リアブレーキパッド交換

フロントの続きです。
必要な道具類はフロントと全く同じです。
リアは電動パーキングブレーキのため、パーキングブレーキを解除するだけでなく、パッド交換モードにしないとピストンを押し戻せず交換が不可能です。
後期型のうちの個体も、診断機がなくてもスイッチ操作でパッド交換モードに移行可能でした。

写真撮り忘れましたが、リアをジャッキアップし　ウマをかけてホイールを外しておきます。

ホイールを外したらサイドブレーキをパッド交換モードにします。
①IG ONにする
②ブレーキを踏み、踏んだままにする
③サイドブレーキスイッチを3回引いた後、3回押す
★上記①-③を8秒以内に行う必要があります。成功するとパーキングブレーキ警告灯が0.25秒間隔で点滅します。点滅したら④に進み、失敗したらIG OFFにし①からやり直します。
④サイドブレーキスイッチを5秒以上長押しします。ウィーンとモーターが動く音がしたらブレーキペダルとスイッチを離してOKです。
⑤モーターが止まったらIG OFFし、「必ず」バッテリーのマイナス端子を外します。うっかりパッドを外した状態でサイドブレーキを掛けるとピストンが脱落するので、安全のために必ずマイナス端子を外しましょう。

あとはフロント同様にキャリパーを開けてパッドを外し、シムとウェアインジケータを移植します。
ウェアインジケータはフロント同様、キャリパーに付けた際下側に来るように付けます。グリスもフロント同様、黒いシムの両面に薄く塗ります。
トムスのリアパッドは左右共通の形状になってます。

写真に写ってますが、リアのキャリパー固定ボルトは赤いネジロック材が塗られていますが、再利用OKかつ再利用時ネジロック材の塗布不要と整備要領書に書いてあります。なのでそのまま戻してOKです。

パッドを交換したら固定ボルトをフロント同様34.3N・mで固定し、バッテリー端子を戻し、　IG ONしてサイドブレーキスイッチを5秒以上引き続けます。
ウィーンと音がして、ピストン内部のサイドブレーキ固定用ナットが所定の位置に来ます。
音が止まったらOKです。念の為ブレーキを踏んでサイドブレーキを解除し、数回ブレーキペダルを踏み込んでからサイドブレーキをかけておきます。

あとは、ホイールを戻してジャッキダウンすれば完了です。

バッテリーを切り離すとパワステがリセットされ、ステアリングがとても軽くなります。
ロックtoロックで左右それぞれにステアリングを回した後、40km/h程度で5秒以上直進すると学習が完了して元の感触にもどります。