Posted at 2018/12/19 18:28:58

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