ナビ通信用USB端子を、ETC車載器下の空きスイッチホールに移設
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
楽ナビ用3G通信スティックのサービスが終了となり、今はスマホのテザリングで通信機能を利用しています。
通信スティックを挿したままだと、テザリングに支障があるので、暫定的に音楽データ入りUSBスティックに挿し変えてました。固定には、マジックテープを使用してます。
2
通信スティックやUSBスティックを外すとUSBがブラブラと遊んでます。
これを綺麗にまとめるため目を付けたのがETC車載器下の空きスイッチホールです。
このカバーの大きさや形状を確かめるために外してみます。
何も外さずに、隙間から手を入れると後ろにあるツメには触れるけど、裏から摘まんで外せるほど手が入りません。
ETC車載器とこのカバーが入ってるパネルを外すのは面倒臭そう。
そこで、センターコンソールを外すことにします。
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赤丸のクリップを外します。
クリップリムーバーはなくとも、マイナスドライバーを凹の部分から入れ、中のピースを横から押すと外れます。
外した勢いで、穴に落とさないように、穴はマスキングテープなどで塞いでおいた方が良いです。穴に落としてしまうと、奥の方のステイまで外さないと拾えなくなります。
助手席側にもクリップがあるので、そちらも外します。
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運転席側のクリップ辺りを持って、やや広げ気味に外すと、外しやすいかと。
ツメは、赤丸の3ヶ所です。
これらのツメは、そんなに固くはないです。
続いて、助手席側も外します。
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スイッチホールカバーの裏側に手を入れ、ツメを摘まんで押し出します。
ガッチリ嵌っているので、ツメを摘まんで押し出すだけでは取れず。
裏から摘まんで押しながら、隙間からパネルはがしを入れ合わせ技で何とか外れました。
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カバーがハズレ、スイッチホール剥き出しとなりました。
7
これが外したスイッチホールカバー。
24mm×37mm。
ホンダBタイプというサイズのようです。
このサイズの1端子の通信用USBパネルがあれば良いのだけど、発見できず。
他車用を流用できないかとも検討したけど、無理っぽい。
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そこで見つけたのがコレ。
USBは2系統であるが、ホンダBタイプです。
電源用1端子、通信用1端子の2端子の製品をチョイス。
届いたのは商品だけで、取説は無し。
商品説明では、23mm×36mmとなっていたが、最外形を測ると24mm×37mmある。
USBケーブルが2本出た商品もあった。それだと、USBハブでまとめてつなげば5分で作業は終わるが、楽ナビが認識しない可能性大のため写真のこの商品を選択。
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ACC電源は、どこから取ろうか、いろいろ迷う。
最初はヒューズボックスから取ろうと思っていたが、赤丸のシガーソケットの配線から取ることにしました。
N-BOXは配線が赤黒になっているので、わかり易いですが、一応、検電テスターをコネクター裏に当て確認しました。
ヒューズボックスから取るのは、狭いところでゴチャゴチャ作業するのが大変そうだったのと、配線処理が面倒臭そうだったからがやめた理由です。
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USBポートを仮組してみる。
配線の処理などを検討。
USBポートは、フィッティングが悪くガタガタ。
横方向のガタツキが酷い。
USB製品を抜き差しすると、その抜去力で、USBポートごと抜けてしまう。
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横から見ると、ツラにはならず下側が少しはみ出ている。
ポン付け出来なかったことに落胆です。
商品を正確に測定し、対策が必要です。
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こうやって正面から見ると、悪くはないんですけどね。
抜去力でUSB製品と一緒にスッポリ抜けてしまうのは大バツです。
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USBポートのガタツキと抜け対策には、0.5mm厚のPVCシートを用意。それにPP、PVC用の両面テープを貼り付けました。しっかり両面テープが接着するよう一晩くらい置きます。
配線加工には、右側に写っているものを使います。
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エレクトロタップ(赤)を0.5sqのコードにカシメ反対側に、ダブルギボシ端子メスを付けます。ダブルにしたのは、何か増設した場合に簡単にACC電源が取りやすいようにです。
USBポート付属の配線には、オスギボシ端子(ACC電源)とクワ端子(アース)を付けます。
何の配線かわかるようタグを付けておきます。
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USBポートの対策をします。
このケース、中に入り込む部分が、カバーと比べると幅方向が約1.2mm小さい。そこで写真のようにPVCシートを両側に貼り付けます。両面テープの厚みが0.12mmなので、片側0.62mmと丁度良いサイズになる。
また、抜けに関しては上の端子に挿した製品を取り出す際に抜け易いので、上のツメの下にPVCシートを貼る。ツメもカバーと比べると1mmくらい低いので、上下のツメとも後ろの傾斜部にPVCシートを貼る。
貼り終わったら、両面テープが定着するよう一晩くらい置く。
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対策したUSBポートを取り付けます。
対策前のようにスーッとは入らず。
抵抗があり、グニュっとした感じで入りました。ガタも少なくなりました。
下側にガタが若干残りましたが、下のツメ周りの対策をガチガチにしてないからだと思います。ガチガチにすると、取るときに大変になるので、敢えて遊びは少し残しました。
これで嵌合確認したら、USB製品を引き抜いても、一緒に抜けてしまうことはなくなりました。
イイ感じになりましたが、横から見て、透明のPVCシートが少し見えてるのが残念かも。手頃な黒がなかったので、仕方なし。
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正面から見ると、PVCシートは見えないから、まあいいか。
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配線加工して行きます。
エレクトロタップがカシメられるように、シガーソケットコネクター後ろの絶縁パイプとテープをカットします。
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エレクトロタップをシガーソケットの赤配線にプライヤーを使ってカシメます。
アース端子は、右側に見えている銀色の金属パーツのボルトに取り付けます。
配線処理を検討します。
USBポートの電源コネクターは、ツメの辺りにブラブラしていると、センターコンソール取り付けや外しの邪魔になるので、コンソールツメのロック穴部の上に持って行き、配線を結束バンドで固定しました。
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他に遊んでいる配線類も束ねて、結束バンドで固定します。
こんな感じで妥協です。
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USBオスメスは、抜けないように、不織布の絶縁テープを巻いておきます。
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赤い配線の露出が多いのも恥ずかしいので、不織布の絶縁テープを巻き、少し隠します。
ダブルギボシ端子メスの部分も、異物混入によるショート防止のため不織布の絶縁テープを巻きます。
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センターコンソールを戻しクリップを付ける前に、動作確認します。
両方のUSB端子にUSB製品を挿します。
上の充電端子(QC3.0)は、正常に動作し、ダイソーのワイヤレスイヤホンに充電しています。
下の通信端子(AUDIO)は、楽ナビの画面を見ると正常に認識していることがわかります。
因みに、USBポート単品での動作確認は、通信側はPCで、充電側はバイクのバッテリーで行いました。
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センターコンソールのクリップを止めて作業終了。
外すとき同様、クリップを穴に落とさぬよう養生した方が良いかもしれません。
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完成写真。
通電時(ACCオン以上)は、LEDが光ります。
赤がナビ通信用(AUDIO)、青が充電用(QC3.0)です。
これで、USB端子は5つとなりました。
純正位置に3連(充電×2、iPhone用×1)。
そして、今回の移増設部(充電×1、ナビ通信<AUDIO>×1)
無事取り付いたので、満足な仕上がりです。
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