自作ウーハーBOX

最近、木工作業にハマっておりまして、自宅の棚や椅子なんかを作っているのですが、以前からウーハーBOXを作って鳴らせてみたかったので、コロナ禍で出かけられない夏休みを使って作ってみました。

まずは材料準備。
丸ノコとトリマーを使ってMDFボードをカットします。
設置場所は後程説明しますが、今回はウーハーとしての性能云々より、手持ちで余っている16cmのミッドウーハーを車内の運転席の近くに置いて、大音量にしなくても低音を楽しめることが出来るのか？という夏休みの工作の宿題のような感覚で作ってみました。

途中写真はないので、いきなり組立後になります。
設置場所の都合から、ちょっと複雑な形状のBOXになりました。
BOXの容量計算など、ちゃんと勉強しないとダメなんでしょうがスピーカーBOXは奥が深すぎて理解が追いつきません。
そこで、簡易計算があるサイトを利用して5.7Lの容量で作りました。
このサイズは密閉式だと小さすぎるとのことで小型でも低音が出せるバスレフ式にしました。
（まあ、これも後に失敗するのですが…）

成形して、小さな隙間をウッドパテで埋めて整えます。

塗装します。
ドアボードでも使ったラバーチッピング塗料で塗りました。

完成です。
スピーカーは以前にジャンクで買ったもので、２つありましたが片方しか使えません。
バスレフポートはアマゾンで買いました。
一応、スピーカーサイズと60～70Hz程度で共振するようなサイズと長さになるようなものを選びましたが、そもそものスピーカーサイズに対する口径が小さ過ぎたようですね。
後から知ったので、ひとまず試しでこのまま作りました。

設置はリアシート足元のフロアトンネルのところに置いてます。
アンプは20年くらい前に友人から預かったままのものがあったので、それを使いました。
ちょっとノイズが入るような気がするので、いずれ良い中古でも入手しようかと思います。

肝心の音ですが、バスレフポートが完全に容量不足です…。
作りながらネットで調べているうちに知ったので想定通りっちゃあそうなんですが、16cmスピーカーだとΦ50前後の口径じゃないと空気がバスバス吹き出す音が大きくてダメだそうで、私が作ったのはΦ25なので全然ダメでした…。

バスレフポートは複数設置でも良さそうなので３つくらいに増やせばポートの断面積は狙いに近くなるかな？と思ったのですが、それでも１つ１つが小さいとやはりバスバスと空気の吹き出し音が出てしまうようなので、失敗だったかなぁ～とあきらめかけてました。

そんな折、小型のスピーカーBOXで低音を出す工夫として、バスレフポート以外にパッシブラジエーターなるものがあることを知りました。
最近のBluetoothスピーカーによく使われているらしく、見た目はただのスピーカーなんですがマグネットや電源端子はなく、ウーハーコーンの振動による空気の圧縮をパッシブラジエーターのコーン部が吸収したり反発力を得る効果を使って低音を強調させる機能を持った製品みたいです。
夏休みの実験工作なので、あまりお金をかけたくなかったのですが、アマゾンで3000円程だったので、これは買いました。

今度こそ完成です。
まだ大きな音は出せてないのですが、パッシブラジエーター無しの時にバスバス鳴ってしまった状態が無くなり、パッシブラジエーターが圧縮空気を吸収することでバスレフポートから空気が出る量も減って、良い低音が出るようになりました。

今までもチューンアップウーハーはリアシートの足元に置いてあったのですが、こんな小型でもやはりBOXを作ると低音の響きが違います。素人の私でも違いが分かるくらいに。

また飽きたら違うBOX作ってみたい気もしてますが、ひとまず満足です。