前々から温めていた企画を遂に投稿です!
ランキングするのが大変でしたけど、見てみたいと言って下さる人もいたので頑張りました(^^ゞ
2019年はスポーツ系のクルマをメインに試乗していたこともあり、第一弾はクーペタイプのランキングを投稿します。
各メーカーの代表的なクルマを試乗していたのもあって非常に悩みましたが、個人的な評価としては書いてある通りになります。
賛否両論あると思いますがクルマ好きな若者の1意見として見て貰えればと思います。
ランキング付けとしては1~5位と特別賞的なので1台の計6台を選出します。
6台の個人的に思う”長所と短所”1~3位に関しては自分の愛車であるライトチューン仕様のRX-8との比較も行ってます。
○第5位:アウディ TT Cope
・長所
ステアリングがかなり敏感でちょっとした操作でも過剰に反応しますが、言い換えると非常にクイックと言えますね。
この辺は好みによると思いますが慣れると面白い感じです。
個人的に1番印象的だったのはFFとは思えないFRのような挙動ですね。
何も考えずに乗っていると本当にFFかFRかが変わらなくなります。
FF的な挙動というとコーナーでの立ち上がりで前に引っ張られる感じが少しする程度でした。
FFと言えば曲がらないイメージが先行して出てきますが、特別な操作をしなくてもイージーに速い。
アウディは足回りの作り込みが上手いと言われますがそれを実感できますよ。
トラクションの出し方というか演出の仕方が上手いというか・・・、実際のエンジン出力以上の速さが出ているように感じます。
ATのシフトもパドルシフトを使っていると全然気にならない。
MTのように変速時に一瞬アクセルオフにしないとラグが発生しますが、逆に言えばMTを同じ操作感で運転すれば問題ないとも言えますね。
2ペダルMTを思って操作するくらいが丁度いいのかもしれないです。
・短所
長所でもあるクイックなステアリングで慣れるまでは少し不安定なクルマのように思ってしまう。
少しパワーが物足りない。
ここから50ps程度上乗せされると更に面白いクルマになると思う。
下位グレードを試乗しての話なので上位グレードであるクアトロに乗るとまるっきり印象が変わると思います。
・総評
4輪がキッチリ接地して加速・旋回していく独特のトラクションの掛かり方が魅力的なクルマです。
誰が乗っても扱い易いエンジン特性と足回りで癖が無いクルマだと思います。
ただ、敏感なステアリングには少し注意が必要ですね。
クルマの挙動そのものに関してはFFというのもあって穏やかな部類ですが、ステアリングの遊びが少なく操作に対して敏感に反応するためしっかりセンターを維持していないと直線でのふらつきを感じるかもしれないです。
アウディ特有と言われる、4輪でしっかり路面を掴むトラクション性能は乗る価値ありですよ!
○第4位:トヨタ SUPRA RZ
・長所
圧倒的なトルク感と強靭なボディ剛性が魅力的ですね!
最新のクルマらしくエンジン特性も下から上まで癖が無く扱い易い。
ボディに関しても従来の国産車とはレベルが違いますね。
欧州車のボディ剛性感もいいですがスープラはそれ以上にしなやかさがある印象です。
スポーツモードで走らせれば、エンジン出力に対してボディ側で余裕を持って受け取れる感じがドライバー側に伝わってくるので安心して踏み込める感じですね。
速いけど尖った所が無くて扱い易いいクルマだと思います。
・短所
速度域が上がると挙動が想像よりもオーバーリアクションする感じなので慣れるまでは動き過ぎてしまうのが少し気になります。
ボディの幅が広く全長は短い筈なのに大柄に感じでしまうのが少し残念でした。
後は全てのグレードでMT設定が無いのも不満ですね。
RZはパワー的にAT・DCTじゃないと扱い辛くなるのは理解できるが、トヨタの技術的に専用のiMTを導入すれば何とかなりそうな気もします。
