ヴィヴィオ ビストロ顔面移植

事の始まりは7月の頭、友人が唐突に「ジャンクヤードに行こう」と言い出しました。面白そうなので二つ返事で京都府八幡市にある軽自動車のジャンクヤードに。
いざ到着して車を降りると、ヤードの奥の方に積まれたヴィヴィオが目に入りました。天高く積まれ、二度と手の届かないような最上段に位置するビストロ前期に魅入られた僕は店主のおじちゃんに「あれを取ってくれ！」と土下座。熱心な僕に根負けしたおじちゃんは「待ってな」と言ってフォークリフトに乗った作業員に声をかけ、とても嫌な顔をされながら作業員の手によって地上へと舞い戻ったビストロが僕の目の前にやってきたのです。

以前みんカラでも書きましたが、僕のヴィヴィオはヘッドライトのステーが砕け散り、ライトはあらぬ方向を照らし、ウィンカーレンズは消し飛び、方向指示器は白く光っていました。車検まであと4ヶ月のヴィヴィオのこの問題は僕の頭を悩ませ、片頭痛を生み出し、毎日夜しか眠れない生活を強いていました。そこで天才な僕はこの廃車からビストロの顔面をもぎ取ることを閃きました。
おじちゃんに「よこせ」と言うと「全部で1.3万」というので現金を投げつけ、工具を取り出し、ビストロの顔面をもぎ取り、ゴミ箱へと詰め込み、アクセルをマントルまで踏み抜いてジャンクヤードを後にしました。

さて、持ち帰ったはいいのですがいざ取り付けようとするとウインカーの配線が今までのそれとは違います。それもそのはず。我がM300エクストラのウインカーはなんちゃってウインカーポジションで、ポジション球はウインカーと同じユニットに同棲しています。イチャコラしているコイツらは、なんとアースが一つの線にまとめられ、3ピンカプラーになっていやがるわけです。ところがビストロは逆にヘッドライトユニットにポジション球が居候しており、ウィンカーとは無縁の存在。2つはそれぞれ別の2ピンカプラー。この問題に対処するべく手持ちのカプラーを探すも出てきたのは一つだけ。追加を買いに行こうとオートバックスまで車を出そうにも中途半端にキメラを生成してしまった僕は、駐車場の管理人に怒られないようにナンバーを無理矢理フレームにつけて嘔吐バックスまで歩きました。

なんとか友人の手も借り、ボンネットもヒンジから付け替えました。
ビストロ顔面にするに当たり、ヘッドライト用の専用ステーと、ビストロフロントバンパーは中央分割式のための、中央部分接合部の固定用専用ステーが必須となります。ヤフオクなどでバンパーだけ買っても泣き目にあうので、必ず専用ステーは手に入れてから取り付けましょう。

なんとかヘッドライトの光軸も出て、ウィンカーもつくようになりました。レンズの割れもなく完璧です。
実はこのときポジションランプは点灯していませんでした。ポジションもつくように加工したのは車検の前日だったことは車検場の検査員には内緒です。

余談ですが、1ヶ月後に走行中ヘッドライトのトリムリングをなくすという悲しい事故がありました。このヘッドライトのトリムリング、メッキのプラパーツですが、固定方法がカスです。外側はねじ固定でしっかりしていますが、グリル側はバンパーに引っ掛けた突起に抜けにくい(？)凹凸のようなものがあるだけ。受け側には穴が空いているだけで、はめ込んでも振動で外れます。スバルを感じるこの設計、車高調とハイグリップタイヤの僕のヴィヴィオでは振動に耐えきれなかったらしく、東京旅行中、埼玉県で落下し行方不明に。660リットルの涙を流しました。

しかしこんなことで僕はメゲません。八幡市にあるアプガレのジャンクコーナーに何故か落ちていたヴィヴィオ用ヘッドライトのトリムリング。マツゲ無しが片方110円で両側ありました。なんで…？
とりあえず購入して適当に取り付け。なんとかなりました。

というわけでビストロ顔面化です。