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2019年07月03日 イイね!

アメリカの道路 (ノーフォーク・NYC旅行 3日目)

アメリカの道路 (ノーフォーク・NYC旅行 3日目)書き忘れてたケド、前日の走行時間は6時間ぐらい。
これぐらいのドライブは日本でも結構やってたし、幸いにNYに入ったのもそんなに遅くなかったから、夜景だけ堪能してからしっかり寝て・しっかり朝ごはん食べたら身体も快調。

外に出たら曇ってはいるけど、気温もそれほど高くない観光日和なので、さっそく対岸のマンハッタン島にフェリーで向かうことに。

こっちでもNYCやワシントンDCみたいな都心部の駐車料金は基本高くて、都内と感覚的にそんなに変わらない。一日上限ありで$35とか。そんな額を毎回払うのもつらい。
パーキングチケット買って路駐すれば安くはあがるんだケド、治安も治安だから、レンタカーじゃない自分の車ではあまり試す気にもならないんだよね…

なので敢えて料金が安くて、駐車場併設のマンハッタン対岸のホテルを選んで、駐車場に車を放りっぱなしでマンハッタン島に移動してみる。 幸いマンハッタン島は通勤でそういうパターンも想定してるらしく、フェリーがけっこうあっちこっちにつながってるしね。

―――

で、フェリーからもこんな感じで見えてたけど、たどり着いたのがイントレピッド航空宇宙博物館!

やっぱりここも都心のど真ん中に空母が停泊してるっていう、個人的なツボばっちりなロケーション。 空母の周りを普通にみんなが散歩やジョギングしてたり、座ってお茶してたりする。 そんな雰囲気がホントに素敵で仕方がないの。

とはいえ眺めてるだけじゃ仕方がないので、さっそくチケットを買って中へ。
トレピ姉さんは大きく見えるけど、実際はエセックス級で世代的にはWW2の空母。
現役の原子力空母を比較するとこんな感じ。これでも小さいってほんとスケール感…


世代の中で常にアップデートを繰り返しきたから、最初と最後でえらく艦影が異なる船でもあるんだけれど、それでも中を歩いてると、当時の雰囲気があっちこっちに残ってたりして、そういうギャップも楽しい船だったりしてね。

―――

飛行甲板に上がれば、野ざらしだけどクフィルやF-14"B"みたいな珍しい機体がいたり、作り付けの建屋を置いてまで、スペースシャトルの一機、エンタープライズが展示されてたり、外に出ればBritish Airwaysのコンコルドが展示されてたり

…と、例によって書き出すと専用エントリになっちゃう勢いなので、例によって興味深かったトコロだけひとつ

軍艦なのにエスカレーター。しかもこれ、後付けでなく現役時代からの装備。
実はこのエスカレーター、パイロットが待機してるレディ・ルームと飛行甲板をつないでる。

パイロットのレディ・ルームって、当然仕事場たる飛行甲板のすぐ近くにあった方がありがたい。パラシュートだのいろいろな装備付けて、海軍式の急な階段上がるのは大変だからね。
だからトレピのレディ・ルームも就役当時は飛行甲板の直下にあったんだけど、飛行甲板は非装甲だから、WW2時代に攻撃で甲板が抜かれて、レディールームのパイロットが亡くなるっていうことがあった。

その戦訓でレディー・ルームを第2甲板まで下げることになったんだけど、そうなると、今度はパイロットがやれ大変。ジェット時代になってGスーツだのと荷物が増える中で、4デッキも階段上がるのは過酷だよね。

…ってことでエスカレーター。なるー。
もちろん当然軍隊なので、悪戯半分に電源落とされて、パイロットが途中から徒歩で登らされることもあったそう。

ということで開館すぐに入って、5時間近く回って、まだまだ足りない!ってなりながら歩いてたんだけど、残念ながら今日はここで時間切れ。この後に今回の道中で一番長い距離が待ってるからね。


―――

ということで、NYCから自宅までは休憩含めず大体9時間の道中。
基本は一本道だから悩むことはないんだけれど、代わりにナビがこういうこと言ったりする。


例によって休憩は2時間ほどで取るんだけど、こっちで悩むのがそのタイミング。
日本ほど頻繁にサービスエリアがないから、止まるチャンスが取りづらいのね。

なんでかといえば簡単で、アメリカの高速はほとんどがフリーウェイだから。
無料ということは出入りが自由にできるので、食事や給油のためにサービスエリアに寄る必要がない。近場のインターから出て、外で対応すれば良いからね。
 #逆にインターの近くには必ずガソスタや、ファーストフードの店がある