操作の忙しさが無いので落ち着いて乗れるけど逆に寂しく感じる。
・総評
次世代のスポーツカーという感じで全ての面で新しく感じますね。
もっと上の価格帯にまで行くと同じようなクルマがあると思いますが、この価格帯で出てくるクルマでは正直無いと思います。
特に国産車としては有り得ないレベルです。
世間一般では80型と比較されて否定されたりしますが、次世代のスポーツカーとしてはかなりの出来だと思いますね。
加速・減速・旋回で不安を感じさせず、走らせる楽しみもある。
しかも攻め込めば凄く速いw
エンジンも確かに良いですが、それ以上にボディが良いです。
この高剛性なボディありきのクルマと言ってもいいかもしれない。
足回りも確かにいいんですけどインパクトは薄いような気がしますね。
ボディの剛性が高いからこそ高トルクなエンジンを安心して扱える、そんな車だと思います。
○第3位:スバル BRZ STI SPORT
・長所
特筆するべきところは足回りですね。
硬過ぎずしなやかなでよく動く、そして走らせていて楽しいです。
路面のギャップはもちろん拾いますが、突き上げが少なく挙動が乱れる感じが出ないので気にならないです。
また、下回りの補強が追加されたおかげかボディのカッチリ感があります。
86 GRと乗り比べると違いがよく分かると思います。
同じクルマでここまで方向性が変わるのかと驚きます。
少し荒れた路面でも安心して走らせられるのが一番の長所だと思いますね。
後は、カッチリしたシフトフィールが個人的には好きです。
程よいストロークでギアの入る感覚も分かり易いのでMT車に慣れていない人でも扱い易いのではないでしょうか。
・短所
エンジン出力が通常グレードと変わり無いので加速の伸びや上りでパワー不足を感じますね。
過給機とまでは言いませんが吸排気+ECUセッティングでもっと速く加速するような仕様にしたくなる。
・RX-8との比較
ノーマル同士で比較すると直線・旋回ともにBRZの方が速いと思います。
物凄い差がある訳ではないですけど、ストレートでの伸び・コーナーの進入速度&脱出速度ともに若干RX-8が負けているのでジリジリ離されていくと思います。
RX-8のライトチューン仕様(自分愛車)と比較するとRX-8の方が直線・旋回ともに少し勝っている感じだと思います。
ただし、制動力が全然違うので限界域付近まで攻め込んだ場合のコントロール性で勝負にならないでしょうね。(自分のRX-8の方が制動力が強いので・・・)
ドライバーの腕が互角であれば、コーナーでいい勝負をしつつ長めのストレートで差を付けて行く展開に出来るかな?
乗り心地で言うとBRZの方が良いと思います。
扱い易い差でもBRZの方が上手ですね。
エンジンの出力特性的にも低回転域から扱い易く尚且つ上まで回るBRZの方が扱い易くてイージーに速いと言えそうですね。
RX-8は常に中~高回転域を維持していないと失速してからの立て直しに時間が掛かるのでその辺の癖が強いです。
BRZでも低速トルクが無いと言われそうですがRX-8はそれ以上にトルクが無いです。
その分慣れていないと扱い辛いと思いますね。
・総評
国産スポーツカーとしては一番扱い易く万人受けするクルマだと思います。
不満に思うところはもちろんありますが、膨大な量のアフターパーツが展開されているのとチューニングのノウハウも最近のクルマとは思えない程出ているので非常に触り易い部類だと思います。
純正状態でも乗りこなせれば戦闘力は高いので練習に使うのにも向いていると思いますね。
何より癖が無いのでクルマの挙動を学ぶにはいい素材だと思いますよ。
自分もRX-8に乗る前であれば迷っていたと思う程ですw
製造元であるスバルが手掛ける全体的なバランスの良さと素性の良さ、そこから生まれる懐の深さが魅力的なクルマです!
○第2位:アルピーヌ A110
・長所
特徴は独特の旋回性能ですね!
