
川俣檜枝岐線② 15.Jul.2023
ここには地獄の林道ツアーの全容を記載
下のスケジュールを何一つ完遂できなかった出来事を細かく書きます
この記事が、山で同じ経験をするかもしれない方々に少しでも参考になってもらえると嬉しいです

↑本来の予定

↑1530、コンボイ最後尾のけんけんさんから無線が入る
『ヤバい!崖から落ちた!』『血だらけだ!』
先頭を走っていた私は急ブレーキを踏みコンボイを止めました
現場の状況が分からないため、家族連れの95'sには先にキャンプ場に行ってもらい、残りの3台でけんけんさんのもとへ

↑あぁ神よ
そこには10m垂直崖の上に奇跡的に引っかかって止まったケンケンさん号が
見るも無惨な姿になっていました

↑いろいろ重なり、この左カーブで崖に乗り上げて1回転
たまたま後輪が木に引っかかって止まりました
この時、私が直近で買ったデジ簡を繋いでいなかったら事故に気づかず林道を抜けていたかもしれません
携帯の電波が入らない山間部ではアマ4やデジ簡は必須だと感じました

↑先に行った2台にケンケンさんを救助してもらい貴重品を回収後、電波の入るシャバまで降ります

言葉がでない

この状況は奇跡としか言えない
本当に生きてて良かった

↑右リアとサイドステップ以外浮いてる

↑とりあえずケンケンさんをシャバまで
保険会社にレッカー要請後、旧道林道なので警察の事後処理を依頼、ドライバーも鞭打ちによる脳震盪とガラスの切創があるため救急車で運びました
レッカーは私が代理責任を取り、対応できるメンバーでレスキューへ
シャバに降り、電話対応・緊急搬送まで1630〜1900

↑2100
レッカー到着、なんと那須から120km!お疲れ様です🙏
ミニユンボ2台で引き上げですが、現場は大型が入れないため4tで林道入り口からピストンで搬入
檜枝岐村から現場まで4駆で25分くらいとハードな道のり

↑通行人にも分かるよう窓の養生と状況詳細を記載
対応してくれたヤマさんとシルビアさんに感謝

元凶

タイヤ痕が崖上160cmくらいまである
恐ろしい

2300〜作業開始

みるみる引き寄せられる
山間部レッカーの技術は凄い!
自分達はただただ呆然と見ることしかできなかった

↑あっという間にあがる2430には作業を完了した

↑ユンボ2台、4tユニックを巧みに操作し、あっという間に救出
プロってすげぇな

↑木に付いた傷が衝撃を物語る

↑事故から救出までのあいだ、何回も泣いた
車の死は本人の死と同じ
みんな大好きなケンケンさん号から初めて、頼もしさを感じなかった

↑けんけんさんが20年以上乗った81
きっと家族以上の関係だったと思う
たくさん一緒に走って、エクストリームアタックに乗せてもらって、過酷なレースでしばかれて
たくさんの思い出が詰まった80が

↑とても悲しそうに見えた
オーナーの気持ちとリンクした顔
こんなに車が感情豊かだとは思わなかった

0130、下山
当初の予定だったカワバタキャンプ場へ
この時は夜遅くに車を移動してたくさんの方にご迷惑をおかけしました。

↑けんけんさん号の居ない朝
少し休み那須のレッカー屋までケンケンさんを届ける

↑日にあたると、ますます悲しくなる
でもケンケンさんを守ってくれた80君に敬意を表します。
必ず生きて帰らせるクルマ
ランクルは本当に最高の相棒

君も辛いよな

スカニアの10tレッカー1号車を拝む

素晴らしい
オフロードはたとえ平坦なところでも、時にリスクをともなう
車は見た目を大事にするよりも、いかに有事に対応できるかと言う装備と知識、判断力を身につけておきたい
少人数でトラブルに遭った際、冷静で的確な判断ができないと悪い方向にしか行かなくなる
遊びで済まされなくなったときの為にも、しっかりとした準備をしてから山に挑もう
以上
Posted at 2023/08/05 19:22:18 | |
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