なのでこっちのサービスエリアはRest Areaっていうトイレと自販機だけの場所がほとんどで、それも100kmごとにあるかないか、って感じ。 だから一回逃すと、止まるタイミングが取れなくなるのだ。
ちょっとした休息に高速降りてファーストフード…っていうのも違うしね…

―――

なおそんな道中の中で気づくのが、州をまたぐ毎に流れの速度がえらく動いたりすること。

前提条件としてアメリカは州ごとの自治が強いから、高速の制限速度ですら州によってバラバラ。70mph (113km/h)の州もあれば、65mph (105km/h)の州もあったりする。
…なんだけど、この制限速度の中でも、流れの速度が全然違うのね。

例えば今回でいうと、バージニアやメリーランドは流れがえらく速い。
制限速度は65mphのはずなのに、みんな普通に75mphとかで走ってたりする。部分的にある70mph制限の道路だと、普通に80mphで煽られたりもする。でも制限が速いからペースも早いかっていうとそうでもなくて、例えば途中のオハイオは70mphなんだけど、ペースは75mphを絶対に超えない。

これは単純に取り締まりの厳しさらしくてね、実際にバージニア走ってる時は捕まってる車なんて見なかったんだけど、オハイオでは75mphの流れなのに、普通に何度か捕まってる車がいたり。

ここら辺の厳しさとかは完全に経験測で、周りの地元民のペースを見ながら安全行きを探るしかないので、たとえ長距離運転でも気が抜けないのだ。
特にオハイオ州なんて、州境超えた一番最初の中央分離帯でポリスカーがスピードガン構えてたからね。殺る気まんまん(笑

こんな感じで、中央分離台で車を止めて、サイドウィンドウからスピードガンで直接速度計測するのがこっち流

―――

とはいえ、道中眺めるのも道路眺めるのも、さすがに5時間を超えると飽きてくる。
だからそういうときは、空の変わり方を眺めながら走ってた。


東部のあまり高い山がないトコロって、逆に言うと周りも遮るものがないから
空が広いっていうのも、今回見つけた発見だったりする。



ただ一度日が落ちると、街灯がゼロだから真っ暗なんだよね。
都市間高速で対向が来てれば良いけど、ちょっと地方でソロになると、何とも言えない気持ちになる。

―――

そんな感じで、延々9時間に及ぶ変化のない道を走ってきて、最終的に日付が変わったぐらいに家に帰着。さすがにつかれたー。

今回の旅はトータル2600kmの道中、運転時間は28時間弱ぐらい。
NYCで渋滞に15分ほどハマったんだけど、それでも平均速度は93km/hっていうのが、こっちの車旅の在り方を示してる感じがするよね。

それでも、初めての遠出ってことで、到着した先での体験だけじゃなくて
いろいろとアメリカの道路事情も交通事情も学ぶ機会になったのが興味深い旅行になった。

ウィスやトレピみたいな到着した先のことは、別エントリで書くのか、もうちょっと考えてから、かな。どっちも最高に楽しい場所だったから、これも上手く、手間かからずにまとめるやり方を考えたいな。
Posted at 2020/09/21 06:23:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2019年07月02日 イイね!

アメリカの道路 (ノーフォーク・NYC旅行 2日目)

アメリカの道路 (ノーフォーク・NYC旅行 2日目)えーと、ちんたらやってるから1年過ぎちゃってますよ…(小声)

―――

前日がこっちでの初の長時間運転。予想できたコトや想定外のコト、いろいろと初体験しながらノーフォークについたのが1600前ごろ。

お目当てのウィスを回るにはさすがに時間がないので、湾内クルーズと外から眺めるに留めて、あまり危なくならない時間まで街中を散歩してホテルへチェックイン。
次の日にのんびりと朝食を取ってから、思う存分ミュージアムというか、ウィスコンシンそのものを堪能することに。


ウィスコンシンの展示内容は、昔の戦艦の姿をそのまま残すこと・伝えることに重点を置いた展示になってる。各所も湾岸戦争後の退役直後の姿を可能な限り残しつつ、ちゃんと仕切られてて不用意には触れないように、といった感じ。

そんな中で上甲板だけでなく、船首の下士官船室から船尾の士官エリアまで自由散策で探検。

#メイン通路の俗称ブロードウェイ。映画バトルシップで例のアレをやってた通路だね。
#ブロードウェイの由来は、電気を落とした時に通路の計器類が光って夜景っぽく見えるから、って