MR特有の後輪が路面を蹴り出す感じがありノーズの入りが抜群にいい。
1.8Lターボとは思えない加速をするので驚きました。
エンジンと足回りのレスポンスが良いのでドライバーの要求に対して素早く反応してくれるので運転していて楽しいです。
パドルシフトを駆使して中~高回転域を維持して走らせていると特に感じられるクルマとの一体感が癖になります。
ドライバー側の細かな操作に対しても機敏に反応してくれるのでスキルがあれば自由自在に扱えそうなのがいいですね。
基本に忠実な運転をすれば最後まで裏切らずに応えてくれる『運転操作を教えてくれるクルマ』と言えると思います。
・短所
スポーツモードにしないと挙動が落ち着かず怖いです。
原因としてはシフトタイミングが早くパワーバンドから外れた状態で運転しないと行けなくなるのでクルマとの一体感に欠ける。
クルマのレスポンスが良いのでクイックに反応し過ぎて人によっては合わないと思います。
ゴーカートとまでは行きませんが、安全マージンを削り込むほどそういう方向の操作感に近付いていくので注意が必要。
安定したトラクションを掛けられないと急に危ない面を見せてくるので正確な操作が要求される。
・RX-8との比較
全ての面でRX-8に勝っていますね。
スペック的にも当たり前の話ですがw
加速性能はギアの繋がり・トルクともにA110の方が上手なためストレートでは離され、コーナーでもMR特有のトラクションで1段上のスピードレンジで前に行かれそう。
ただ、低~中回転域でアクセルを抜いてコーナーをクリアしてアクセルを踏み込むような状況下であればRX-8にも勝機があるかもしれないですね。
後は本当の限界ギリギリの領域でコントロールしていく際はRX-8の方が安定して速い走りが出来ると思います。
足回りの感じは自分のライトチューンのRX-8と同じような乗り心地でギャップのいなし方も似ていると思います。(段差で跳ねるがコントロールは出来るイメージ)
制動力に関してもスポーツ系のブレーキパッドに大きく劣るような感じは無かったのでミニサーキットレベルなら普通にそのまま使えるような気がします。
スピードレンジの高い国際サーキットに持ち込むと注意して走らせないとフェードして使い物にならなくなるかな?
・総評
今時のクルマとしては珍しいくらいにドライバー側に正確な操作を要求してくるクルマだと思います。
レスポンスが良くクイックに動くので面白いですが、逆に言えば勢い任せな操作をしているとクルマの挙動を安定させられずに扱い切れない。
基本的にはスポーツカーらしくアクセルで挙動をコントロールしていくような走り方が求められますね。
曲率の大きなコーナーではブレーキで減速して進入しステアリングの戻し量に合わせてアクセル開度を調整する、基本の動作をキッチリとメリハリを付けて操作していけば要求に応えてくれる。
後、Dレンジのシフトはあまり当てにならないので積極的にパドルシフトを使っていくことをお勧めします。
パドルシフトでパワーバンドを維持していかないと想像以上にクルマが曲がらず挙動が乱れます。
普通に乗っても刺激的で良いクルマですが本気で攻め込んでいった時にはクルマの方からスポーツカーの走らせ方を教えてくれるというか、気付かされるクルマですね。
クルマ好きなら一度は乗ってみて欲しいです!
○第1位:ポルシェ 718Cayman
・長所
安定した抜群のトラクション性能が最大の長所ですね。
とにかく常に後輪が路面を掴んで離さない。
ポルシェ特有と言われる盤石なトラクションこれが最大の魅力で間違いないと思います。
加速時の後から蹴飛ばされるような感じはどのメーカーのクルマとも違う。
世界中に似たようなコンセプト・駆動方式・スペックのクルマがありますが、アクセルを踏み込んだ時のあの感覚はポルシェしか出せないのではないでしょうか。
ノーズの入りが軽くよく曲がり、エンジンパワーがあるので速い。
シフト操作も正確で速いのでストレスを感じません。
MR特有の不安定さも感じないので走らせていても不安にならなくて凄いです。
後はオプションで6MTを選択出来るのも良いですね!
・短所
想像している以上に大柄なボディのため幅寄せしていく時に少し気になります。
挙動がかなり落ち着いているのでじゃじゃ馬が好きな人には物足りないかもしれないですね。
・RX-8との比較
RX-8では加速性能で絶対に勝てないです。
ストレート・コーナー脱出時の加速で確実に差を付けられる形になると思います。
コーナーの進入速度で言えばRX-8に分があるかもしれませんが、それ以外で勝てる要素に恵まれてないですね・・・。
いや、リアが流れ出してからのコントロール性についてはFRであるRX-8に分がありそうですね。
718ケイマンだとリアが流れる=スピンという形になると思うので限界ギリギリの領域まで追い詰めれば勝機はあるかも・・・?