なお、各所危ないところはお手当こそしてあるけれどやっぱり軍艦。
例えば機関室みたいな勝手に散策すると危ない場所もあって、そういう場所は別料金のツアーで回る形になってる。 それにこれだけのサイズの船だから、当然いろいろと維持にもお金がかかるので、このツアー料金がドネーション的な意味も兼ねてるって感じかな?たぶん。

もちろん、落とせるお金はめいっぱい落としたいので、今回は機関室のツアーに参加。

これもまた豪勢なツアーでね、実際に案内してくれるのが、湾岸戦争時代に蒸気タービン艦の機関室に配属されてたというベテランさん。細かいトコロまで色々と説明してくれるのみならず、当時の兵卒の冗談やちょっとした小ネタを交えて軽妙に案内してくれる。
間違いなく元は取れたので、ほんとお勧めだった。

# バトルシップの "Best cover your ears" のアレ。こういう小ネタもちゃんと拾ってくれる

他にもネタは満載なんだけど、それに触れだしちゃうとエントリ一つが丸々飛んじゃうので、これだけ。

この大きな船とは言え、生成して作ってる真水は貴重品。だからトイレは海水で流すんだけど、そんな中であえて真水でトイレを流している場所が一か所だけあるのね。
それがここ、牢屋。

なんでだろ?って思ったらガイドさん
「牢屋に放り込まれた奴が、トイレから海水を飲んで体を壊し、医務室に逃げようとするんだ」
「そんなことされると困るからね。だから医務室でも船長室でもなく、牢屋」
なるほどね。

―――

ということで、たんまりウィスを堪能してから次の目的地、NYCに移動開始したのが1500ごろ。

ノーフォークからNYCへ抜けるのに、ぜひ通りたかったのがここ、チェサピーク・ベイ・ブリッジ。
簡単に説明するとしたら、規模が3倍ぐらいになったアクアライン。

これが地図で見て解っていたつもりではいたんだけど、実物が想像以上にすてきな場所でね。
何せもう完全に海の上を走るような道路、右も左も見渡す限りの水平線。
この日の完全な夏の天気とあいまって、身体全体で開放感を味わえる感動的な道。

途中でトンネルを抜けて、また海の上を走って、最後の最後に橋が来る。
そんなところまでがアクラアイン。これは今度はオープンカーで来たくなる素敵な場所。

―――

でも残念ながらテンションが上がるのはこれまで。
これを抜けてからが、実は今回の旅行で一番の苦痛セクションだったりするのね。

ノーフォークの対岸は地図を見るとわかるんだけど、150マイルの完全な下道。
行きでこそもっと長い距離を抜けてきたけれど、これはストップがない高速道路の話で
クルーズコントロールをセットすれば、比較的エネルギーを使わなくても走れるのに対して
こちらは下道なので、当然ながら信号がある。気の使い方が変わってくるのだ。

ここで状況を悪くするのが、アメリカの道路の制限速度。

日本でいえば、この手の「高速じゃない一般道」って制限速度が60km/h。 ペースは80km/hぐらいだと思う。 アメリカでこれに対応する道路は55mph、つまり90km/hが制限速度。
こっちも警察がいないときはペースが上がるから、この手の道路は100km/hぐらいで流れちゃうのね。

これで信号がなければありがたいよ?
でも残念ながらココの道は結構信号があって、そんな状況で100km/hからの停止をしないといけない。しかもその道路には車重4トンのヘビーデューティーピックアップや、なんならClass Aのセミトレーラーがバンバン走ってたりする。
もう信号で止まるだけでも、後ろの動向に物凄く気を遣うのだ。

普段は高い制限速度に対してありがたいな、って思うことが多かったんだけど
正直このセクションにはものすごく気を遣わされて、疲労したのが正直なところ。

―――

そんな苦痛の3時間を超えて、やっとウィルミントン前から念願の高速道路。
ここからNYCまでは東部の経済縦貫道、道もきっちり整備されてるので一気に走りやすくなる。よくアメリカの映像で出てくるような、片側4車線!みたいな道路も街周辺ではポツポツと出てきたりしてね。

そんな中で面白かったのが、フリーウェイじゃない有料道路。
アメリカっていうと、高速道路が全部無料ってイメージが多いかもだけど、さにあらず。
有料道路も実はいろいろなバリエーションがあったりするのね。

例えば東部のこのエリアで面白かったのが、都心部の近くでみるようなこういう道路。

左側に数車線あって、自分は並走する車線を走ってる状態なんだけど、実はこの左側が有料道路。
Express Laneって言って、料金を払うことで左の独立車線を走れるようになる仕組み。

出口はどちらも同じ場所にあって、利便性は一緒なんだけど、片方はお金がかかる。
とうぜん普通の人は選ばないよね? つまりこの道路、それを逆手にとって
「お金を払えば、渋滞しない道を速いペースで走れますよ?」
っていう選択肢をドライバーに与えてるのね。

こっちに来て折に触れて感じるのが
「お金を払えば払うほど、例外なく良いサービスを得られる」
という究極的に資本主義な文化なんだけど、これはその解りやすい例かな。
場所によってはもっとあからさまに制限速度すら違えてたりもして。へー、って。

―――

当然急ぐ理由はないので、むしろ有料道路を退避しながら走ったことで
この先のフィラデルフィア~ニューヨーク間ではもう一つ面白い道路を走ることになる。
それがこの国道1号線。

見てわかる通り、ぱっと見は日本の郊外道路だよね。
沿線に歩道があってスーパーやディーラーがあるような、いうならば地方バイパスなんだけど
こんなトコロも制限速度は55mph、当たり前のように平均速度が100km/h越えなのだ…

普通に平面交差点も信号もあるし、なんで成立してるのか大混乱したのだけど、よく見たら
・交差点は両方とも直進のみ可能
・交差点前に取り付け道路をつくって、右折左折どちらも交差点外で合流
簡単に言えば、立体交差を平面でやる形にして、対面交差を無くしてる。
そうすると側道側の信号の時間は最小限だし、バイパス側も前後車間だけ気を付ければ良いから、なんとか成り立ってる感じ。 正直この道中で一番緊張したのがこの道路で、最後まで追突が怖くて、追い越し車線を走る気に全くならなかった…

―――

そんな道路もNYCが近づくと自動的にフリーウェイにランクアップして、マンハッタンまでは首都高みたいな道になる。 こうなれば慣れたもので、そのままいつものノリでその日のホテルまで。

NYCの目的は空母イントレピッドだけだったから、あえてマンハッタンには入らず、対岸のニュージャージーのホテルに泊まり、翌日はフェリーでマンハッタン島に入る作戦なので、この日は対岸からマンハッタンの夜景を堪能して布団の中へ。

たった5時間だけだけど、またまた濃い道中でしたとさ…
Posted at 2020/07/06 08:02:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2019年07月01日 イイね!

アメリカの道路 (ノーフォーク・NYC旅行 1日目)

アメリカの道路 (ノーフォーク・NYC旅行 1日目)ちょっとづつ、ちょっとづつだけど思い出しながら記録をね。
そうでもしないと、せっかく色々と思ったことを忘れちゃうかもしれないから。

こっちに来て初めての連休、どこに出かけようかけっこう悩んでたんだけど、やっぱりせっかくならこっちじゃないと行けない場所に行きたいし、どうせ行くなら一気に遠出もしてみたい.
なのでゲタ車の慣らしも兼ねて、遥かアパラチア山脈を越えてノーフォークとニューヨークへの二泊三日の海沿い旅行に行ってみることにしてみた。

簡単に移動時間を整理しても、1日目が7時間ちょっと、2日目が5時間半、3日目が9時間という強行軍気味なルートなんだケド、日本で長時間ドライブも練習してきたし、頑張ってみようかなって。

―――

昔、オレンジのトコでも何度か書いた事があるんだけれど、アメリカの道路の一般的なイメージって
なーんもない平らな土地でも、ちょっとしたアップダウンでも、容赦なく真っ直ぐ道路が走ってるイメージ。
でも、それが実際は意外と違うっていうのが1日目の行程で実感したコトだったりする。

例えば自分が住んでる東部の片田舎からノーフォークに抜けるためには、インターステート(州間高速)が使えない。だから朝靄と一緒に走り始めたのは、アメリカの典型的な田舎道。

これはまさに日本のバイパスみたいな道路で、違いがあるとしたら平均速度が100km/h超えなことぐらい。

でもこれもあっという間に終わっちゃって、次に入ったのが完全な田舎道。
すると風景はまるで関東平野の田舎の県道みたいに姿を変える。

それを抜けるとやっとインターステート。コレはそれこそ新東名みたいな感じだし

そこからアパラチア山脈に差しかかれば、目の前に広がるのはまるで中央道。

この道路のバリエーションこそが、アメリカの道路の最高に面白いトコロだと思うの。国土が広いだけじゃなくて、その地形がバリエーションに富んでいるからこそ、それをつなぐ道路も色々な顔を見せてくれる。