もし、スピンモードからリカバリー出来たとしてもかなりのロスが発生する筈。
なので、同様の状況に陥ってもアクセルを踏んで意図的にリアを滑らせてコントロールできる領域が広いRX-8の方が有利そうです。
足回りは一般的な車高調が入ったクルマと同じくらい硬い印象ですが、しなやかでよく粘ります。
ギャップで跳ねても収束が速いので姿勢が乱れるようなことも少ない。
エンジン特性に関しても低回転域から扱い易いため非常に乗り易いですね。
高級車なので静粛性も高いですw
・総評
本物のトラクションが知りたいのなら黙ってポルシェに乗るべき。
911という選択肢もありますが、クルマ全体のバランスという面で見ると718ケイマンの方が優れているのではないかと個人的に思っています。
今時珍しくなったMT設定があるのもポルシェらしいというかクルマ好きには嬉しいですね!
街乗りからサーキットまで普通に走れるフラットで扱い易いエンジン特性としなやかな足回りのおかげで不満も出難いと思います。
トランクルームに関しても見た目以上に広いのでファミリーカーばりの積載性を求めなければ気にならないと思いますよ。
理想値を追い求めたMR車なだけあって癖も無く誰にでも乗り易い特別なクルマではないでしょうか?
○特別賞:ジャガー F TYPE COPE
・長所
重厚だけど軽い不思議な挙動が魅力ですね。
どっしりとしていて重そうな感じのフィーリングなんですが、返ってくる反応としては軽くて俊敏です。
ストレートでは車重のおかげで安定していて不安を感じない。
コーナリングでは車重で路面に押さえつけられている感覚と足回りが積極的に動いてトラクションを掛けていく独特の感覚が癖になります。
大柄な見た目の割りに小回りが利くので意外なほどよく曲がります。
レスポンスも良くエンジンも全域で扱い易い特性なため乗り易い。
日本ではレジャーではありませんが隠れた名車と言えそうです。
・短所
直4モデルにはMT設定が無く何故か1つ上のV6モデルにはMT設定があります。
MTに操れたら最高に面白そうなのに残念です・・・。
見た目の通りボディの大きさを感じます。
シートポジションが意外と低くく視界が少し悪いのもあって大きさを感じるのだと思います。
シフト時に少し強めにブリッピングするような制御がされているので好き嫌いが出そうです。
・総評
個人的には結構好きなクルマですね!
表面的には穏やかなんですけど、踏み込んでいくと過激な面が見え隠れするというか・・・。
普通に街中を流す分にはしっとりしていて大人な感じのクルマですが、アクセルを踏み込むにつれてスポーツカーな部分が見えてきます。
トラクションの掛かりが良いので鋭い加速を見せ、コーナリングも電子制御が自然に介入してリアを巻き込みながらよく曲がってくれます。
その挙動は速度域が上がるにつれて分かり易くなっていくので自分の操作出来る範囲で攻め込んでいると非常に楽しいです。
内装が無駄に豪華なのでそこがイマイチ好きではありませんが、クルマの性能という面では好きでMT設定があり価格がもっと安ければ欲しかったですね。
欲を言えば、更にコンパクトなボディであれば文句は無かったですw
ランキング外ではありますが、個人的に印象に残っていたので今回特別賞として選出させて頂きました。
少し長くなりましたがこんな感じです!
本当なら街乗り・ストリート・サーキットみたいにステージ毎のランキング付けをするつもりでしたがいつまで経っても投稿出来ない状態になったのと文章の量が異常に多くなるので諦めました・・・。
このような纏め方が素人の限界ですね(^^;
思っていたような感じの物とは違っているかもしれませんが、今回はこれで・・・。
次回のランキングはセダンかコンパクトカー辺りをピックアップしようかと思ってます。
ただ、セダンにはあまり試乗していないのでセダン&ハッチバックみたいな感じに纏めるかもしれません。
そういう意味では軽自動車も試乗台数が少ないので悩みどころです・・・。
改めて思うと排気量で階級分けしてランキング付けしても良かったのかもしれませんね。
書いてしまった後に言うことはありませんがw
残りの台数としてはハッチバック>コンパクト>オープン>セダン>軽自動車の順になる筈。
コンパクトもどこまでをコンパクトと呼ぶべか迷いますねぇー・・・。
ゴルフとかルーテシアも世界的にはコンパクトですが個人的にはコンパクトって感じでは無いと思いますしw
その辺もボディサイズで分ける形で検討するべきですかね。
色々と考えさせられることもありますが頑張ってランキング作っていきます!
次回ランキングの車種で希望があればお気軽にお願いします!
寄せられた声を参考に検討しますので(^^ゞ