決して単なる真っ直ぐな道路だけじゃないのだ。

ーーー

でもそうやって色々と移り変わる景色を眺めながらドライブを楽しんでると
逆に日本と違う点が少しづつ気になってきた。

自分って今まで、アメリカの道路って細かい標高差を気にせず真っ直ぐ引くのが主流だと思ってたのね。実際アパラチア超えではそういう場面に何度も出くわすんだけど、それにしてもなんかパターンがある気がする。

それを色々と考えながら走ってわかってきたのは、真っ直ぐな道路は結果であって、それが目的じゃないこと。本当にしたいのは「トンネルを徹底的に避ける」っていう、その1点のようなのだ。

だからね、あくまでも道路は山間を縫うように引かれる。ここは日本といっしょ。

でもそれで超えられない尾根は当然あるよね。そこで日本だとトンネルで通すところなんだけど、アメリカ人はここで初めて真っ直ぐに抜く道を作るのね。

当然きつい尾根を超えるわけだから、斜度もかなりのレベルになる。満積載のトレーラートラックなんかはハザード炊いて徐行で登るし、うちのゲタでもしっかり過給域に入るような急登坂。

その上で最後の最後、どうしても足りない部分を切通しにする。

そこまでして、トンネルを徹底的に回避する。それが東部の道の通し方。
逆にこういう道の作り方をするからこそ、トップギアでの余裕駆動力が必要で、だからこそ大排気量が好まれる、そういう事なのかなぁって。

実際に今回のアパラチア超え、トンネルには一回も遭遇しなかったんだよね。

ーーー

でもそんな景色も、アパラチア山脈を超えて平地に降りてくると、最後のパターンに染まってくる。片側二車線道路で、両側に延々と林が続く快走路。

こういう道路を走ってると気付くのが、日本の時よりも疲れないこと。
道路が決して真っ直ぐなわけじゃないのは、さっきも書いたとおりなのに、そんな似たような道路を走ってても、休憩までのインターバルが日本の時より自然に伸びてるのね。
その理由はこっちの道路の、運転中の速度変化が圧倒的に少ないから。
具体的にはトラックの平均速度が速いのだ。

東部の高速道路だと、流れはだいたい70mphから80mphなんだけど
それに対してこっちのトレーラートラックは、大抵において5mphぐらい遅い速度で走ってくれる。
そうすると同じ2車線道路の追い越しでも、速度差が少ないから追いつくまでにかなりの時間的猶予が生まれるから、アクセルを軽く緩めたり、クルーズのキャンセルだけでも問題なく対応ができる。走行中にペダルを踏みかえる必要がないのだ。

これが例えば新東名だと、走行車線がアメリカと同じ120km/hで流れてても、そこに追い越しで合流してくる大型トラックは必ず100km/h以下。
当然相手はプロだから、無理なタイミングで入られる事は無いけれど、速度差20km/h以上っていうのは、クルーズコントロールの解除だけじゃなく、シフトダウンが必要だったり、ACCでもブレーキが入るレベル。

これが無いだけでも、疲れ方が全然違うのだね。

ーーー

そんなこんなで快調に走って7時間程度、やっと辿り着いたは港町ノーフォーク。

遠距離ドライブを持してまで来たかった理由はもちろんこれ。
アイオワ級戦艦の4番艦 BB-64ウィスコンシン。 きみに会うためにここまで来た!

もちろん日本にいた時には三笠にも何度も訪れたし、呉の陸奥(の主砲)にも挨拶してきたけど
やっぱりこのクラスになると桁が違う。ひと目観ただけで疲れがホントにふき飛んだ。

それにね、ノーフォークはウィスだけじゃなくて、もちろん今でも現役の軍港だから
湾内クルーズに回れば、米海軍の第一線艦だってあちらこちらにいたりする。


でもね、そうやってあちらコチラを歩いていて、自分が本当にすてきだなって思ったのが、ウィスコンシンが本当に街の風景に溶け込んでるコト。

世界中でも4隻しかいないアイオワ級。その一隻だっていうのに、そこには派手な宣伝もなければ、町おこしにっていう気負いも特に見られないのね。

でも今でも普通にミュージアムとして開放されてて、休日ともなればそこには子供連れが普通に来るし、そこに説明に立っているのは本物の海軍OBの方々だったりする。

街の人々にとって、そこにあることが普通であるかのような感じ。
それでいて、そこにいる人全員にとって、そうやって残して・語り継いでいくことが必要なコトって自然に共有されてる雰囲気。

そんな空気が、部外者ながらにすごく好きになったのだ。

一日目から長時間のドライブだったけど、そんな空気に触れることができて、すごく幸せな気分で布団に入ることができた。
Posted at 2020/04/19 15:06:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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